採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

ルバーブ三昧

2007-05-15 | +お菓子(西洋)

5/10、うらべにさんから山盛りのルバーブを頂いてしまいました!とれたての新鮮ルバーブです。豊作だったら分けてください~なんて軽々しくもお願いしていたのですが、こんなに沢山とは!



 沢山のルバーブ(これで全部ではありません)

早速洗って、はじっこを少し切り落として刻んでいきます。ざくざく、すぱん、すぱん。
刻みながら、何にしましょ、と楽しい悩み。
ルバーブって剥こうと思えば皮が剥けてくるのですが、煮えるととっても柔らかくなるので、基本的には剥く必要ありません。気になるようだったら固そうなところを少しむけばいいと思います。

ひとしきり刻んで、お砂糖(果糖)をまぶしてしばらくおきます。
その間、再度レシピ探求。
ジャムもいいけれど、何かすぐ食べたいなー、という気が。

一番簡単なクランブルを作ろう。そして冷蔵庫にたまたま水切りヨーグルトがあるのでクラフィティもどきも。どちらも小島ルミ氏の『パティスリー』を参考にしました。

■ルバーブクランブル
■材料
クランブル生地(小麦粉、アーモンド粉、バター、粉砂糖、くるみ、今回忘れたけれどオートミール)
ルバーブ
オプションとして
 ・洋酒漬けレーズン
 ・オレンジピール
 ・いちご 

■作り方
1)ルバーブを刻んで、砂糖をたっぷりまぶしてしばらくおく(一晩でもよい)。この工程はルバーブのあくぬきとして重要なので省かない方がよいと思う。これをしないと舌にからみつくようなアクを少し感じます。
2)クランブル生地を作る。小麦粉~粉砂糖(グラニュー糖でない方がよいと思う。じゃりじゃりするので)をフードプロセッサで細かくし、あらく刻んだくるみ、オートミールを混ぜておく。
2)ルバーブとオプションの材料をボウルでざっと混ぜる。(1)の段階でたっぷり砂糖をまぶしたのでこのとき砂糖は加えませんでした(忘れたともいう)。
3)バターを薄く塗った耐熱容器(私は塗るの忘れました)にルバーブをたっぷり入れる。焼くと高さが半分になります。
4)クランブル生地を厚めに乗せて、170度のオーブンへ。フルーツがぐつぐつして表面もコンガリしてきたら出来上がり。

●レーズン入り
砂状のぽろぽろしたクランブルですが、ルバーブの方はとろりとしてジューシーなので上下一緒に食べると丁度いいです。
くるみのぽりぽりが好きです。
やや温かい状態が特ににおいしかったです。ぺろりと食べ尽くしてしまいそうでした。

●オレンジピール入り
釜飯型で焼きました。
市販のオレンジピールをコアントロに漬けておいたものを使いました。オレンジの香りはルバーブに負けてしまったかも。
●いちご入り
こちらも釜飯型で。
いちごから沢山水分が出てきます。
いちご入りの場合はフルーツ側にもう少しお砂糖を入れてもよかったかな。


そして、クラフィティもどき。本ではリンゴにまぶして耐熱容器で焼いていました。
リンゴを使うものは大体ルバーブでもおいしくできると思います。酸味が強い分、もっとくっきりとした味になります。りんごの場合お菓子にするには酸味が物足りないときもあるけれど、ルバーブなら確実に酸っぱいです☆

■ルバーブクラフィティもどき
■材料(パイシート2枚と耐熱容器大ひとつ分)
水切りヨーグルト 200g
卵 2個半(パイに塗るのに半分使ったのでその残りを入れてしまいました。2個にして生クリームや牛乳などで固さ調節してもよいと思います。3個でも。)
オレンジピール(存在感弱かった)
砂糖
あくぬきしたルバーブ
型塗り用バター

