風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

25その二 勝つことは難しい

2023年05月30日 | 詩吟
関吟流の譜№25は、常に問題をはらみ、一喜一憂させられる詠い方です。

関吟流を続けるにおいて、「25」を代表とする数字で、譜について語られることが度々出てきます。
昨日の中央会の練習では、33番と18番が問題になりました。

あるコンクール出場のため、より吟詠をパワフルにするために譜18を譜33に置き換えて吟詠されました。
私は、関吟流として完成された譜を用いて、作譜(作曲)された吟詠を変える
ことは、あり得ないことと思っています。
中には、コンクールに勝ち上がるためそのコンクールの傾向と対策のため
作戦を立て研究をして多くの時間を割いて切磋琢磨をしておられます。
その選択肢の一つとして、譜を変えてしまうという技もある様です。

18番の落ち着いた流れるような譜は、その詩の吟調を良く表しています。
しかし、それをもっとパワフルに詠いたいと33番に置きかえることしたようです。
アクセントの都合上「八」の高さが必要となりました。

「八」の出しにくい高さを詠うのと、18番の柔らかい吟調のまま吟じるのと、どちらにもリスクがあります。
コンクールの審査で、加点が望めない、むしろ減点かもしれないという計算があります。
どちらを取るか、よく考えて決断したらよい。
約束事に反してまで、変更した吟詠が、どれだけ力を発揮するのか、日頃の
練習の積み重ねをどこまで生かすのかをよーく考えた上で、決めましょう。
変えただけで事足りたと、自己満足で終わらせないでまっすぐに戦って下さい。

先ず完璧な関吟流を身につけなさいませと、申し上げたい。
総ての譜を詠いあげて、持てる楽器のコントロールを更に磨きなさいませ。
その上で、その漢詩をどのように詠いたいか、譜の表現をどのようにするか、
設計できるようになって、それで、初めて、戦える気がするのです。

詩吟では、洋楽のように全世界共通ではない流派ごとの歌い方があることが、
そういう現象を引き起こしているのでしょう。

関吟の公式の場で詠うときは「譜を変えて吟じさせて頂きます」と、一言
添えてから吟詠をしましょうということも申し添えたいと思います。
中央会は、他の教場とは異なり、公式の場であることを再認識なさいませ。

コンクールは、個人で戦うのであって、流派は関係ないというけれど、
流派に身を置いて、そこで育ってきたことを思うと、関係なくはない。
関吟流に敬意を払ってその上で、選択するというのであれば、それはそれで
仕方のないところです。

勝つことって何?

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25周年 25番目 25歳

2023年05月30日 | 詩吟
来年は、東京芦孝会25周年。
そして、東京芦孝会に24番目の教場が発足、次は、25番目の教場が、どこかで
生まれそうな気配。
めでたいこと。

特に、25番目教場については、指導を受け持つ先生の一人の意思を持って
行わねばなりませんから、あっという間にできるかもしれないし、考えて
考えて考え抜いての誕生になるのか、まだお聞きしたばかりなので、
大きな行事の25周年大会のあとになるのか先に誕生成るか、期待を持って
待ち望んでいます。



鼓太郎は、25歳まで生きると鼓太郎に相談もなく、ただ勝手に信じてきました。
ところが、21歳で、逝ってしまっ鼓太郎は、まだ、私の中では、
そばにいてくれていると感じる瞬間があって、25という数字は、
何を意味するようになるのかと思います。
ただの偶然の数字かなぁ。。。

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田村仁美

2023年05月29日 | 徒然に日々のことを
田村仁美 四季よろこび 2023年5月6月のカレンダー
        「平和のうた」  バラ

      

近くの薔薇園でも、バラがきれいに咲いていました。
薔薇園が出来て圧倒的な花の数に勿体ない感でいっぱいでした。
贅沢すぎると。
だって、それまでは、薔薇を飾るのは一輪挿しだったから。

