先日、JA系の大型農産物直売所に行ったら、ぶどうが何種類も売っていました。
季節の移り変わりは早いので、であったときに買っておかなくては!
実家にも分けるというのを口実に、何種類か買ってきました。
黒・赤・緑、きれいな5品種です。
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左側から時計回りに、 ・巨峰 ・サニードルチェ ・雄宝 ・マドンナの宝石 ・ピッテロビアンコ
■巨峰 今回買ったのは、地元の果樹園のもの。 これがデビューした頃は、こんなに立派な黒ブドウはそれまでなかったし、贈答品用の高級品だった気がします。今のピオーネとかのような位置づけかな。 今となってはもの珍しさはなくなった品種ですが、食べてみるとやっぱり美味しいですよね。 (特に種ありは味が濃いような) 甘酸っぱくみずみずしく、「ああ、巨峰の味!」と思える個性があります。 地元産でお値段がお手頃なのもうれしいです。
■マドンナの宝石
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マドンナの宝石は、初めて見る品種。 優雅な名前に惹かれて買ってしまいました。 ぶどうの形は、ペアシェイプというか涙型の宝石やパールのようで、ペンダントやティアラに飾り付けたくなります。
皮ごと食べられるタイプで、種なしでした。 味は、赤ブドウ系の味わいで、甘さはしっかり、酸味はあまりなし。 果肉はさほどパリッとはしていなくて、ほどよいジューシーさ。 形は印象的ですが、味の点では(甘くて美味しいですが)強い個性はあまり感じませんでした。 志村葡萄研究所によると、母:シャインマスカット、父:マニキュアフィンガー。
■サニードルチェ
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今シーズン、別のお店で数粒試食し、大変気に入ってまた食べたいと思っていた品種です。 色は赤ブドウ系の色合いで、軸の付け根側がやや薄い色合いです。 何より特徴なのが、説明書きにもありますが、「パリっという触感とさわやかな青りんごのような香り」。 皮がごく薄く、ぱくっと嚙みつくと、固く歯ごたえのある果肉がパリパリ、シャキシャキ! 種がないので思う存分歯ごたえを楽しめます。 りんごのような、固めのプルーンのような固さ。 ぶどうにしてはジューシーさが足りないと思えるほどのサクサク感。 香りは、私としては「青りんごといわれるとそんな気がしないでもないけど・・・」という感じかなあ。でも、ぶどうの香りとはなんか違うさわやかな風味があります。 (りんごのような歯ごたえとあいまって青りんごの香りを感じるのかも) 甘さは、今回買ったものは甘さが強めでしたが、前回試食したものは酸味もあって(こっちが好み)、ものによるのかもしれません。 とにかく個性的なぶどうだと思います。 サクサクの果物が好きで普通のブドウはぶちゅっとして苦手、という人にも試してみてほしい品種です。 私としては、「サニードルチェ」という名前が、ちょっと不満。 最大の特徴の「食感」が名前からはうかがえないです。 確かに甘いけど、最近は全てのぶどうがとっても甘くて、甘いのは当たり前な感じです。 サクサク感を表現するいい名前はなかったのかなあ・・・。
こちらのサイトの説明によると、2009年(平成21年)に品種登録されたぶどうで、 レバノン生まれで食味が優れ皮ごと食べられる「バラディ」と、「マスカットオブイタリア」の突然変異にて生まれた「ルビーオクヤマ」をかけ合わせて生まれた品種だそうです。
■雄宝(ゆうほう)
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緑色のとても大粒なぶどう。花落ちのところにくぼみがあります。 皮が薄く種なし(ジベレリン処理)で、皮ごと食べることができます。 味は、巨峰の直後に食べると、味がうすーい、と感じてしまいますが、これ単体で頂くと、さわやかな甘み、なめらな果肉、ほどよい薄い酸味で、さっぱりしたおいしいぶどうです。 皮の薄さはシャインマスカットより薄いような気がします。(今シーズンシャインマスカットを食べていないので自信ありませんが)
何しろ大粒というのがこの品種の特徴のようで、育て方によっては一粒が卵くらいにも大きくなるみたい。