■作り方
1)型にバターを塗っておく。
2)ルバーブは砂糖をまぶしてあくぬきしておく。更にオーブンで空焼きして多少水分を抜いておくとよい気がする。
3)水切りヨーグルト(本来のレシピではサワークリーム)と卵、砂糖をよくまぜておく。こてっとした生地。
4)ルバーブを更に混ぜる。ルバーブは焼くととても小さくなってしまうので、沢山混ぜた方がよいと思う。生地を平にならす。
5)上にバターをちぎってのせる、とあったのでやってみたがこの工程は不要。生地に脂肪分が少ないため、バターがあった部分が白く焼け残ってしまうのでしないほうがよいかも。
6)オーブンで、全体がふくらみこんがりするまで焼く。

●大きな型でクラフィティ

●断面
最初はルバーブに生地がからみついていえる程度だったのに、こんなに縮んでしまいます。
上面の白いところはバターが溶けて溜まっていた部分。乗せない方が均一に焼き色がついてよかったかも。
サワークリームでなくヨーグルトなので、ぷりん、つるんとしたさっぱりした味でした。
●パイに詰めてみた
市販のパイ生地をまず空焼きしてから、そこにクラフィティ生地を詰めて焼いてみました。
空焼きしてから詰めてまた焼く、というのは初めて。心配したけれど全然焦げず、しかもパイ部分はパリっとさせることができました。
パイに詰める場合レーズンを混ぜたりしてもうちょっと甘くしてもよかったかな?


うらべにさま、ごちそうさまでした! 

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2007ウィーン:朝のお散歩

2007-05-15 | +海外

ウィーン初めての朝、やはり時差があるだけあって早起きができます。
今回の旅行では毎日早起きをして、時差ボケをなるべく少なくする、というのを目標のひとつにしたので、二度寝しないでちゃんと起きました。
前回だったか、ヨーロッパ時間にすっかりあわせて生活していたら、帰ってから大変でした。特にそのときは日本に帰ってから5月の連休があって、しかもダンナサマがどこかに出張に行ってしまって、おうちでひとり、ヨーロッパ時間を謳歌してしまったのでした。ただでさえ夜更かし・朝寝坊体質なものですから、そのあとリズムを立て直すのが辛かったことといったら。
あの反省を生かすのだ。

初日の朝は、飛行機で座り詰めだったせいで少しからだがこわばっているだけで、あとは身軽。すたすたと歩くことができます。
朝の空気はきもちがいいこと!

ところが・・・

●MQ
ミュージアムクオーターという博物館の集合体みたいなもの。自然史・美術史博物館の外側にあります。

●植木
とても大きなトピアリー。そして上を見上げると・・・

●自然史博物館
宝石がざくざく飾られているそうなのでいつか行ってみたいのだけれど、今回は行けませんでした。
マリアテレジア像を中心として反対側には同じ形の美術史博物館があります。
●マリア・テレジア像
マリー・アントワネットのお母さんでしたよね。10人だか子どもを生んだそうだけれど、ある意味恵まれた体を持っていたのですね。

●天使
自然史博物館のドーム右下あたりの天使像。
上の写真でみると中央部分だけとても白っぽいのだけれど、洗浄(修復?)か何かしたのかしら。


「ぶえっくしょい。ずびー」(ダンナサマ)
「げっほ、げっほ」(私)

何?なんで?日本の花粉が服についているのかな・・・と思っていたら見覚えのあるものが。

●並木
単なる並木ではありません。

●これが元凶
プラタナスの種です。
このぼんぼりが落下して、タンポポの綿毛を小さくしたようなものを飛び散らせるのです。目やのどの痛み・せき・くしゃみなどの症状のもとです。
スギ花粉より物理的に大きく感じます。かゆいのではなく痛いです。
エクス・アン・プロヴァンスでもひどい目にあいました。

●マロニエ
気を取り直して、きれいな花を撮影。
●こちらもマロニエ?
赤い花と白い花がありました。
マロニエってはちみつがとれるんですよね。
栃と似たような味かな。

