もう私は言うことは何もないよ。
これからは、問題点を指摘されても、盲目的に従うことは無いよ。
自分なりの解釈を加えて、自分なりに試行錯誤をして、あなたの吟詠を
作ったらいいよ。
わざわざ私との時間をとる必要はないよ。と、私は言う。
それでも、まだまだと。
時間をとって欲しいと言う。
それだったら、一方的な教えを受けるということでなく、同じ位置に立って
考えを届け合う双方向のおしゃべりをしましょうか?
吟詠にかかわるあれこれの会話が、もっともっと必要と言うことだね。
それでは、そのつもりになることにしましょう。
暇が出来て、場所が撮れたら、また、会いましょうか。
大きな衝撃を経て、山あり谷ありのこれまでを良くあきらめないで、進んで
きたあなたにとって、これが最善の方法かもねぇ。
あなたの指導者は、申し分のないサポートをなさる心豊かな方よね。
その指導のもとで成長をしてきたから、へこたれなかったんだねぇ。
実りある詩吟生活が続いている様子をうかがうにつけて、もう私の出る幕は
なくなりました。
今日だって、実際に声を出す時間なんて、少なくて、話を聞いているか、
しゃべっているかのどちらかだったよね。
そして、発声の技術について、意見の交換もできたし。
そんな会話ができるようになったことを掛け値なしにうれしく思います。
会話をたのしむことのできる練習が、あなたにとって大きな実りとなる為に、
私のあるがままをもう少しレベルアップしなくてはね。
私も、そこから得たプラスのエネルギーを自分に還元できるように工夫を
しましょう。誰にも指摘されず、叱られもせず、ただ淡々と声を出して、
自己満足の吟詠をするしかない私は、不幸だねとは言わないけれど。
何でも指摘してくれる人が居るということは、最大の幸せ。
まだ、私には、その幸せをさしあげることが出来るんだね。
そしてもう一人の初心者さんは、たった一つの大きな命題をのぞけば、
完璧な吟詠を聴かせてもらいました。
感動すら覚えるほどでした。
始めたばかりででこんなに聴かせる豊かな吟詠を聴いたことが無い。
シャッポを脱ぐってこんなことを言うのかな。
この方も、もう、私の出る幕はないと思うよ。
吟詠独特の発声は、焦らずに体得なさいませ。
あぁ、いい気分だったなぁ。
ありがとう。