前回の松風は、4人の方たちが、出席して、幹事さんを中心に、1時間半に及ぶ合吟練習をしてくださったそうです。
男性3人と久しぶりに出席した女性1人でした。
女性は、うまい具合に声の低い人だったので、合吟もあまり苦労なくできたのではないかと思います。
今日練習して驚いたことは、高い音が取れにくかった方が、とても安定して、声を出していることです。
この、声の出し具合は、前回の1時間半に及ぶ、合吟の成果とみるべきでしょうねぇ。
聞くところによると、幹事の
Oさんは、結構厳しくご指導くださったとか。
松風の会員さんが、思わぬところで、力を矯めていたということなんですねぇ。
いつも言っている、男性同士、女性同士、声の高さの近い人同士で、合吟を長く続けることの効果を、証明したということなのでしょう。
お休みさせていただいたことは、本当に申し訳なかったのですが、そのことで、隠れていたいろんな良いことが表出いたしました。
おかげ様としか言いようがありません。
そして、今日は、せっかく高い音程をつかんできていることだし、七に音が飛ぶ「七山」を詳しく説明し練習しました。
七の音がどうしても、低めに出てしまうことが、すべての元凶なのです。
三から七へと飛んだ「七」の音程をしっかり掴みましょう。
七の音程が低いと、大山が、大山になりません。
大山の音階の「七、六、五」は、正確に同じリズムで刻みましょう
五と三半の間は、音程の差があるので、間を取って伸ばし、
声を貯めましょう
「五」で延ばすとき、上級者は、声を押しましょう
「三半、三」は同じリズムで刻みます。
「三」の音は、しっかり着地して、流れない。
(これが基本の基の大山)
ループの部分は、拍子で言うと「ターァン」、横への伸ばす部分と考えると、拍子や楽譜では、タイミングの取りにくいときに、有効ではないかと。。。
三、七と最初の音の組み合わせを単純に、七山と表現したら、きちんと理論的に、六山と七山を言葉で説明できる方がいらっしゃいました。
頭でわかっていても、それが、区別して吟じられない方がいるので、その理論的なことはさておき、最初の二音が「三、六」となるのを六山と称し、もう一つの最初の二音が「三、七」と出るのを七山と分かりやすく、呼んで、説明をしました。
音階譜名に準ずる呼称としての、「七山」は、音がとりにくく、正しい七山にならないので、
単純に最初に「七」の音階を正確にとるために、便宜的に七山へ組み入れた形が、今日の吟題の「天橋立」の起句に出てくる、「六里の」の三、七の音です。
感覚派と思っていた方が、きっちりと理論を頭に入れていることに驚き、意外にも感覚のほうが弱かったんだと、気が付いた次第。
合吟を続けることで、吟詠の雰囲気をやっとのことでつかんだ彼女は、そういう面を持つ人だったのねぇ。
そこが分かれば、また、新しい取り組みが始まります。
わかったつもりでいても、まだまだ、読み取っていない別の面を見せてくれて、それは、イレギュラーが起こらねば、知りえなかったことと思うと、これからの練習の組み立てを、考えるまた、別の、データを頂いたことになりました。
表向きは、教えるメ[ズを取りながら、たくさんのことを教えられていること、今日もまた、気が付きました。
皆さんありがとうございました。