宿に帰って、体操とか筋トレを少々、そしてシャワー。
こんなゆったりした朝、いいものですね。普段もこう過ごしたいものです。

●2007ウィーン旅程へ

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2007ウィーン:往路の飛行機とついた日

2007-05-14 | +海外

飛行機はANAとオーストリアエアのコードシェア便でした。ANAが成田空港の第1ターミナルに引越し後、初めての利用。古いターミナルを改装したらしく、お店コーナーは真新しいものの、出国審査場などはぼろっとしたままでした。
出発は5月の連休の1週間前だったにもかかわらず、出国審査場は大混雑。窓口の半分しか係員がいなかったせいでしょうか。連休のときはどうするのだろうという混み具合。ちゃんと係員を増やすのかしら。
30分以上並びました。

空港では小さな失敗が3つ。別におおごとではなかったのだけれど・・・。でも小さい失敗が続くと結構応えるんですよね。悲観的になるというか、めげるというか・・・。悪運はさらなる悪運を呼ぶから、気を付けないと。
(と思っていたのに、失敗談はまだまだ続くのです!)

(1)免税のお買い物失敗
ANAの機内販売(免税)で日焼け止めを買おう、と思っていて、珍しくWebで予習までしていたのだけれど、オーストリアエアのコードシェア便ということは中身は全部オーストリアエアだったのでした。
乗ってみて気づいて愕然。
ヨーロッパ人女性は、こんがり黄金色に日焼けする方をよしとしているので、おそらくウィーンで日焼け止めを入手することは不可能・・・。免税店で、おめあてを見つけて、よし、あとで買うぞと気合いを入れていただけに「私ったら、ばかばかばかっ」という感じでした。
(結局ユーロも高いし、ウィーンでは探しもしなかったのでしたが) 

(2)待合室選択失敗
ダンナサマがなんとかカードというものの会員で、出国後カード会員用の待合室が使えるそうなのです。ANAの管轄のと、ユナイテッドエアの管轄のと2つあって、たまたま、搭乗口に近い方のユナイテッドの方に入ったのでした。
そうしたら、あてにしていた朝ごはんがない・・・。
実はダンナサマに、待合室にはサンドイッチとかマフィンとか、軽い食べ物があるから、早めに空港に行ってそこで朝ごはんを食べようね、と言われていたのでした。
ユナイテッドの待合室は、飲み物だけ。バナナがあったみたいだけれど(食べている人がいた)、売り切れでした。オレンジがあったけれどナイフもなしでどうしろというの(握力と気合いで剥いたけど)。
飛行機に乗った時点で、あ~ん、おなかへったよー、という状態。

(3)両替しなかったのは凶とでた
ユーロをいくらか持っていたこともあり、また以前韓国に行ったときは空港より現地で替えた方が断然得だったこともあって、成田空港では両替しませんでした。
そして着いた日の翌日に、両替所、銀行など3件調査して、一番よかった銀行で替えたのでした。
ところが、偶然同じ飛行機に乗り合わせた知り合いに聞いたら、成田で替えた方が得だったみたい。彼は別の便のチェックインに間に合わなくて我々と同じ便に運良く替えてもらえたそうなのだけれど、そんな遅刻者でさえ両替したというのに!
我々は比較的時間にゆとりがあったのに両替しなかったなんて悔やまれます。
でも実は、両替の計算って苦手で、結局いくら損したかはよく分かっていないのですが(現実から目を背けているともいえる)。
まあ、半年後に両替したと思えば(ユーロはもっと値上がりしているはずだから)こんなもんだな、きっと、とか訳の分からぬ理屈で自分を慰めたのでした。

ものごとを薄目でみて、まあよしとしよう、というのが今回の旅のテーマとなりました。


ひとつあったよいこと(?)は、持っていった本の選択。
日本の活字が恋しくなるから、ガイドブック以外に文庫本1冊と雑誌1冊を持っていったのでした。


 持っていった文庫本

全く予備知識なしで図書館で借りた本『奇術師』(クリストファー・プリースト)がなんと映画化されていて、機内上映映画に! これってシンクロニシティかしら。吉兆だわ、と一瞬思ったのでした。
小説が映画化されている場合、出来ることなら小説を先に読みたいと思うのだけれど、今回は逆。

