2001年3月26日(月)鼓太郎 三浦半島の漁師さん宅に産まれました。
ネット上でもまだ珍しかった里親を探すボランティアさんの手で、はるばる
高速を走って乳離れしたばかりの小さな猫(こ)が届けられました。
ボランティアさん宅では、ゴンザレスと呼ばれていたそうです。
次女の命名になる「鼓太郎」は我が家の三番目の子供として登場。
2023年3月26日(日)の今日は、鼓太郎の22歳の誕生日をむかえるはずでした。
21歳の誕生日は、スリムになりながらも、元気で、先の異変など想像も
出来ないくらいの、元気さで、出窓やベッドに飛び乗り飛び降りていました。
ところが、去年2022年5月1日(日)夕刻、静かに私の腕の中で身罷りました。
身罷るいう漢字は、身籠るという漢字とよく似ているんだねぇ。。。
食欲が落ち、大好物も半分、三分の一になり、そっくりそのまま残ってる。
やがて水も飲まなくなる。
スポイドで、口に水を含ませるまでとなり、ついには、スポイドを持つ手を
やんわりと退けました。
最後まで自力でトイレに行くことをやめず、粗相をすることは一度も
ありませんでした。
最後の日の二日前まで、ベッドに自力で飛び乗っていました。
翌日、ベッドからの飛び降りが負担になると感じ床に布団を下ろしました。
床に置いた布団でも同じように布団の裾の方で、私の足に体重を
感じさせながら夜を過ごしました。
位置が変わっても、私の布団であればよいのだねぇ。あぁ、良かった。
一晩だけ床に敷いた布団で過ごし朝を迎えその夕刻、枯れるように、静かに
私の腕の中で逝きました。
骨壺に収まったのに、そばに居る時のように、いろいろな信号をいまだに
送ってきていました。
「もういいかい?」と言っているのか、「いつまでもそばにいるよ!」と
言っているのか、時により感じ方が変わります。
私は、「もういいよ」と言えないでいました。