熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

文化三昧ミラノ・ロンドン旅・・・3 ホテル・トラブルの顛末

2005年07月18日 | 欧州紀行(文化三昧ミラノ・ロンドン旅)
   時差ぼけもなく翌日普通に起きて、レストランに朝食に下りた。
   普段の朝は、軽食だが、ヨーロッパの旅に出ると、途中で何が起こるか分からないし、上手く適当に昼食が取れるか分からないので、コンチネンタル・ブレックファストの良さを利用して、十分に朝食を取る事にしている。
   これは、十分すぎる程豊かなイギリスのフル・ブレックファストの場合、存分に役目を果たしてくれる。

   入り口にイタリア語の新聞に混じってヘラルドトリビューンとファイナンシャル・タイムズがあったので席に持ち込み座ると、陽気な中年のウエイトレスが飲み物の注文を取りに来た。
   セルフサービスだが、ここには、暖かい卵とハム・ソーセージの料理もあり、後は定番のヨーロッパ調の食べ物や飲み物、果物、菓子、デザート類なども十二分に用意されていたが、そんなに食べられるものではない。
   

   ミラノを歩く前に、ホテル問題を解決しておこうと思って、カヴァリエーリ・ホテルに向かった。
   当然だが、昨夜のナイトマネージャーは居らず、中年の男性と若い女性のフロントに変わっていた。
   昨夜の引継ぎ事項は聞いているかと聞くと、聞いてないと言うので一から説明をした。聞いてない訳がなく、途中で話を遮り、コンピューターに私の予約が入っていないと同じ事を言う。
   メールのコピーを見せて、予約はコンファームされたと書いてあるではないかと言うと、兎に角、コンピューターのミスだとの一点張り。

   しばらく押し問答をした後で、このコンピューターのトラブルは、当方のミスではなく、あくまでこのホテルとホテル予約システムを運営しているVINERE・COMとの間の問題だ、と言うと、黙ってしまった。VINEREとの連絡の裏を掻いているので触れられたくないのであろう。
   ここで駄目押しをと思って、何れにしろどうするか早く解答して欲しい、場合によっては、今からミラノ観光局に善処を求めに行く、と追い討ちをかけて見た。
   結局、逃げられなくなって、どうすれば良いかと言うので、今夜はこのホテルに宿泊する、ブルネレスキ・ホテルの支払はそっちで解決してくれ、この予約条件通りの支払をして明日チェックアウトすると伝えた。

   勿論そうしよう、朝食は済んだか、もしまだなら上で食べて行ってくれ、ホテルを移るのなら荷物を取りに今からボーイを行かせるので言ってくれ、と急にしおらしくなった。
   問題が解決すれば、後は時間の無駄なので、後で帰って来て指示するので、その時にボーイを貸してくれと言って街に出た。

   部屋の稼働率を上げるためオーバーブッキングして、超過した客を他のホテルに融通しあうのはホテルの常、このあたりをチクッタのも効果があったのであろうか。
   それにしても、客を他のホテルに行かせてそこで先方の条件でホテルの支払をさせるなど極めて悪質、コンピューター操作は、2回も送信しており間違うわけはなく、どうもトラブルは私だけではなく他にもあり、確信犯の感じである。

   このホテル、日系の航空会社も使っている様で、日本の観光案内書の扱いも好意的だが、安物の団体観光客を多く取っており質の悪化が酷い。

   余談ながら、部屋はツインの大きな部屋を用意してくれて、何を思ったのか果物の差し入れまでしてくれた。勿論、条件通りの支払で済んだ。
   このイタリアベースのホテル予約会社は、2年前に見つけてアッシジ、シエナ、ピサ、ミラノ等の予約で重宝し間違いがなかったので今回も使ったが、日本のエージェント経由でもトラブルは多い。
   予約会社の連絡ミスは、イギリスのカンタベリーでも起こったが、これは後述する。

   長い間の海外ビジネスの経験で、このようなホテルトラブルは何度も経験しており、別に驚かないが、久しぶりにイタリアらしい経験をして面白かったのも事実である。
   ビジネスの経験だが、名うてのレバシリ、インパキは勿論のこと、兎に角、常識と生活感覚の全く違う異国人に対しては、出来れば理路整然と当方の言い分を毅然たる態度で強く主張すること、そうでなければ生きて行けない。
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