腹ごしらえも終わり、開場の合図で友達はいったんドアの外に出て、並んだらしかった。
せっかく一緒に行ったけど、最初の予定は、私も出演するから、もっと一緒の時間は好くな方はずで、ご勘弁。
そのうち、ナーダム君とマンジンちゃんとお母様を連れた三枝さん登場。
前夜私は、CDの販売のお手伝いを頼まれて、快諾したのでした。
ナーダム君はお母さんが大事にしているCDが気になって仕方が無い。
せっかく並べたCDをもってきたケースにしまい始めた。
おばあちゃんが来て、「ママがよろこぶよ」と耳打ちしたら、素直にまた彼の好みで並べなおしました。
それで、私のスタッフシールを恭しく彼に進呈して、おなかにぺたりと貼りました。
これで、彼は、はじめ誰にも渡したくなかったCDを真剣に売ることを考えたらしい。
私の隣に、すっかりその気になって、かなり長時間座っていました。
お母さんの大好きなこと、してあげたいのね。
そして、何より、お母さんの歌が好き。
一曲目の、三枝さんが子守唄を歌い始めたら、「ぼくのうただったんだよ」と、言いました。
彼が、「ぼく」と自分のことを言ったかどうかは定かではないのですが、いとおしげに、とろけるような顔になって、私に、教えてくれたのです。
暗くなった観客席の後ろで、彼は私のことを友達のように思っていったのです。私と彼とは、そのときは50才以上の年の差はありませんでした。
子守唄の持つ不思議な力と、暗くて相手が見えないのとで、思わず、ャ鴻鰍ニ出た言葉の持つ温度は、あたたかくて、いつまでも胸の中に残っています。
今、彼は、マンジンちゃんに歌ってあげているのを聞いているのかしら、それとも、今でも、眠るときは歌ってもらっているのかしら。
おばあちゃんよりも年上の私と彼との年の差を越えた友情を、私が一方的に感じた一瞬でした。
彼は、そんなこと覚えている由もないけれど、来年は、ばぁばになる私に、くれた大きなプレゼントでした
スタッフシールの粘着力が落ちる頃、彼もスタッフで居ることの興味を失い、元のやんちゃ君に戻って、ほっと一安心。
彼は、そのほかにもいろんな人にいろんな思いをいだかせたようだった。
不思議な魅力を持つ坊やでした。<
せっかく一緒に行ったけど、最初の予定は、私も出演するから、もっと一緒の時間は好くな方はずで、ご勘弁。
そのうち、ナーダム君とマンジンちゃんとお母様を連れた三枝さん登場。
前夜私は、CDの販売のお手伝いを頼まれて、快諾したのでした。
ナーダム君はお母さんが大事にしているCDが気になって仕方が無い。
せっかく並べたCDをもってきたケースにしまい始めた。
おばあちゃんが来て、「ママがよろこぶよ」と耳打ちしたら、素直にまた彼の好みで並べなおしました。
それで、私のスタッフシールを恭しく彼に進呈して、おなかにぺたりと貼りました。
これで、彼は、はじめ誰にも渡したくなかったCDを真剣に売ることを考えたらしい。
私の隣に、すっかりその気になって、かなり長時間座っていました。
お母さんの大好きなこと、してあげたいのね。
そして、何より、お母さんの歌が好き。
一曲目の、三枝さんが子守唄を歌い始めたら、「ぼくのうただったんだよ」と、言いました。
彼が、「ぼく」と自分のことを言ったかどうかは定かではないのですが、いとおしげに、とろけるような顔になって、私に、教えてくれたのです。
暗くなった観客席の後ろで、彼は私のことを友達のように思っていったのです。私と彼とは、そのときは50才以上の年の差はありませんでした。
子守唄の持つ不思議な力と、暗くて相手が見えないのとで、思わず、ャ鴻鰍ニ出た言葉の持つ温度は、あたたかくて、いつまでも胸の中に残っています。
今、彼は、マンジンちゃんに歌ってあげているのを聞いているのかしら、それとも、今でも、眠るときは歌ってもらっているのかしら。
おばあちゃんよりも年上の私と彼との年の差を越えた友情を、私が一方的に感じた一瞬でした。
彼は、そんなこと覚えている由もないけれど、来年は、ばぁばになる私に、くれた大きなプレゼントでした
スタッフシールの粘着力が落ちる頃、彼もスタッフで居ることの興味を失い、元のやんちゃ君に戻って、ほっと一安心。
彼は、そのほかにもいろんな人にいろんな思いをいだかせたようだった。
不思議な魅力を持つ坊やでした。<