年を重ねて、プレゼントに年の数だけと贈られることのあるはずがないことを
ある意味安心しているのは、貧乏性だからだね。

薔薇一輪 お仲間が欲しいですか?
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関吟流

2023年05月29日 | 詩吟
関吟流をこよなく愛する私は、譜を変えて吟詠することは、良しとしません。
指定吟題という制限のあるコンクール出場のため、詠いやすくするために、
あるいは、そのコンクールの志向性に合わせて譜を変えるということもよく
聞きます。

もともとバランスの取れている形を崩すわけですから、十分に納得する
変更をして欲しいと思います。
譜を変えたことで安心していてはなりません。
より、正しく吟じることが要求されることに、気がついてない。
関吟流の詠い方では、何か一本足りないと感じたら、譜を変えるのではなく、
ご自身の持てる楽器の調整を徹底的になさいませ。

完成されたメロディーラインを変えて表現できることは、少ない。
その場しのぎではない、切磋琢磨を致しましょう。
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夢松風補習教室 音源は松野春秀

2023年05月23日 | 詩吟
昇段試験4段に向けて練習中のYさん。
参考資料として、関吟の音源から女性指導者の律詩抜粋を作成して聞いて
頂いています。
Yさん曰く、上手すぎて、参考にならない。やっぱりいつも教えて頂いている
先生の声でないと、参考に出来ませんと、長らくおっしゃっていました。

あるきっかけから、松野先生の声を聞くようになったら、急に安定感のある
律詩吟詠ができるようになりました。

松野春秀先生の揺るがない安定感のある関吟の譜そのものを伝える正確で
シンプルな吟詠は、男声であっても、Yさんの耳と心をとらえたようです。

その結果、こっちのほうが簡単ですといわせた吟詠は、「筑前城下の作」でした。
他の基本吟の律詩を受験吟題として決まっていて、練習もそれなりに進んで
いたのですが、今日の夢松風の課題として練習し、松野春秀先生の声を
聴き込んでみて、変更する気になったようです。

いつも教室でお聞かせする私の吟詠でないとどうなっているかわからないと
言っていたのが、「松野春秀先生の音源でないと」にと、一瞬で変わりました。
装飾のないシンプルで、力強く、それでいて単調ではない吟詠は、女性にも
惹きつけられるものがあるのですねぇ。

上級者の声をたくさん聴いて、自分のものにしましょうと言っていたことの
その一歩が、始まりました。松野先生のおかげです。
本当に良かったねぇ。
そのうち、他の先生方の吟詠も、ちゃんと耳に届くようになるからね。
更に、精進しましょう。

これから、基礎固めをしていく人にはもちろんのこと、上級者となって、
もはや、中途半端な助言なんていらないよとなっている方にも、
関吟の神髄を詠う「松野春秀」の吟詠を、何度でも聴き直して、
心に刻むと良いと思います。とくに、初心を忘れそうになっている人に。
私には、もはや、松野春秀先生ではなく、「松野春秀」と神格化した固有名詞
となりました。
これからの吟詠、これからの関吟について、謙虚に熱く語ろうではないか。
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マンデーコール

2023年05月22日 | 徒然に日々のことを
娘からのマンデーコールが、4月から都合で、1時間早くなりました。
それで、1回だけ、コールに応えられない日があって、ほんとうに残念な思いをしました。
朝のルーティーンをこなしているとき、少々、耳をそばだてることとなりました。
健康な老人二人の生活では、必要のない心地よい緊張です。

「えっ、そんなに緊張してくれる?」「いやいや、それほどではないよ。」
「でも、電話をとり損なったらがっかりするし、音がするとしゃっきり目が
さめるよ。」「ふーん、娘の電話はそんなにうれしいものなの?」
と、小学生のようにとっても喜んでおりました。

そして、きょうの話題は、めちゃんこ母親に愛された義父と、とんでもなく
父親に愛された母親の共通項について、嬉しそうに語って、ルンルンで、
コールを終えました。
「行ってきまーす」の声がいつもより弾んでました。
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夢松風土曜日教室

