ブログがきっかけてお知り合いになった青木るさん。
インスタの写真には和菓子(上生菓子)がちょくちょく登場し、そうか、上生菓子って、おやつとして買ってしまっていいんだ、と開眼しました。(洋菓子やインド菓子などほかの甘物も)
昔は、値段が高い割には小さくて、もの足りない感じがして滅多に買うことはありませんでした。
でも、ようやくこの年になって、ボリュームだけが至上ではない、というのも理解できるように。
値段は多少割高でも、おなかに軽くて美味しいお菓子っていうのもいいものですよね。
で、和菓子の水先案内人と勝手に指南している青木るさんが、
「ここのお菓子は(自分が食べた中で)日本で3本の指に入る美味しさ・美しさ」
と紹介しているものがありました。
涼しい時期限定でネットショップでも販売しているので、私も買ってみることにしました。
愛知県半田市の「松華堂」というお店です。
生菓子セットを買ってみました。
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5種類、6個入り。 (実は二箱買った)
それぞれご紹介します。 (お菓子の素敵さを表現できてない写真でスミマセン)
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練薯蕷の「ひとひら」。 練り切りの一種で、山芋の入った薯蕷タイプ。 (練り切り:白こし餡につなぎとなる求肥や山の芋などを入れ、火にかけてしっかりと練り上げたもの)
モンブランのような形状は、「小田巻/小田巻きんとん」というものだそう。 このようにきれいに絞り出すのはとても技術がいる技だそうです。 クリックすると断面写真が出ますが、中は、白小豆の粒あん。 これまで食べた練り切りは、中は小豆漉し餡だったので、粒あんにはびっくりしました。
味は、山芋の香りがしっかりして、小田巻なので食感はふんわり。 布巾で丸く形作った練り切りとは違う感じです。 (というか、私が買ったことあるのは、求肥入りの練り切りで、薯蕷のは記憶にない) 本当は賞味期限は到着日一日なのですが、冷蔵庫で2日ほどおいても味がかわらず美味しくいただけました。
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こなしの「花筏」。 こなしというのはあまり食べたことがないものでした。 こなしとは、白こし餡に小麦粉や上新粉を混ぜ合わせ蒸しあげ、蒸して熱いうちに砂糖などを混ぜ、固さを調整しながら揉みこなしたもの。 練り切りは、薯蕷タイプでも求肥タイプでもあまり粘り気がないものですが、こなしは、モチっとしたコシがあります。 クリックすると断面写真が出ますが、中は、小豆の粒あんで、こなしのむっちりにあわせてやや固めでしっかりした甘さ。 皮の味が甘すぎず好みでした。 これは冷蔵すると皮のモチっとした感じがやや失われて粉っぽくなってきます。
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練皮の「春の想い」。 練皮というのはよく分からなかったのですが、ういろうの味のように思いました。 透明感があって、ぷりん、としてモチモチしています。 ういろうというのは地方によっていろいろで、米粉(+小麦粉)と上白糖で作るものだそう。 材料的にこなしと近いように思いますが、触感は全然違います。 表面のキラキラは、干し餅をほぐした「氷餅」というものだと思います。 中は白漉し餡でした。 これも翌日でも味がかわらなかったです。 ダンナサマは、これが珍しくて好き、とのことでした。
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わらびもち。 どうやって形作るのだろう、と思うくらいとよとよのプルプル。 餡は、小豆こしあんですが、わらびもちの柔らかさにあわせてこちらもとても柔らかめ。 写真でも色が薄いのが分かると思いますが、甘さも薄めで好みでした。 これは、餡がわらび餅の水分を吸ってくるので、到着当日に食べた方がいいです。 (でも翌日でもおいしかったけど)
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羽二重餅「蓮華草」。 緑の草餅と中央の薯蕷で、青い野原にピンクのレンゲソウ(シロツメクサに似た花)を表現していますが、気食べたい気持ちがはやって、切る前の写真を撮り忘れました。 ふよふよの羽二重餅生地で、中は少し柔らかめの小豆粒あん。 緑の色はついていますが、よもぎ風味はあまり感じませんでした。 庶民的な草餅と違って、やわやわさがなんとも上品。
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原材料は洋菓子よりもシンプルかもしれませんが、それぞれ違う味わいでなんとも美味しいです。
以前京都に数年住んでいましたが、当時は若くて上生菓子には手が届きませんでした。
(水無月や若鮎、豆餅、阿闍梨餅など、お手頃なものは時々買いましたが)
時々買ってもよかったなー。
でもそういえば、京都の上生菓子は、お店に行ってもショーケースなんかなくて、お茶席などにあわせて予約して作ってもらうものかも?
普通に売っているお店もあるかな?
あと、名古屋も尾張徳川家のお膝元だったため、美味しい和菓子屋さんが目白押しなのだそうです。
いつか和菓子屋さんめぐりをしてみたいものです。
おすすめ和菓子情報などありましたら是非コメント下さいませ。
■参考情報
松華堂 HP FB
和菓子マニアの方のブログ「きりこの日々是良日」
こなしと練り切りについて
松華堂のお菓子