風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

望海 抽O作

2017年10月31日 | 詩吟
「海を望む」藤井竹外作 を、吟じることになり、練習に入りました。

まだ、鷺照先生に師事していたころに習った吟で、思いっきり声を張り上げられるだけ張り上げていました。

その吟じ方は、体が覚えていて、そのころのこと、そして、草原でご披露した時のことが、浮かんできて、気持ちが伸びやかになります。

数年前から、これからどう吟じるかを壁にぶち当たってからというものの、吟詠への取り組み方とは、心の動きが全然ちがっているのを、とても、はっきりと感じます。

そして、この吟は、これでもかこれでもかと吟じたので、不安感が全くありません。
ここまで、吟じ込んでこそ御披露してよい吟詠なんだということを、実感したのは、これが初めてです。

こんな風に感じることのできる吟題を私はいくつもっているかと、数えてみると、ほとんどないなぁ。


実感した今から、そして、これから先、このように思えるほど吟じ込んだと言える吟を、一体いくつ積み重ねられるだろうか。

それにしても、こんなにすがすがしい気持ちになる手助けをして、場所を提供されていることが、どんなに幸せなことか。

どなたに感謝したらよいのでしょうねぇ。


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胸の詰まり

2017年10月27日 | 体を整える
此の処、胸のつまりが、かなり改善されて来ていますが、今日の操法中は、ちょっと刺激されただけで、咳が出るということがありました。

「遠慮せずにしっかり出してくださいね。」と、先生はおっしゃいます。
悪いものを排出するのは、良いことで、排出する力があることの証明です。

季節の変わり目に、風邪をひいて、熱を出すのは、良いことなのです。体の働きが十分に備わっていて、冬の体への上手な移行が行われるのです。

胸がすっきりすると、自然と下腹に気が入り、「あ、ここが丹田だ」と感じます。
丹田には、力を込めるのではなく、『気』をこめるのですよ。と、事あるごとに、先生はおっしゃいます。

そして、脇の何本目かの肋骨にも、つまりがあり、そのつまりを治すために、先生が手を添えて、動かし方をご指導くださいました。

此の処だんだんと、その、「動かし方がなんとなくわかって来ましたね」と、言われたのですが、わかって動かしているのではなく、先生が手を添えてくださると、自然と腕が動いてくるのです。
先生のおっしゃる「自然と動くようになってきましたね」と、言うのと、少し違う気がします。

「ほんの少し、ガイドに従って、腕を上げて、程よい角度を保つ」たったこれだけのことなのだけれど、体の反応がよくなってきます。

この体の様子が、何時でも作ることができたら、柔らかい声もお手のものとなるのでしょうが、何がどう働くのか、悪い癖が、付いてしまっているようです。

すこしずつ、すこしずつ、行きつ戻りつしながら、良い方向へ向かってはいるようです。

悪い癖と言うのは、「拘り」なのだと思います。
そのこだわりから、抜け出るのは、どうしたらよいのでしょうねぇ。

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どこまで

2017年10月26日 | 詩吟
初心者の域を出た会員さんに何をどこまで、言うのかなぁ、言って良いのかなぁ。

まだまだと思うところを、今までのように感じたそのままを言って良いのかを迷ってしまう。

それの一つの指標として、自分の吟を録音して、他人の耳で聞くということをして見てくださいと、お願いをしました。

自分は、その通りやっているつもりでも、実際に吟じているのとは、違っていることがあることを認識することがとても良いと思います。

自分がそのつもりで、録音して聞く気にならなければ、いくら音を残しても、何の役にも立ちません。

音を撮るのは、簡単ですから、取って差し上げても良いのですが、上記の理由から、ご自身でとお薦めします。

吟詠を改良するうえで、治しても直しても治らない部分は、どうにもならない部分と、どうにかなるのだけれど、ご自身が認識していないことが原因の時とがあるようです。


私自身も、先日の練習で、「苦手としていないから、ちゃんと出ていると思っていただけで、実際は、不十分な音に劣化していた」という事実がありました。
自分だけで、行う練習に、限りがあるということでしょうか。