2023年05月20日 | 詩吟
今日の課題は、峨眉山月
転句の譜に苦心しました。
登りの音階は、問題がないのですが、下りの音階が不安定です。
山の登りは、下りに比べて難しく命がけと言うのを聞きます。
詩吟のくだりも、命がけです。
大袈裟かもしれませんが、登りがスムーズであればあるだけ、下りの音階が
崩れると、その詩の情緒が損なわれ致命傷に到ります。

まして、七はちょうどの高さではなく上目に狙って出します。
次の下りの六の音は、半音の違いですから、よーく足元を定めて、きちんと
着地しなければ、ガラガラと崩れてしまいます。
下りの一歩にご注意。

初心者にはありがちです。そして、登りが苦も無く詠えて安定しているかに、
きこえる人こそ気を付けねば命取りになります。

次回の、発声練習は、下りの音階を丁寧にしたいと思います。

そういう基本の基を練習している時、詩の意味を深く考えるよりも工夫して
正しい音階を身につけましょう。
学生時代、100点満点を目指して、切磋琢磨した時がまだ身近な人にとって、
音階のみならず漢詩の意味も背景も、満点を取りたいと思うことでしょう。
あれもこれも、気にしていたら、どれもおろそかになります。
先ず、正確に太い線をまっすぐに描くように、自分の楽器を自在に操ることを
身につけましょう。
その他の事は、声が出るにつれて自然に身についてくるはずです。

今日の練習は、Tさんに重点を置いて時間をかけました。
Yさんは、コンダクターからなかなか離れられませんが、音の取り方は
いつも安定しています。
そして、承句の始まりの言葉のアクセントに逆転がありがちだったのが、
綺麗に消えていました。

Tさんは、このところ忙しいようで、今日は、終わるなり飛んで帰りました。
こんなに忙しくても、練習は、休みたくないとの思いを知りました。
来月も、頑張りましょう。
生半可な練習では、却って不消化です。バンバンダメ出しをして下さいと、
頼もしい言葉を聞きました。

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CHATGPTとあそんでみた 

2023年05月14日 | 徒然に日々のことを
夫がChatGPTを使ってみたいと、実験をしました。
ブログ記事の下書きをそっくりそのままを夫がChatGPTに送りました。
夫の指示は、ブログ記事なのに「手紙」としたので、私から母への手紙として文章が出来上がってきました。
そのためか、私の伝えたい肝心なところに主客転倒している部分があったり、
漢字の「脚力」が「足力」に変わっていたりするところがありました。
他には、とても格調高い表現となっていて、なるほどとは思いましたが、
私がどんなに推敲してもその表現にはしないよと言う箇所もあります。

あくまでも相談に乗ってもらっているというスタンスで、ChatGPTと付合う
と良い訳です。
ですから、うのみにせず、校正、よみなおし、推敲をしなければ、
そのまま使うわけには行かない出来上がりだなと思いました。
そして、私の屈折した思いが、どこにもなく、理路整然としすぎています。
個性をよく表す文章にしてもらうには、私とChatGPTとは、どのくらい
コミュニケーションをとれば、いいのでしょうね。
でもやっぱりどう考えても、わたしには、必要ない。

夫によると、学術的な文章に対しては、かなり優秀なようです。
それでも、そのままをうのみにしないで、しっかり読みなおして、確かめて
考え直す必要はあると言っています。
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体に芯ができてきました

2023年05月13日 | 体を整える
体の動きのバロメーターとしてその階段は私には大事なのです。
今日もその階段の登り具合を伝えた私の言葉を参考にし、施術による診たてと
あわせて山田先生から今日のポイントを伝えてくださいます。
それで、わかった事は、右側の腰の力が強いけれど、お尻の支えが弱い、
さらに左側は、腰の力は弱くて、お尻はの支えは強いのだと。
それで、腰とお尻はつながっていても別々に動くことがわかりました。