映画のあらすじ:若い頃の1つの事件をきっかけにして互いに憎み合うまでの激しいライバル意識を持つようになった二人の奇術師。アルフレッド・ボーデンは瞬間移動人間というイリュージョンを完璧にこなし、ルパート・エンジャはそれを超えるためにニコラ・テスラという発明家からある機械を購入する。ボーデンの技のたね、そしてその機械の秘密とは・・・。

ある意味でミステリ仕立てのストーリーだっただけに、種明かしを知ったあとで本を楽しく読めるか心配しましたが、大丈夫でした。当然小説の方が複雑な構成で、脚本家の判断などが想像できて、ゆっくり楽しめました。
小説は上記の二人の確執がそれぞれの手記で語られ、更にその枠物語として彼らの子孫が登場します。そして現代と過去がつながるある秘密も明らかに・・・。
映画では二人の奇術師が憎み合うきっかけとなった事件は全く小説と違えてあります。なるほど、端的にするにはそうきたか、というアイデア。

この作家はSF出身だけれど、最近はいかにもなSFではなくてこの『奇術師』をはじめとする幻想文学とかファンタジーノベルに分類される作品を書いているようです。この作品ではある架空の機械が「幻想」のゆえんなのだけれど、それ以外はSF臭さや幻想文学っぽさはなく、19世紀末から20世紀初頭のロンドンの雰囲気がよく伝わる、大変楽しめる小説でした。

SFといえば、最近1970年に刊行された世界SF全集を読んでいて(しばらく図書館に行っていなかったら他に読む本がなくなった)、あまりの退屈さに気が遠くなりそうになっているところ。SFって、生ものなんだな、と実感する今日この頃。
現在の社会・科学状況にちょびっと飛躍を加えて、そこにこつこつと論理を積み重ねて構築した(未来)世界を舞台に何かが起こるのがSF(だと思う)。
そこで何が起こるか、というストーリーも大切だけれど、論理を積み重ねて導き出された(本当にそうなるかも、と思うような)のはどんな未来世界かという部分もSFの楽しい部分だと思う。
けれどスタート地点(小説執筆時点)が40年以上前だと、そこにSF的飛躍とSF的論理積み重ねを加えても、それってちがうんじゃないの、というシロモノになるのだ。不思議だけれど。
当時に比べると、いまは一人一つ以上携帯電話を持っているし、その機械で世界中の情報を検索・閲覧できるし、私などにはほとんどついていくのが精一杯のSF的世の中になっている。
現代のSFはほとんど読んだことがないのだけれど、この上更にどのような未来世界を描いているのだろうか。 

●機内食
食べ散らかしたあとでごめんなさい。あまりに空腹だったので、何も考えずもりもり食べ進んでしまいました。メニューは
・おそば(何故機内食にそばが出るのかいつも疑問)
・とうもろこしサラダ
(とうきび好きなので○)
・鶏胸肉のハーブ焼きまたはすき焼き(鶏胸肉が○)
・チーズケーキ(ブルータスを読んで半分だけにするつもりが完食・・・)

●機内食(軽食)
・モツァレラチーズサラダバジルソースとパン
・チーズクリームムース
・パン
バターを塗ったパンっておいしい。旅行だから、と自分を甘やかしていたら帰国してからもそのくせが抜けなくて大変・・・。
●カフェにて
空港から西駅までバスで行き、ひとまず駅前のカフェで休憩。
ビールとハムサラダ。


このあと宿まで歩いて行き、途中サンドイッチ屋さんとかおいしそうなものがあったけれど買わず、部屋でお湯をわかして持参したカップ麺を食べたのでした。
宿周辺の環境が分からなくて軽食を持参したのだけれど、お店があるって知っていたら持っていかなかったかも~。
 

●2007ウィーン旅程へ

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桑の木にも実が

2007-05-10 | +きのこ以外
近くの桑の木も見に行ってみました。この木は熟し具合の指標として参考にするもので、本命の桑並木はまた別の場所にあるのです。むふふ。

桑の場合、実の大きさは、木によるような気がします。例年大粒の実が採れる木はきまっているような。だから剪定とかあまり考えたことなかったのですが、日当たりや風通しがよいに越したことはないはずですよね。
実験でちょっと枝を整理してみようかしら。


見たところほぼ順調のよう。収穫は6月はじめくらいかな?