志村葡萄研究所によると、母:シャインマスカット、父:天山。 極大粒品種で、黄金色の2倍体品種である。 長楕円の果粒はジベレリン処理し種無果にすると25g程度となり天山に匹敵する。 果粒は裂果も少なく、ボリューム感はたっぷりある。透過するような黄金色に輝いた果房はまさに王者としての風格があり、外観的にも優れる。
■ピッテロビアンコ
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細長く、先が尖った形状の緑色のぶどう。 皮が薄く果肉はかためでサクっとした触感。タネありですが、細長いので、まず半分くらい食べて種を取り出し残りを食べる、という方式で、タネは気になりませんでした。 シャインマスカットよりも皮が気にならない印象。 味は、あっさりさっぱりした甘さ。チーズと合わせたりするのであればこれくらいで十分かも。 パクパク食べられます。
見かけたけれど買わなかったものもいくつも。
■クイーンセブン
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こちらのぶどう食べ比べ記事によると、シャインマスカットの子どもで、いま日本国内で手に入るぶどうの中でもっとも甘い品種のひとつとのこと。 うーん、ぶどうには、今以上の甘さは特に求めていないから、クイーンセブンは買わなくていいかな。
■スカーレット
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植原葡萄研究所が育成した新品種で、「ロザリオロッソ」×「シャインマスカット」の交配。鮮紅色~紫紅色の楕円形で、外観にボリューム感があるとのこと。 味についての詳しい説明はみあたりませんでした。 さきほどのクィーンセブンといい、シャインマスカットを親にもち、皮ごと食べられる品種がどんどん開発されている感じですね。
■クインニーナ
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クインニーナは、記憶があいまいでしたが過去記事をみつけました(食べたことあった)。 とても甘く、ぶどうらしからぬ合成ミックスフルーツ風味だった、と書いてあります。 個性的といえば個性的ですよね。 もう一回買ってみてもいいな。
■バイオレットキング
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肝心のぶどうがちらっとしか写っていませんが、赤ブドウの一種で、軸の付け根側がやや緑色。 志村葡萄研究所によると、母:ウインク、父:シャインマスカット。 大きな粒は30gにもなる極大粒の2倍体品種で、紅系の王様にふさわしい優雅な外観。
粒が大きく、贈答用にぴったりの、立派な見栄えの赤ブドウのようです。 これもシャインマスカットの子供ですね。
目新しいぶどうの品種は、シャインマスカットのように皮ごと食べられて、種なしのタイプが多いです。そしてもちろん甘い。 みんな、これまでぶどうは皮が面倒で食べなかったのが、皮ごと食べられるならば買うようになったのかしら。
もともとぶどうが好きなひとは、これまで皮が固くても種があってもそれでもぶどうが好きだったはず。 もともとのぶどうファンが「おおこれは!」と思って、何度も買うようなぶどうって何でしょうね。 新品種、あまりにも多く、しかも個性がそれほど際立つわけでもなく、どうやってこの先競争していくのでしょうね。 どうせ覚えきれないし、どれも甘いのは確実なので、出会ったときに買う、という方針でいいのかな・・・。
■(ぶどうじゃないけど)りんご「紅ロマン」
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紅ロマン、初めて見る品種でした。 極早生タイプの品種のようです。 早生りんごって、つがるとか、甘いだけで酸味がないし、すぐにフカフカになってくるし、しかもぶどうを沢山買ってしまったし、見るだけにしておきました。 でも、家に帰ってから調べてみると、酸味もしっかりある品種のようでした。 岩手の農家さんが、シナノレッドとさんさを交配して作った品種だそうです。 今シーズンはもう出会えないかなー。 いつか機会があったら食べてみたいです。
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