今日の参加は三人。
草加メンバーは一人。そのIさんは、参段の昇段試験を8月に控えています。
先輩の男性ビジターの助言で決まった「題壁」の練習が始まりました。
出だしの「男児」の七六の音程は難なく発声できました。
思いきりだせるので、出だしに迷うことは無いと安心していました。
あら!安心したとたんに音が外れた!
今のうちに外して、安心してしまわないように、本番で慌てないようにしましょう。
最近安定感を増してきて、譜を詠うことを感じ取ってきたようです。
それで、楽しさが増したきたようです。
後輩も出来たことだし、新年度に向けて、確かに歩き始めた感有り。
男性は、感じ取ることが苦手の方が多いようです。
頭で詠うからです。それでも、外さなければ良いのですが、感覚派の私が
伝えたいことは、なかなか伝わりにくいものです。
体で覚えなさいと言う代わりに、詩吟体操をして体の感受性を高めることを
大事にしたいのです。
頭だけでなく、体でコントロールすることを知ってくれたらなぁと思う。
目指している先は同じなのに、頭脳と体との入口の違いのため相反するが
如くに受け止められ、伝えあうことが難しくお互いに苦しむことになって
しまっているのを感じます。
私の教室では、反発されることは無いのですが、受け入れには苦労をなさって
いると思います。
それを、男性の指導者、女性の指導者と簡単に表現しているのだが...
いつの間にかそのねじれが無くなってきたのが、Mさん。
去年の今頃大きな決断をして練習方法を変えた方です。
そういう、先輩ビジターの存在は、後を追いかけるIさんにとってかけがえの
ないものとなりそうです。
頭をかしげながらも、繰り返して吟じるごとに、前進していく様子は、見て
いて気持ちが良い。
たっぷりの時間のおかげで、何度も吟じることのが出来るのは、とても良い。
そして、律詩で四段受験のYさん。
この一年で、変わりました。
体を震わせるはかなげなひな鳥だったのが、しっかりと大人の羽を携えて、
まっすぐに立ち、体もしっかりと立って揺れなくなっています。
キチンと支えられるようになったら声も変わりました。
指摘されたことをただ聞くだけでなくしっかりと意見もいえるようになって、
ご自身の吟詠に対する理解も深まりました。
何しろ指摘する前に反省点を申告出来るまでになりました。
それが、吟詠への自信となってきたことをよく表している。
良い循環が生まれました。
吟友草加の二人のメンバーの頑張りとビジターさんのサポートのおかげで、
細々と活動が成り立っています。
そして、興味を惹くお話も頂いたりしますが、先を急がせない対応にあり難く
思っています。
興味深いお話は、じっくりと考えさせていただきましょう。
春とともに、内から湧き上がってくる手ごたえが私自身の中にも生まれてきました。
気持ちだけでなく体にも良い影響があって、首や股関節が楽になめらかに
なりました。
少しずつでも前進していけば必ず上昇する。
だって螺旋を描いているのだから。