葉っぱが黄色くなってきたなー、ニンニク畑を見渡していました。
とある一角が、特に黄色いです。
そこは、まさかの「山形」。
数年前に山形から取り寄せて毎年植えていた、「最上赤ニンニク」です。
これまでは、My畑では一番の晩生タイプでした。
他のが枯れても葉っぱは比較的青いまま。暑さ、もしくはさび病に負けて結局は成長をやめてしまうけれど、その段階では玉は育ちきっていない、という状態でした。 なので一番長く畑に置いておく品種でした。
それが一番に収穫を迎えるとは!
寒地系のニンニクは、鱗片分化に、一定量の寒さが必要なのだそうです。
このあたりだと寒さが足らず、鱗片分化が遅れ、そのせいで鱗片肥大も足りないのではないかと推理しました。
調べたところ、タネニンニクの状態で冷蔵しておくことで、「一定量の寒さ」に足し算してもらえるようです。
今回は、種ニンニク全量を、1か月くらい冷蔵しておきました。
確か9月に入ってから、「あっそうだ冷蔵しなきゃ」と思い出して冷蔵庫に入れた気がします(この辺が詰めが甘い。)
こんなに早く成熟した(っぽい)のは、冷蔵の影響ではないかと思います。
この品種は、先端から花茎が出てこず、福地のように茎の中途で止まるタイプ。
花茎先端の珠芽を観察してみたところ、ずいぶん未熟な状態でした。
玉部分はほぼ成熟しており、珠芽は未熟ということ。
(通常だと、鱗片が太った段階で、珠芽もかなり成熟している)
冷蔵の影響でこういう育ち方になったようです。
印象ではありますが、例年より出来がいい気がします。
次の植え付けの際も、やはり全量冷蔵しようかと思います。