熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

国立能楽堂・・・東京若手能

2019年02月06日 | 能・狂言
   第28回能楽若手研究会東京公演 東京若手能 と銘打った公演で、これまでの能楽(三役)研修修了生が一堂に会し、その成果を披露する特別公演なのだが、
   夫々の曲のシテは、下記の通り、宗家や人間国宝など能楽界のトップ能楽師の出演で、非常に密度の高い素晴らしい舞台であった。

(観世流) 舞囃子 高砂  観世清和
(金春流) 舞囃子 忠度  金春安明
(観世流) 能 胡蝶 物着 観世銕之丞
(喜多流) 舞囃子 唐船  友枝昭世
(宝生流) 能 春日龍神 白頭 宝生和英

   友枝昭世師の唐船は、初めてであったが、ほかの曲は何度か鑑賞する機会があり、それぞれ、重要なシーンの演出なので、私など、能楽師の直面の厳粛かつ精悍な素顔が好きなので、3曲のトップ能楽師の舞囃子を、感激しきりで鑑賞させてもらった。
   銕之丞師と和英宗家は、道成寺の凄い舞台鑑賞の直後でもあり、間髪間を置かずに、凄い舞台を魅せて貰って、幸せであった。

   狂言の和泉流「蚊相撲」は、深田博治はじめ、3人とも、万作の会の研修修了生で、万作と萬斎の世界であった。

   能・狂言初歩の観劇印象記は、省略して、非常にリーゾナブルな料金で素晴らしい舞台を提供した国立能楽堂の粋な企画であったことを記しておきたい。
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