それなら、「コンクールに」と言われるのでしょうが、それは、違うと思うのです。




教室を運営していて、嬉しいことは、共感が得られるということです。
どんな些細なことでも、「そうですねぇ」の一言が、支えとなります。


これから先の、私の課題吟詠は、「富士山」「勧学」「望海」です。
それぞれ慣れた吟だからと、侮ること無く、新しい気持ちで、吟じましょう。

そして、会員さんたちも、課題に向かって「GO!」


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譜№33番

2017年10月25日 | 詩吟
今日の課題は、「春夜笛を聞く」

譜№33番は、転句に出てくる「七」の高さの吟法です。

起句 承句と続いてきて、高い音で伸びやかに声を出し、六に落とすことが肝心。
十分に七の高さが上がっていないと、伸ばした音が不協和音を奏で、正しい六の高さにに着地できず、歯がゆい転句になってしまいます。

それと同じで、七山も、七の高さを十分に楽しんでから、六に着地、しっかり着地してこそ、大山がきれいに演じられます。

七山が不得意と言うのには、おそらく、最初の七の音が十分に上がり切っていないから、ガラガラと雪崩現象を起こして、譜№25番が、きれいに吟じられないのだと思います。

いつも、問題が起こるのは、一つ前を検証しましょうと言っています。

七の音をきっちりと、むしろ高めに出してこそ、すべてが始まります。


合吟ばかりで、過ぎていると、七の高さが上がったつもりで、上がっていないのが認識されずに、癖となって定着している気がします。

恥ずかしくても、一人で声を出して、キチンと高さが出ているかどうかを聞いてあげる必要があります。

癖として定着してしまってから、治すのは、本人はもとより、始動する側も10倍苦労します。

お互いに声を響かせ合って、七の高さを出すときの、楽器の使い方を盗み、盗ませてあげねば。

いくら、口を酸っぱくしても、伝わりにくいことがあって、それには、書いたものではなく、実際に声を出し、そばで、正しい音を出して聞かせてあげることが、大事だと思います。


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吟トレ認識不足

2017年10月24日 | 詩吟
吟トレについて、認識不足でした。
陽旋法の基音は、「ソ」なので、ミを基音とする陰旋法と俳句では、同じ本数で表すと、音程の違いが出てくることが、調べてくださった方がいて、明らかとなりました。

同じ画面で、三種類の音を選べるようになっている、我が家のアイパットで、調べたら、そのことがわかりました。

音程に関して、他流では、基本の音が、『「三」ではなく「一」としています』とお聞きしたことも、聞き流していましたが、次回、何が違うのか、よくお話を伺ってみたいと思います。

大事な情報が、入ってくること、私に向けて、情報をもたらしてくださることは、ありがたいです。

今日は、久し振りに「海を望む」を吟じてみました。
先日、苦手としていなかった「お」の音の、曇りを指摘してくださったので、そのことにだけ、気を付けながら、自然体で吟じたら、本当に気持ちが良かった。

「お」の曇りを指摘してくださったことが、そのことだけでなく、多くのことへの気づきを誘って、大きな大きな贈り物でした。




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吟トレ

2017年10月22日 | 詩吟
台風接近の報に、キャスター付きバッグをやめて、荷物を極力少なくして、リュックに雨よけカバーをしっかりかぶせ、大きい傘とレインブーツで、家を出ます。

今日は、中央会。

台風銀座で生まれ育ち、台風の浮ウを十分に知る夫の、「その時間の帰宅だったら、問題ないからいつも通りの行動で良いよ。」とのお墨付きをもらっての、出発です。

天気予報で、強風は夜半過ぎとの報より、夫の言葉のほうが台風に関しては安心できる。

そう言う天候なので、予想通り、幹事さん以外の出席は、少数で、部屋はいつもの賑わいは無いけれど、大きな行事を終えたばかりなので、それも、ありと、気持ちは落ち着いている。