2007/5/9 桑の実

今年初めて、結果特性に着目してみました。
桑の木は柿と同様、結果母枝で越冬するようです。冬越しした枝から春に新梢が出てきて、その新梢の葉のつけ根に花が着くようです。


2007/5/9 実の付き方

茶色いのが去年の枝で、緑色のがこの春育ってきた部分です。
緑色の枝の葉のつけ根に実が付いています。

なお結果枝で越冬するのは梅。
春になると越冬した枝についたつぼみがふくらんで、実になります。


2007/5/9 ほんのり色づいた実も


去年は長梅雨で暑くて湿っぽくて、樹上でかびてしまった実もあったけれど、今年はいい実がとれますように!
ブルーベリーやいちごをちょっと混ぜて、桑ジャムをまた作るのです。

ところで先日母から、桑ジャムはもっと桑が少なくてもいい、という感想が。
なんと! 父からは桑だけで作ったら、と言われたこともあったけれど、逆の意見だわ。

母によると桑は中に甘さが染みていないので、液状の甘い部分がもっと多くてもいいとのこと。
なるほど。
お砂糖を多く入れたつもりでもしばらくして開封するとあまり甘くないな、と私も思っていたのでした。桑の中心部には糖分が染みこみにくいのでしょうね。

これまでは、汁気の多いフルーツ(いちごやブルーベリー)を1/5程度かな?混ぜてしかもレモン汁もたっぷり目に加えて作っていたのだけれど、もっとフルーツを混ぜた方がいいのかしら。桑の黒い実は酸味がほとんどなくて独特の木の香りがして、それが持ち味とはいえ、ぼんやり甘いだけより甘酸っぱい方がおいしいかなと、酸味系の味を少し足してきたのだけれど、もっと混ぜ物をするとなると、桑の風味がいちごやブルーベリーに負けてしまいそうでは?

甘く(味を濃く)するには、お砂糖をもっと多めにするか、または桑の一部をミキサーなどでピュレ状にして、ペースト部分をもっと増やすか・・・。
(ぷちぷちした桑の種まで粉砕されてしまわないといいのだけれど)

ころころとした桑ジャムは、タルトどにするときに丁度よいのだけれど、ペーストタイプも作ってみようかな。

桑ジャム試食して下さった方、もっとこうした方がおいしいなどのアドバイスお待ちしております。
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2007ウィーン:宿

2007-05-08 | +海外

ウィーンの宿の予約、どうやら今年は出遅れたようです。
一昨年のホテルがなかなかよかったので調べてみたのですが満室。本当に?
あわてていろいろ探しました。
一昨年と一番違うのは為替レート。ユーロがどんどん高くなっています。もう160円台ですって。ユーロがポンドに近づいていっています。円、もっとがんばって!せめて120円台に~。
なるべく格安なところ、と探し回って、Booking.com というサイト(日本語)を見つけました。小さめのペンションなどの情報もあるのです。

結局決めたのがペンション・モーツァルト。何と日本語のHPもありました(帰ってきてから気づきました)。
1泊1室80ユーロです。1万3000円というのは全然安くないけれど、ほかは1泊100ユーロ以上というのが多くて、ここで手を打ちました。もっと安いところ、探せばあるのでしょうけれどやり方が分からなくて。

宿の場所はウィーン西駅からマリアヒルファー通りを東方向(下り坂)に進み、角にスターバックスがあるテオバルトガッセ(Theobaldgasse)を右に行ったところ。地下鉄駅だと、U2の**駅(後で調べます)が最寄りです。
ナッシュマルクトまで下り坂を歩いて数分という近さです(マリアヒルファー通りの反対側方向)。