体の微妙な動きや力のかかり方、かかった力に対する支え方伝わり方が、
どんどん増えてきて、なんだか迷子になりそうです。
膝にかかわる力の伝わり方が、また、複雑になり、言葉では説明が不可能と
なり、体の感じる直感を大事にして行くしかないなぁと思う。
言葉や文字の説明より、体が感じて欲する方向を良く感知することです。

そして、翌日、不思議なことに、今一番履きやすくて歩きやすい靴よりも、
下駄箱に眠っていたスニーカータイプの靴紐をしっかり縛って歩くと、膝の痛
みがほとんどなくなることが偶然わかりました。

いろいろと推理してみると、紐をしっかりと結ぶことで、足が正しい位置
あるいは一定の位置に着地するということ。
若いころの柔軟なひざは、どのように着地しようとも、修正して次の
踏み込みと足のけりが一定に保たれました。
だから、段差も傾きも、何のその、自然に微調整をして、すいすいと
歩けたのです。うわー。すごい発見だ。
次回の施術の時に忘れないで、お尋ねすることにしよう。

下駄箱の断捨離で、危うく処分されかかったスニーカータイプの靴は、
これからどういう脚光を浴びることになるだろうか。

更に、太ももの前側を伸ばすようにすると良いとも教えて頂きました。
しっかりと足を支えられる靴を履くことにより、日々歩きながら伸ばして
いると、さらに、良いことが起こりそうです。
特に女性は男性より縮みがちなのだそうです。
嬉しいのは、ヒップアップするのだそうです。ヒップアップすれば
バストアップにつながり、一段と姿勢が良く鳴ること請け合い。
詩吟体操に付け加えることがまた一つ増えました。
詩吟体操の奥深さに、感動すら覚えます。
これから、更に、何が付け加わってくるのやら。

今日の施術で、体の芯が出来てきたことがわかりました。
体の芯が出来てくると、心身が安定するのです。
まだ気持ちはよろよろしているつもりなのだけれど、体は、もう前向きに
動きだしたようです。

そうなると、思い切った決断が出来るようにもなるそうです。
自分が信じられると、ボーダーを踏み越えることもやってしまえるよね。

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5月1日は命日

2023年05月08日 | こたろう
「風のこたろう」ぬし消えて 1年の立夏

ブログを始めるにあたって「風のこたろう」とブログ名を決めて
悦に入っていた時、こんなに長く続くとは思いませんでした。
まして、こたろうが、居なくなることがあるなんてことは露ほども
思わなかった。
見送って1年が経ち、いまだによろよろとしています。



こいのぼり いまは 揺れの感知のみ

我が家のお手製地震感知計は、鉛のおもりの付いたタコ糸が天井の梁からぶら下がっています。
その中間には、おもちゃのちっちゃなこいのぼりがついている。
日頃は鯉が揺れを増幅して伝えてくれます。
五月だけは、「鼓太郎のこいのぼり」として「お祝の仕事」をしていました。
その大事な仕事がなくなって、感知計としての仕事だけになりました。



鼓太郎の居なくなったブログ「風のこたろう」は、今年の五月一日をもって
終了のつもりでした。


この処、嬉しいことや書きたいことが出てきてしまったので、どうやら、
終われないようです。
それで、こたろうの写真のあるトップの記事の日付を2023年から2024年に
かき替えました。


終わりなんて決めるものではないなと思いながらの作業です。
鼓太郎は、自分で決めて逝ったのかなと思っていましたが、どうもそうでは
無く、自然にあるがままに枯れるように逝ったのだとわかりました。

「こたろう」の名のついたこのブログも、名前のぬしはいなくなったけれど、
何も決めないで、自然のままにすごして行くことにします。

こたろうの亡くなった日からの哀切涙ぽたぽた日記は、下書き保存のままです。
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