今日は、律詩のほかに課題は、俳句。

ここで、一つ知ったことがある。

相変わらず、俳句の吟詠は、うまくないなぁ。
昨日の吟詠大会の閉会の辞で、詩吟の上達はいかにせん?と問うたら、「練習あるのみ。利休の『稽古とは一より習い十を知り、十よりかえる もとのその一』そのままです。」との答えが返ってきた。と。

俳句は、まず練習あるのみから躓いているのだから、一から、まじめに始めなくてはね。

さらに、「恥をすて人にもの問い習うべし、これぞ上手の基なりける」ですねぇ。


そして、二つ目。
愛用のアプリの吟トレには、陰旋法、俳句、楊旋法の三種類の選択肢があります。
陽旋法の音程が他の陰旋法と俳句とでは、3本低いことがわかりました。
このアプリの不備なのか、何か意味があるのか。
そう言えば、設定で、陽旋法を選ばないというボタンがあることに気づく。

音に詳しく吟トレを補助的にお使いのT先生は、とっくの昔に陽旋法を選ばないボタンを押してありました。

これほどに、俳句の練習をしていなかったことが露見した。

陽旋法を選ばなくとも、俳句のボタンと陰旋法のボタンで、俳句、漢詩、和歌を吟じるにあたって、何の問題はないのだけれど。
長年使っているアプリの全貌を知らずして使い続けていたことになる。

今日は、人数も少なく、ゆったりとした時間があったので、野田先会長のコンダクターとの音程の違いがあまりにあるので、確認をさせていただいて、中央会では、コンダクターではなく吟トレを使っている私だけの問題を解決させていただきました。

家にあるアイパットはバージョンが低いためか、陽旋法を選ぶ選ばないのボタンが出てこないのす。そのつもりで使えばよいとしましょう。

和歌と俳句を、練習項目に加えるため、テキストの購入を会員さんに問わねば。

新情報は、夢青葉の会場のある清瀬市に最近越してきた関吟の会員さんから問い合わせがあったそうです。

いつ、お見えになるのでしょうか。
まず、中央会にお見えになってからの話でしょうから、来月からでしょうか。
ようこそ、お待ち申し上げています。


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他流吟道大会

2017年10月21日 | こたろう
同郷の先輩の所属する会派の吟道大会のお知らせを頂いて、見学に行ってきました。


興味深かったのは、特別番組の、「創作俳句、短歌を吟じよう」でした。
その会の会員さん、あるいは、会員さんとご縁のある方が、創作した、川柳、短歌、俳句をトップクラスの吟者が、詠いました。

そのうち、俳句の作者は、福祉詩吟を主宰するS先生の学生時代の友人です。

その作者は、自分の句が、壇上で、大きな声で、詠われたことにとても感動なさったそうです。

S先生も我がことのように喜んでいらっしゃいました。

俳句連吟「里帰り」    作 杉村何彦(いずれひこ)
  知覧へと 母のふところ 鳥渡る
  
  秋ともし 薩摩切子の 瞬けり

  古里の 迎へは深き 銀河かな
                    吟 桑原慈龍
                    譜 井上邦神

句の心
 ◎ 南の海で亡くなった若い御霊が毎年母の待つ知覧へ帰ってくるの
   だろう。
   青い海を高い空を鳥となって・・・。

 ◎ 薩摩切子は鹿児島の特産品として有名だが、棚に飾られている薩摩
   切子が秋の灯を受けてちかりちかりと引かている。
   田舎の宿の静かな秋の夜、昼間の知覧での若者たちのことが、
   思いだされた。

 ◎ 帰省した故郷は鹿児島の山里で、暗くなると満天の星空である。
   銀河は頭上深く、変わらぬ古里の山河と人情の懐深くに迎えられた
   ことだった。
                      プログラムより拝借


会員吟詠で、力強い吟の方が多いので、感心を持って聞かせていただきました。その会は、コサージュを付けている唯一の会でした。指導者吟詠で、同じコサージュを付けていたので、その会の指導者らしいということがわかりましたが、先生が吟じられた通りの吟詠ぶりでした。

