しばらく前、車の駐車スペースの、タイヤの下あたりにシミができていたのでした。
何かオイルが漏れたのだわ。
いつもの整備工場(この車を買った中古車屋の付属ガレージ)に持って行ってみてもらったところ、
「ショックアブソーバーのひとつがオイルが漏れて油圧が効かなくなっていますね」
と。
「やっぱなおした方がいいですよね?」
と聞いたところ、
「いや、なおさなくても特に問題ないです。この(年式の)車のショックアブソーバー交換は、自分的にはナシですね」
と。
えー、せっかく相談して。修理費払う気持ちも見せたのに、そっちから断ってくるのね・・・。
ま、いっか。
運行の安全上は特に問題ないって、プロが言うんだからそうなんでしょう。
そういう訳で普通に使っていたのですが、最近、揺れがどんどんひどくなる傾向にありました。
ほかの車はススーと走っている普通の舗装道路が、私だけパリ・ダカールラリーのコースのよう。
目立った段差はなくて、おそらく街路樹の根でうっすら盛り上がっている程度なのに、車体全体がぶんわかぶんわか揺れるのです。
ラリーカー、もしくは発展途上国のオンボロトラック、もしくは70年代の安い車のよう。
ひとりだけ異次元を走行しているようでした。
でもまあ、
「こんなもんかな。プロが問題ないって言ってたし」
と酷使。
ところが、たまにダンナサマに運転してもうと、
「ダメだよこれじゃ。」
「ひどいよコレは。」
「なおした方がいいよ。」
とうるさいです。
でも、言うのは運転している間だけ。降りると忘れちゃうみたいで静かになるので、
「まあいいか」
と容認していましたが、先日ようやく、最寄りのガソリンスタンド付属の整備工場に持って行ってみました。
(前のところは、修理やる気ないみたいだし・・・)
ガソリンスタンドの整備工場は、中古車屋付属の整備工場よりも、修理に熱心で、前も「エンジンは元気なのでまだまだ乗れますよ」と言ってくれたのです。
(中古車屋付属の方は、買い替えを暗にすすめてる感じ・・)
4つ交換する必要がありそうで(やっぱ1つじゃ済まなかった)、見積をとってみたら予想以上に部品が高価! しかもちょっと安い非純正品も作られていない!
目がぱっちりしてしまいました。
整備士さんによると、
「この時代の車は、バブルだったというのもあって気兼ねなく高いパーツを使っちゃってるんですよね」
とのこと。
まあ仕方ないですね。
部品がまだあっただけよしとしないとね。
いまのうちにこの部品を手に入れておかないとなくなっちゃうかもしれないし・・。
折角なので外したパーツの写真を撮らせて頂きました。
交換して乗ってみると、乗り心地が全然違います。
ブンカブンカしないのは当然ですが、この車を(中古車として)買ったばかりの頃よりも、若返ったような印象。
最初、ショックなのか何なのか、乗り心地が全体に柔らかく、のったりくったりしていて、
「ずいぶんおじさんぽい乗り心地の車だなあ」
と思ったのでした。(運転したほかの何人にも言われた)
それが今は、きゅっと引き締まって、新しいスニーカーみたい。
おまけで洗車もしてもらって、外見もとっても綺麗になりました。
70代で膝が痛くてA医院に行ったら「老化ですね」と言われただけだったけど、B医院に行ったら
「こういう手術がありますよ」とちゃんと治療してもらえたような気分です。
ところで、余談ですが、担当の整備士さんが、びっくりするほど好青年なのです。
整備士さんというと、中年でも若くても、大体タバコ臭くて靴のかかとを踏んでるような印象があります。
それが、こざっぱりしてひょろっとして、説明も流暢、(あと顔もよい)、ツナギを脱いだら、ホテルフロントなどの接客業とかもできそうな感じ。
最近の青年ってみんなこんな感じ?
この整備工場の(もしくは卒業した学校の)教育がいいのでしょうか。
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