熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

鶴岡八幡宮・・・ミシュランの鎌倉観

2016年01月24日 | 鎌倉・湘南日記
   何十年ぶりかで、鶴岡八幡宮の石段を上って、本殿の前まで行った。
   普段は、大鳥居の前で左折したり右折したりして、ほかの古社寺などの観光スポットに行っているので、機会がなかったのである。
   鎌倉へ来る観光客の大半は、この八幡宮を訪れるので、鎌倉駅頭から小町通りや若宮大路の歩道は、毎日、大変混雑している。

   さて、若宮大路から大鳥居越しに、朱塗りの鮮やかな舞殿と本宮が重なった緑に映える風景は、正に、鶴岡八幡宮の象徴とも言うべき有名な風景である。
   私など、この鶴岡八幡宮の朱塗りの建物は、仮名手本忠臣蔵など、歌舞伎の舞台で見ることが、結構多い。
   江戸時代の歌舞伎は、江戸を舞台にして当時の現代劇を演じることを憚られたので、江戸を鎌倉に置き換えることが多かった所為であろうか。

   興味深かったのは、実朝が暗殺された樹齢1000年といわれゆかりの大銀杏が、平成22年3月10日未明に倒壊したのだが、倒れた大銀杏の幹は切断され、移植されのが、舞殿の建物越しに見える。
   本宮への急な石段横に立っていて、素晴らしい景観だったのだが、再生すれば素晴らしいと思う。
   
   

   本宮の建物は、非常に巨大で威圧感抜群である。
   建物そのものも、美しい。
   いつも不思議に思うのは、おみくじやお守りなどを販売している社務所に人が集まっていて、それに、絵馬を熱心に書いて奉納している人が、若者でも、結構多いことである。
   
   
   
   
   
   

   本宮の前に立つと、舞殿の屋根の向こう、大鳥居越しに、若宮大路と周辺の街並みが遠望できる。
   檀蔓の改修工事が大分進んでいるようだが、どうも、私の誤解か、桜が植え替えられると思っていたのだが、そのままの状態のようで、今年の春には、檀蔓の桜並木を楽しめそうである。
   
   

   さて、ミシュランのThe Green Guide JAPANを見ていて、興味深かったのは、一番権威のある英文の日本ガイドで、鎌倉が、どのような評価なり人気を博しているのか興味を持った。
   本文では、2つ星だが、ほかのページではすべて、Highly recommendedであるから、ミスプリで、文句なしの3つ星観光地なのであろう。

   ところで、この鶴岡八幡宮の評価だが、1つ星で、やはり、檀蔓の桜並木が特記されている。
   政子が、舞殿への三つの架け橋をデザインしたとか、この舞殿で、静御前が舞ったとか、頼朝が義経の家族に切腹を命じたとかが書かれているのが、興味深い。

   ついでながら、鎌倉で、3つ星の指定を受けているのが、報国寺と東慶寺。
   報国寺は、やはり、あの竹林で、Bamboo forestとして写真が載っている。
   東慶寺も写真が載っているが、四季の花々で彩られる美しい庭園が評価されていて、それに、駆け込み寺に興味を感じたのであろう。
   英語でDivorce Templeと表記されているのだが、一寸、ニュアンスが違う。
   いずれにしろ、外国の日本ガイドは、結構、参考になって面白いのである。
コメント
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