行ってみると規模は小さいけれど部屋は広いし(たまたまエクストラベッドが2つついた家族用の部屋だったせいかもしれませんが)、朝食はたっぷりしているし、とてもよい宿でした。
ホテルとペンションでは税制が違うのかな。ホテルと名前がつくところに比べてかなり格安の気がします。

後からHPを見て知ったのですが、小柄で恰幅のいい宿のご主人は貴族のマウラッハ家の末裔だとか。そしてその奥さんだと思われる女性は、なんと音楽家で、声楽やピアノを勉強して今は音楽学校の先生と指揮者をしているそうなのです。ドイツ語のWikipediaにも紹介されているGal Rascheさん(公式HPはこちら)という方です。
宿のご主人は初老(65歳以上)と思われる年代で、Gal Rascheさんは47歳。本当に夫婦だったのかなあ。でも、そのおじさんとその女性と我々夫婦4人しかいない部屋で、Our son といってHPの背の高い男性の写真を紹介してくれたのでやっぱり夫婦なんだろうなあ。
英語がもっとしゃべれたらいろいろおしゃべりしたかったのだけれど。

またお世話になりたいペンションです。

●ペンションを出てすぐ右手にある階段
(むこうの道路との落差約6m)

1906/07年に建立された有名な分離派様式の階段「フィルグラーダー・シュティーゲ」だそうです。
石と鋳鉄が印象的な建造物です。
中央の薄暗いアーチ状のところには小さなワインバーがあります。

●ペンション外観
上の写真の階段を上ってすぐ、左側にペンションモーツァルトが。
この建物の2階全部を占めているようです。
1階の手前はバーで、金曜の夜はにぎやかでした。
●泊まった部屋
右上に見える窓のところに泊まりました。
一番端っこの部屋。

道路のドア、2階のドア、部屋のドアと、3つの鍵を渡されます。
●Gal Racheさん
美人です。
コンツェルトハウスで3/12にコンサートをやったそうです。この日はダンナサマの誕生日で、奇遇ですねーという話になりました。

●部屋のようす
ドアを入って左奥にベッドが。
写真には写っていないのですが、左手前の壁際、および右の壁際にエキストラベッドが2つ。家族4人で泊まれる部屋です。

●ドア
部屋に入ってドア方向を振り返ったところ。
左にクロゼット、右にバスルームのドア。

●部屋に冷蔵庫が☆
ベッドの足元には小テーブルと椅子が2脚あってグラスも使えます。そして壁際にはTVと冷蔵庫、鏡。
冷蔵庫はとってもうれしいです。この値段で部屋に冷蔵庫があるなんて、感激!

●洗面台
洗面台の下は扉式の物入れの場合が多いですが、これは引き出しが2段。こちらのほうが収納に便利そうです。我が家のも改造したいなあ。
エマール(液体洗剤。粉の洗剤より手が荒れない気がします)を持っていって毎日洗濯しました。連泊のよいところ。乾燥しているから一日で乾くのです。
●トイレとシャワーブース
バスタブはついていない部屋でした。ついている部屋は予約済みでした。ちょっと残念。

●シャワーブース
お湯の温度はほどよく調節できてよかったです。
ぼろい設備のところだと一番いい温度帯をはずすように温度調節されることが多いけれど。
ペンションだから、タオルもないかも、と手ぬぐいを持参したのだけれど、ちゃんとおいてありました。色柄がそろっていないのなんて全然問題ないですよね。

●朝食
小さな食堂にビュッフェスタイルで用意されています。座席数の関係で前日に時間を申告するスタイル。
チーズ、ハムのほか温かいお料理もあって、3つ星ホテル並みです。
つい食べ過ぎてしまいます・・・。
左のお皿にある黒い丸いものは色づけしたゆでたまご。コーヒーはなぜかおいしくありませんでした。

