イヌガラシ(犬芥子)
<アブラナ科イヌガラシ属>
野原や道端に生える多年草。
茎は枝分かれして8~50センチになる。
根生葉は長楕円形で羽状に分裂する。
枝先に総状花序を出し、黄色の小さな十字状花を開く。
長角果は円柱状。
果実は、棒状で上方にカーブする。
熟すと果皮がめくれて2列に並んだ小さな種子が出てくる。
イヌやカラスの名前がついた植物は、
人の役に立たないものが多い。
イヌガラシも、食用になるカラシナに似ているが、
役に立たない植物である。
イヌガラシに似ているものに、スカシタゴボウと言うのがあるが、
水田や湿った場所に生える。
スカシタゴボウの実はこん棒形なので、果実の形で見分けられる。