採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

手作りアラブ菓子:鳥の巣

2017-02-02 | +自家製バクラバ

 

鳥の巣

アラブ菓子を作ろうと、だいぶ前に冷凍カダイフを買ってありました。
(写真は借り物です) 

鳥の巣

カダイフというのはこういうもの。
極細の素麺状の小麦粉製品です。
英語だとshredded phyllo pastry と呼ばれることもありますが、厳密にはニュアンスが違います。
平らな生地が千切りにされた訳ではなく、穴の開いた容器にゆるい小麦粉生地を入れ、それを巨大な丸い鉄板に垂らし焼きにして作られます(リンクを貼っておきますので、是非動画を見てみて下さい)。生っぽく見えますが、色づかない程度に加熱してあります。

鳥の巣

これは依然頂いたカダイフ。

これまで2回、カダイフのお菓子にチャレンジしたことがありますが、「よし、次もこれで行こう!」と思えるようなものは作れませんでした。

(過去にチャレンジしたのは、カダイフのユフカ巻、そしてバロリエもどき
ほとんど忘れかけていましたが、今、ブログを書くために見返してみると、どちらもかなり残念・・・。特に後者は大失敗。)

お友達のおうちに集まる予定があり、こんな機会でもないとがんばれないかも、と、まずは解凍しておきました。
これを買う際は、「鳥の巣をつくってみよう!」、と思っていた記憶がおぼろげにあります。
(ユフカ巻やバロリエが失敗だったからと思われます。忘れてたけど)

でも、鳥の巣をうまく丸めるの自身がないなあ・・・。
作るのやめようかな・・。
ああ、でも、すっかり解凍してしまったし、はやく作ってしまわないとカビが来てしまう・・・。

憂鬱な気分で、ちょっと別のものを探すために製菓資材コーナーをあさっていたら、なんかよさそうなものをみつけました。 

鳥の巣

小さなアルミのタルト型。ミニタルトでもいいし、小さなケーキもいいな、と思って買うだけ買ったのでした(大昔)。
底面の直径は3.5cmです。

これを使おう! 

鳥の巣

大き目のお盆の上でカダイフをほぐし、左手の親指を使ってなし崩し的に丸めてカップに詰め込みます。そしてくぼみにナッツ。

カダイフ500gで、天板2枚分になりました。カップを使わなければ、1枚半くらいかな。 

鳥の巣

もしゃもしゃと乱れていますが、カップもあるしなんとかなるでしょう・・。

それぞれのカップに溶かしバターを少しずつ注ぎいれます。 

鳥の巣

そしてオーブンへ。
焼きむらが結構できてしまいましたが、バターの量や塗り方によるものと思われます。

あとナッツが焦げ気味。 
どうやらナッツはあらかじめ水につけておくといいみたい。

鳥の巣

焼けたらアツアツのうちに、作って冷ましておいたシロップをそれぞれのカップに少しずつ注いでいきます。
(3つの口があるマヨネーズ用容器が便利でした) 

鳥の巣

出来上がったものは、右のように、割と本場の鳥の巣らしく、ストレートヘアがくるりと丸まっているものもありますが、左のようにくりくり天然パーマなのもあります。

冷凍生地だし、袋から出した時点で最初から縮れている部分(端っことか)があるので、仕方ないかなあ・・・。
冷凍していない新鮮なカダイフで、今度作ってみたいです。 

鳥の巣

くりくり天然パーマでも、いちおうしっかり形は保っています。

今回は、時間もせっぱつまっていたため予習せずいきなり作り始めてしまいました。
後から動画で復習してみると、いろいろ間違っていたみたい。
でも、カダイフを使ったお菓子としては、これまでで一番それらしいものが出来ました。
よし、カダイフはやっぱり、鳥の巣だ。
また練習して、もっとうまく作れるようにしようと思います。

次はこうやって作ろう。

■■鳥の巣
■材料
シロップ (グラニュー糖と水、カサで1:1。煮たてて冷ましておく。)
バラ水もしくはレモンの皮(シロップの香りづけ用) 
カダイフ1袋 500g
溶かしバター 150g~200g
ナッツ 水に浸しておく

(1)ばんじゅうの中でカダイフをほぐし、霧を吹く。(乾燥防止と焼きむらをなくすため、少量の油をまんべんなくまぶすようにしてもいいかも)
切ったりせずに細長い束にほぐして、使わない分には濡れ布巾をかけておく。
(2)ばんじゅうの一角を作業用にあけ、左手親指をお盆につきたてるようにし、その周りにカダイフを巻いていく。右手で巻きつける際、溶かしバターを指先に塗って、カダイフをなでつける。
(3)天板もしくはアルミカップに並べる。
(4)カダイフを全部巻き終わったら、くぼみにナッツを入れる。
(5)軽く霧を吹き、上にラップをかけ、軽い重石をしてしばらくおく。(形がおちつくように)
(6)溶かしバターを刷毛で塗る、もしくは、手袋をした手を油に浸し、なでるようにする・・?。
(7)ほどよい色がつくまで焼く
(8)焼きあがったら、熱いうちにシロップをかける。


■メモ
・アルミカップを使うなら、もう少し小さ目で、リムがないものがあればいいけど。


■参考情報
(1)
カダイフの取り扱い(Youtube動画) 
すぐ使わない分は濡れ布巾に挟んでおくのね・・。 


(2)カダイフの製造(Youtube動画)
カダイフ(クナーフェ)の製造風景 
カダイフ(クナーフェ)の製造風景 
道ばたのカダイフ屋台 道ばたに何軒もクナーファ屋台が! 新型機械のところもあるし、ジョウロの先端みたいな道具を使う老職人も。作るのは簡単だし、店先に山積みになっていますが、どこかに卸すのだろうか?
製菓材料ストリートってことなのかな?

(3)鳥の巣の作り方(Youtube動画)
鳥の巣の作り方(一般家庭。やや大き目)
(クナーファを揃えながら平面に押し付けて整形→天板に並べる→済ましバターをかける→焼く→くぼみに刻みナッツ→シロップかけ)

鳥の巣の作り方(一般家庭。小さ目) 
(クナーファを揃えながら親指を芯にして平面に押し付けて整形→天板に並べる→水につけておいたピスタチオナッツを穴に詰める→上にラップをし、同じ大きさのお盆を乗せて、重石をしてしばらくおく(形をおちつかせる)→済ましバターをかける→焼く→余分なバターを天板を傾けて取り除く→シロップかけ) 

鳥の巣の作り方(ベーカリー。小さ目) 
(クナーファを細長くつながった状態で、親指を芯にして平面に押し付けて整形→適当なところでちぎって、端部を下にする→天板に並べる→ピスタチオナッツを穴に詰める→済ましバターをかける→焼く→シロップかけ→天板を傾け余分のシロップとバターをあふれ出させる)  

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