食堂だけでなく、ロビーにもりんごやバナナが置いてあって、自由にとれるようになっています。

●2007ウィーン旅程へ

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2007ウィーン:シェーンブルン宮殿のカフェ・レジデンツにて(ケーキ研究後編)

2007-05-07 | +海外
シェーンブルン宮殿のカフェレジデンツで見た(食べてないのです~)ケーキの続きです(前編はこちら)。
何しろ大きいケーキなんですよ。日本のケーキはたなごころ(掌のゆびじゃない部分)に乗る程度のものが多い気がしますが、下の写真(前編にも載せましたが)、見て下さい! 


室内の冷蔵ケース

女性の手が差し出されているところにあるコルネ状のものなど、絶対手からはみだすはず、という大きさ。
そのほかについてもコージーコーナーのケーキ(比較的大きめですよね。ここのは)を更に一回り大きくしたような、とにかく見たことのない立派なケーキ。
でも組み立てる部品(クリームとかスポンジの種類)は日本より少なめかも知れません。全体にシンプルで大らかなつくりです。

●巨大ないちごの花束
外側のチョコがけワッフル状のものは、おそらく直径20cmはあるのではないでしょうか。パーティ用とんがり帽子(子供用)くらいの大きさです。
一体何がどの程度詰まっているのか非常に気になります。
見える部分にはいちごがぎっしり飾ってあります。

●アップルシュトルーデル
こちらのカフェではこのお菓子の製造工程見学と、ケーキ、お茶がセットで**ユーロ、というイベントが日に何度かあるのです。
なめらかに煮詰めたリンゴジャムと、スライスしたリンゴを組み合わせているように見えます。でもりんごジャムに見える部分はケーキクラムがりんご果汁を吸ったものかもしれませんね。

●トプフェンシュトルーデル
やわらかでくせのないチーズを巻き込んだシュトルーデル。
とてもおいしそうで、かつとてもお腹にたまりそうです。
コストパフォーマンスがいい、という考え方もありそうですが、一人で1個食べるとすると後半は飽きてしまいそう。でも食べてみたいなあ。
●いちごシュトルーデル
生いちごとカスタードクリーム状のものを巻き込んで、上面には焼き目がついているのにいちごからは水が出ていません。
どうやって作っているのか興味深いです。
アップルシュトルーデルと同じ生地だとすると、生だから強火で表面だけ焦げ目をつける、という訳にはいかない気がするのだけれど・・・。

●ラントマンクーゲル
断面が見えないケーキって写真にしてもつまらないなー、と思っていたら、母に見せるとこれがおいしそう、ですって。見えないケーキの方がおいしそうに感じるのだそうです。びっくり!
こういうのを注文して、思いがけない中身だったらどうするのでしょう?そのバクチもまた楽し、ということかしら。
確かに外国語のメニューを見て注文するときは実物が運ばれてくるまで(そして食べるまで)ドキドキ感が楽しめますが・・・。

●アマデウスクーゲル
こちらも中身の見えないタイプ。
表面は薄く削ったチョコレートです。

●マジパンのじゃがいも
外側にマジパンをかぶせてベークドポテトを模したケーキ。天辺にふりかけた粉砂糖は粗塩のつもりかな?
やっぱり中身は見えませんが、じゃがいもに関係したものが入っているのかしら。

●ヌスボイゲル
クッキー生地で中はクルミなどのナッツを細かく砕いたあんを包んだ焼き菓子。
焼き菓子でこの値段はちょっと高いですね。
●いちごとチーズとヨーグルト
こういったさっぱりしていそうなケーキは、オーストリアでわざわざ頼まなくてもよい気がします。勿論おいしいのですが、日本のでも同様においしいはず。
オーストリアでは一見こってりしていそうなものが断然おすすめ。


こんなに沢山のケーキがあったのに結局どれひとつ食べず、昼ごはんを食べるために街中に向かったのでした。
衝撃かつ納得のランチはまた別の記事で・・・。

●2007ウィーン旅程へ

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