風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

吟友草加

2022年06月08日 | 詩吟

雨上がり、新田のへむかう。

「江南春望」三回目。

今日は、仕上がりの予定でした。

新人さんの一人が、欠席のため、来月も江南春望をもう一回致します。

ここで、我慢のしどころ。全くの新人さんに手厚い練習をするのが、大事です。

先輩方には、十分にそのことをご理解頂いています。

今焦って、基礎をおろそかにすると、先で苦労するのは必至。

一つでも習った詩を増やしたいのは、十分承知です。

わけのわからないまま、新しい吟題に取り組んでも、混乱するばかり。

初めて習う詩を丁寧に仕上げることで、次に習う漢詩がぐっと身近に感じるはず。

「基礎」を看板に揚げている吟友草加は、ゆっくり進みます。

休憩後の独吟はビジターのみなさんにも「江南春望」をして頂きました。

さすがに、経験者は、厚みのある吟詠をなさいます。

その吟詠へのコメントについては、それぞれが、深く納得した手ごたえを

感じました。こんなことは、めったにないことです。

 

 

揺りに関する質問は、しっかりと太い声が持続して出るようになったら、

自ずと揺れるようになります。

意識して不自然な音を出すと、その道のりは余計に遠くなります。

今、あなたの出しているのは、揺りではなく、間違った音程を余分に入れているだけ。

その声の出し方をしている限り、揺りには、近づきません。

更に、今はまだ揺りに取り組む時ではありません。

どうしてもと言うなら、ここで、進歩はお終いです。

せっかくここまで、続けてきた努力を捨ててしまうことになってしまいます。

今は、まだ、シンプルな声の出し方を続ける時です。

楽譜を忠実に読んだつもりで、間違って読み、先を焦ったが故の勘違い。

声を頼りに聞き覚えるタイプと、テキストを読み情報を目で取り入れるタイプとの

違いが、このような形で、表れました。

 

良いタイミングで、このような質問が出てくれたので、時間をかけて説明を

することが出来ました。

「こんな説明を聞くのは初めて」と驚く先輩ビジターさんの言葉。

そして、皆さんの前のめりの様子に、大きな満足感。

おかげで、勘違いして詠っていた大山がすっきりした大山に訂正された

質問者さん。

万歳! 何度も何度も山の形を指摘しても治らなかったのです。

これまでの、道すぎと今日の渾身の質問と渾身の解説で、やっと納得してくれました。

ここまで、時間をかけられることに喜びを感じました。

 

そんなわけで、休憩後は、残り時間を人数で割ると、今日は、一人5分しかありませんでした。

一吟の後、コメントは、一点だけに集中したため、時間内で終わることが出来ました。

5分のタイマーがなったのは、一回だけ。

お陰で、終了時間を守って、ゆとりの方づけ。

こういうタイミングで、練習ができるといいなぁ。

こんなに集中したのは、いつだったろう。

ここまで、集中できるのは、健康のおかげか?

出席者の協力のおかげか?

出席者のやる気?

 

 

帰りの道すがら、「出席者みなさんが、とても満足してましたね」との感想に、

無上の喜びを感じました。

 

 

 

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1 コメント

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Unknown (junsashikata)
2022-06-13 10:16:52
大村うさ太郎です。私も一度その揺りについて教えて下さい。詩吟は余韻の芸術と大先生から何回も聞いていましたので。
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