熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

米上院選、ジョージア州決選投票で民主党が勝利した

2022年12月07日 | 政治・経済・社会
   各メディアが、一斉に、「米上院選、ジョージア州決選投票で民主党現職が再選…与党が過半数握る」と報じた。
民主党現職のラファエル・ワーノック氏(53)が、トランプ前大統領の推薦を受けた野党・共和党の新人ハーシェル・ウォーカー氏(60)を破って当選したというのである。
   来年1月招集の上院では、非改選を含めて民主党が51議席となって、共和党の49議席を上回るので、これまで、上院では、採決で賛否同数になれば議長を兼ねるハリス副大統領が決定票を投じるため、すでに民主党が事実上の多数派となることは決まっていたが、今回実質的に過半数を握ったことで、ミンチンのような造反議員が出ても避けられるし、よりスムーズな法案審議や、政府高官人事、条約の承認などが可能になるので、ねじれ国会ではあるが、民主党には朗報である。
   日本経済にとっては、民主党より保守党の方が良いのであろうが、民主主義を守るためには、リベラル方向へ軌道を修正しなければならない。。

   同時に、「トランプ氏一族企業に有罪評決、税務当局欺く 罰金支払いへ」と報道されてる。
   トランプ一族が運営するトランプ・オーガニゼーションの脱税疑惑などを巡る裁判で、ニューヨーク州裁判所の陪審は6日、同社が15年間にわたり税務当局を欺いていたとして有罪評決を下した。

   トランプの退潮が益々加速して、究極的には、トランプの政治生命の終わりを告げることになり、悪く行けば罪人となる徴候であろうか。
   これを機会に、民主主義政治を忘れてしまって衰退著しい保守党が健全な政党に蘇ることを祈りたい。

   トランプについては、これだけ民主主義を冒涜して毀損し、地球温暖化に逆行した政治を推進するなど、現代社会を窮地に追い込んだ保守反動政治家として糾弾してきたので、出来るだけ早く表舞台から消えさって欲しいと思っている。

   私は、1972年から74年まで、トランプの学び舎でもあったフィラデルフィアで学んでいたので、アメリカには一宿一飯の恩義を感じていて、第二の故郷でもあり、その動向を気にし続けている。
   あの頃は、ニクソン政権の末期で、ウォーターゲート事件や石油ショックに大揺れの時期ではあったが、アメリカの民主主義は健全に機能していたし、押しも押されもしない覇権国家として世界のリーダーであり警察であった。

   衰えたとは言え、アメリカは、自由と平等を旨とする民主主義の旗頭であることは間違いないので、健全であって欲しいと願っている。
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