ウィーンで見てきたものの続きです。
ウィーンには中近東系の移民も以前よりずっと多い気がします。
人間が移動するならば、当然品物も。
中近東のものを扱うお店もたくさんありました。
西駅付近など移民が住むエリアには日用品関係、そして中心部の旧市街エリアでは高級な染織品をみかけたので写真を撮ってきました。
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じゅうたん屋さん。 吊るしてあるのは、魚模様のギャッベ。水色の背景にいろんな魚が浮かんでいて、いいなあ。
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この凸の形の袋物は、遊牧民の塩袋。口が細くなっていることで、人間の手は入れられるけれど、動物の口は入らないようになっています。 動物たちは大変に塩を欲しがるので、塩を使って彼らを誘導するのだとか。(以前、たばこと塩の博物館で展示を見たので、アレだわ、とピンときました)
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織模様がきれいなだけでなく、房でかざりをつけてあって、大変に凝ったものです。動物に対して、房をブラブラさせて目立たせる、という効果があるのだろうか。それとも単に美的効果のためかな。
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とてもきれいなショール。ウール(パシュミナ?)地にシルクの刺繍と思われます。
黒地に鮮やかな色の刺繍。
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白地にオレンジ系。
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この真ん中は、白地にクリーム色。 ウェディングドレスにも使えそうな美しさ。絶対すぐ汚れるので、もし自分で使うならその右の黒字に草花模様の方がいいかな・・。
このお店は閉まっていたので、長時間ウィンドウに張り付いて眺め放題、写真撮り放題でした。
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これは織物じゃないけど。 ラクダミルク入りのミルクチョコレート。 ウィーンで一番の高級スーパーユリウス・マインルで見かけました。 (以前食べたことあります。私は断然ビターチョコ派なので、さほどの感動はありませんでした・・)
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こういうショーウィンドウの写真を撮るのは、女性ならでは、かしらん。
そういえば。
私が子供の頃、母も海外旅行先で、ショーウィンドウの写真をよく撮っていました。
1枚1枚が貴重なフィルムカメラの時代、子供たちの写真は撮影1回で、頻繁にピンボケしてました。
で、ショーウィンドウの写真は、念には念を入れて2回撮影(大抵両方成功している)。
現像した写真を見ながら子供の私は「なんでこんな写真2枚も撮るのかなあ」と思っていましたが、中年女性になってみると、分かる。すごく。
あの頃の母は、今の私と同じくらいの年かな(もうちょっと若いか)。
お店なんかほとんどない僻地で子育てして、綺麗なものに飢えていたのかも。
で、旅先ではせっかちな父と子供たちと一緒にウロウロしているので、ショーウィンドウを見ていられる時間は1分もなかったかもしれません。無念の思いが、フィルム2枚分の撮影なんだな・・。
××十年前、ウィーンにも行ったことあるかもしれません。
当時の写真、今度実家に行ったときに見せてもらおう。
(どんなショーウィンドウを撮っていたのか興味があります)