センダン(栴檀)
<センダン科センダン属>
久しぶり、埼玉の都幾川までお弁当持参で車にわんこを乗せて出かけた。
もう、何十年ここへきているだろう。
ここも「立ち入り禁止」になっていたが、川まで行って見た。
懐かしい場所だ。ここで遊んでスーパー銭湯に入って夜中に帰ったものだったが、
その銭湯は、もう跡形もなかった。
夏草が茂って、思い出の栴檀の木だけが残っていた。
哀しい時も苦しい時も、愉しい時も・・よくお風呂から上がって1本道の先にある
古民家の灯を眺めながら色々、思ったものだが。
それさえ、もう許されないのだと思った。
別名オウチ(楝)とも言う。
落葉高木。いつも高い所に生えているので望遠で撮っていたが、
新しい木に、目の高さで花が咲いていた。
まるで、私達を待っていたかのようだった。
葉は大形の奇数2~3回羽状複葉で互生する。
小葉は長さ3~6センチの卵形または卵形楕円形で先がとがる。
淡紫色の小さな花を多数開く。
花弁は5個あり、雄しべは10個で、紫色の花糸が、合着して筒状になり、
その上部内側に黄色い葯がつく。
川向こうに美しいブルーのオハグロトンボがいた。
遠すぎて私のカメラではここ迄だったが、初めて見た美しいブルーの羽だった。
色々調べたら、リュウキュウハグロトンボに一番似ていたが、主人に言わせれば
琉球のオハグロトンボが都幾川にいるはずなど無いと言う。
画像もはっきりしないが、もし、間違っていたらお知らせくだされば幸いです。
俳句の季語では楝の花(おうちのはな)が栴檀の花のことで、
花樗(はなおうち)、栴檀の花(せんだんの花)とも使う。
ひろがりて雲もむらさき花樗 古賀 まり子