熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

新型コロナウイルス感染症対策:観劇止める

2020年02月26日 | 政治・経済・社会
   昨日、政府は、新型コロナウイルス感染症対策の基本方針を発表した。
   私の場合には、外出を控えることで、関係あることと言えば、まず、観劇のための東京行きや映画鑑賞などを控えることである。
   最近は少なくなっているのだが、まず、歌舞伎には行かないことを決めて、次に、能楽堂への能狂言にも行かないことにしている。
   是非鑑賞したいと思って、折角、取り難いチケットを取ったのを、総てパーにするのだから、残念だが仕方がない。

   ”教育機関、企業など事業者の皆様も、感染の急速な拡大を防ぐために大切な役割を担っています。それぞれの活動の特徴を踏まえ、集会や行事の開催方法の変更、移動方法の分散、リモートワーク、オンライン会議などのできうる限りの工夫を講じるなど、協力してください。”と言うことで、”イベント中止を検討を”と求めており、Jリーグさえ3月15日(日)までに開催予定のすべての公式戦の開催延期を決め、電通や資生堂でさえ原則出社を禁止して自宅待機やテレワークにするなどしており、殆どのセミナーや説明会と行った集まりが中止されるなど、いわば、日本列島緊急事態である。

   劇場や映画館などは、狭いロビーに人が集まり、観劇中は、完全に密室状態となって、スポーツ会場や会社空間よりも、はるかに、新型コロナウイルス感染の温床としては危険な状態になる。
   しかし、劇場が中止や延期の情報を出したというニュースは、私が知る限り、テレビでも新聞でもインターネット情報でも、見たことがない。
   少なくとも、国立劇場は、早急に、中止や延期を考えるなど態度を明確にすべきであろうと思っている。

   事情はともかく、私の場合、国立能楽堂に通うには、バスや電車などを乗り継いで、大船、横浜、渋谷と言った繁華駅を経由して混み合った人混みの中を行かなければならないので、家族の反対はもとより、コロナに弱いという老人である身を考えて、外出を諦めざるを得ない。
   小学生の孫息子と幼稚園児の孫娘と同居しているので、尚更である。

   長引けば、オリンピックの開催さえ危ういという。
   グローバル時代を謳歌して、張り子の虎であった中国を過信しすぎて、花見酒の浮かれ景気に酔いしれていた風船が、破裂寸前。
   さて、どうするのか。
   民主主義や、資本主義や、地球温暖化による宇宙船地球号の危機など深刻な人類の危機問題の解決以前に、まず、必死になって、手元のハエを払いのけなければならない。

(追記)安倍首相の要請を受けてであろう、国立劇場チケットセンターから夜8時に、下記の公演中止メールが入った。
   新型コロナウイルス感染症対策に係る文部科学大臣の要請を受け、日本芸術文化振興会では、
   感染症拡大のリスクを低減する観点から、令和2年2月28日(金)から3月15日(日)まで
   国立劇場、国立演芸場、国立能楽堂、国立文楽劇場の主催公演は中止とし、伝統芸能情報館は閉館いたします。
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