他流の吟道大会と言っても、お知り合いがいるので、とても興味深く拝聴いたしました。
単純に楽しむつもりでしたが、どうしても、いろいろと興味を持ってしまって、違った鑑賞の仕方になってしまいました。

たくさん学ばせていただきました。ありがとうございました。

                    

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はじめの一歩

2017年10月20日 | 詩吟
第三木曜日の初めの一歩。
先月は、お休みの一報を入れた後、はじめの一歩だけはやりますと言いなおしたので、お二人の方が欠席でした。

今日は、体調を崩されているうえに須藤先生の講義がないなら、詩吟だけを習いに行くのはどうも・・・」と言うことで、須藤先生復帰待ちの方が一人。

あとは、詩吟だけでも是非にと言う女性たちが出席です。

少しずつ自信を付けてきて、一つの漢詩が、二回ほどの練習で、仕上げられるようになりました。

声も、少しずつ出るようになり、譜の解釈も進み、安定して来ています。
五の音程で終わる譜も、この微妙なおんていがたもてるようになり、嬉しい限り。

来月は、いよいよ、野田市の茶房たるふじでの、「ようこそ素読と詩吟の世界へ」です。
今のところ、30名の申し込みがあり、来週末の先生のある集まりで、また何人か、申し込まれる要ですから、定員は、超えるかもしれないとの予想です。

先生の資料は、とっくの昔にでき上がり、みんなで一緒に楽しむ吟詠の吟題も決まりました。
資料の表紙のデザインも、ゴーサインが出ました。

あとは、1時間に1本しかないバスに、みなさんが、ちゃんと乗ってくださるかどうかを心配するのみ。

須藤先生も、順調に回復なさって、来月の講座は、何の心配もなくゆったりとしたきもちで、聴くことができそうです。

今回の先生のお話は、漢詩からとらえた須藤論が、あまり知られていない良寛がいかに論語を読んでいたかの話に至るそうです。

先生の深い知識と洞察は、どこまで、広がっていくのか、時間通りに終わるのか。
興味が尽きません。楽しみです。


    11月16日(木曜日)
    野田市 茶寮 たるふじ
    11時ごろ~2時半ごろ
    「ようこそ素読と詩吟の世界へ」
    ランチは、たるふじ特製お弁当


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個人特訓

2017年10月18日 | 詩吟
個人特訓を行いました。

初心者に向けた個人とっくのチャンスがまためぐってきました。
恵まれた会場で、先輩と後輩の二人の練習です。

基本的な発声のための、ちょっとしたコツとか、日頃声を出さなくてもできる訓練とか、教場では、行わないようなことを、相手の反応を見ながら、お話をさせて頂いて、声を出します。

緊張がほぐれ、今説明を受けたとおりにすると、本当に声が出てくるのを、体験して、笑顔が出てくる。

この瞬間がたまらなく、嬉しくて、愛おしい。

先輩は、「先生は本当に楽しそうになさってますねぇ」と、一言感想。

そして、後輩さんは、「また次回もおねがいします」と、胸を張って、言ってくれました。

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うぐいす吟詠

2017年10月17日 | 詩吟
=障害の有無を超えた交流を目指して「横浜ラメ[ル件p市場」=が10月23日から開催されます。
美術展、舞台発表、ワークショップ、野点のジャンルがあります。
その中の舞台発表の、第四部「横浜詩歌福祉吟詠同好会」に、福祉詩吟教室が発表します。

自分たちの舞台を演じるだけでなく、会場の人たちも引き込んで、盛り上げたいと、漢詩と童謡を組み合わせたり、歌謡曲と組み合わせたり、舞台後ろには、大画面で、映像を流したり、様々な技術を取り入れて、構成されていました。


会場と一体になれるでしょうか。きっと、なるとも!!!

舞台では、元気に立って演じるおつもりだったのですが、安全を見込んで、出演者は椅子に座って、譜面台の詩を見ながら、吟じ、歌います。

11月3日の本番には、駆けつけますね。
たくさんの観客を惹きつけられることでしょう。


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