
昨日、パシフィコ横浜で、ニッサンの株主総会が開催されて出かけた。
横浜は、ニッサンの発祥の地であり、本社の移転先であるので、新しい門出の総会でもあったであろうか。
ゴーンCEOが、日本に乗り込み、ニッサン改革に乗り出してから、「日産リバイバルプラン」を打ち出し、矢継ぎ早に「日産180」プランを導入して、その道半ばで180をクリアして、今回第3弾の改革「日産バリューアップ」戦略を歌い上げた。
要旨は、
○同計画の期間中3ヵ年の各年度においてグローバルな自動車業界の中でトップレベルの営業利益率の維持。
○2008年度においてグローバル販売台数240万台の実現
○同計画期間中平均で投下資本利益率(ROIC)20%(手元資金を除く)
トヨタのレクサスを意識してか、或いは、超高級自動車で競争力を確保しないとトップ企業の威信に関わるのか、インフィニティを世界一流のラグジュアリー・ブランドとして投入、新型車を開発すると同時に、2007年度末までに28の新車を投入すると言う。
ゴーンCEOは、何時もの通り一味違った世界戦略を打ち上げるが、その中でも、株式配当を3年後に一株40円にすると言うコミットメント、他社は、企業の業績の予測は発表するが、日産は予測ではなくて約束する唯一の会社だと協調する。(株主は、トヨタやホンダと比べて低すぎる、前倒ししろと言う。)
日本企業の常識を逸脱する高い役員報酬については、「日本基準から行くと高いのは分かるが、同程度の規模のグローバル企業の水準から言えば普通である。報酬の50%は業績次第のインセンティブで保障はされていない。」と言う。
役員だけ高くするのは可笑しい。従業員の給与も一緒に上げろと2度株主に言われたが、意識してか、質問を無視して回答しなかった。
株価が低すぎると言われて、マーケットはマーケット、業績は抜群なのだから何時かは上がるので待ってくれ、との何時もの返事に終始。
役員の報酬を上げたうえに、ストックオプション制度を定款変更して設定したのに、過去の残滓である退職慰労金を払うのはゴーン思想に反して可笑しい、やめろと言われたのに対して、賛成だが徐々に、と回答したのが如何にも日本的で中途半端。
株主の中には、日産の再生は、ゴーン氏の尽力であって、ルノー掛け持ちでは、今後が心配であり、日本人経営者では不安だ、日本人経営者の報酬など上げる必要がない、と露骨な発言があったが、案外、頷く株主が多くいる雰囲気であった。
3時間弱で総会が終了、場所を移して軽食を取りながらの株主と役員との懇親会が催された。
ゴーンCEOの周りは大変な人盛りだったが、志賀COOの周りには取り巻きがちらほら、他の役員には殆ど株主は寄り付かず、食べるのに一生懸命だったのは、何か、アフター・ゴーンの将来を象徴しているようであったが、気のせいであろうか。
コストカッターとしてのゴーン革命は、これまでの謂わばMBAの教科書に載っていた古い経営手法。元々優秀な日産社員はここまではついて来た。
営業戦略には株主から批判続出の日産だが、本当の経営では、トヨタやホンダから、遥かにビハインド。
新しい経営手法と戦略・戦術を編み出して、ゴーン革命を継続して経営革新を続けて行けるのか、これからの日産の経営は全く未知数の世界に入ってゆく。
横浜は、ニッサンの発祥の地であり、本社の移転先であるので、新しい門出の総会でもあったであろうか。
ゴーンCEOが、日本に乗り込み、ニッサン改革に乗り出してから、「日産リバイバルプラン」を打ち出し、矢継ぎ早に「日産180」プランを導入して、その道半ばで180をクリアして、今回第3弾の改革「日産バリューアップ」戦略を歌い上げた。
要旨は、
○同計画の期間中3ヵ年の各年度においてグローバルな自動車業界の中でトップレベルの営業利益率の維持。
○2008年度においてグローバル販売台数240万台の実現
○同計画期間中平均で投下資本利益率(ROIC)20%(手元資金を除く)
トヨタのレクサスを意識してか、或いは、超高級自動車で競争力を確保しないとトップ企業の威信に関わるのか、インフィニティを世界一流のラグジュアリー・ブランドとして投入、新型車を開発すると同時に、2007年度末までに28の新車を投入すると言う。
ゴーンCEOは、何時もの通り一味違った世界戦略を打ち上げるが、その中でも、株式配当を3年後に一株40円にすると言うコミットメント、他社は、企業の業績の予測は発表するが、日産は予測ではなくて約束する唯一の会社だと協調する。(株主は、トヨタやホンダと比べて低すぎる、前倒ししろと言う。)
日本企業の常識を逸脱する高い役員報酬については、「日本基準から行くと高いのは分かるが、同程度の規模のグローバル企業の水準から言えば普通である。報酬の50%は業績次第のインセンティブで保障はされていない。」と言う。
役員だけ高くするのは可笑しい。従業員の給与も一緒に上げろと2度株主に言われたが、意識してか、質問を無視して回答しなかった。
株価が低すぎると言われて、マーケットはマーケット、業績は抜群なのだから何時かは上がるので待ってくれ、との何時もの返事に終始。
役員の報酬を上げたうえに、ストックオプション制度を定款変更して設定したのに、過去の残滓である退職慰労金を払うのはゴーン思想に反して可笑しい、やめろと言われたのに対して、賛成だが徐々に、と回答したのが如何にも日本的で中途半端。
株主の中には、日産の再生は、ゴーン氏の尽力であって、ルノー掛け持ちでは、今後が心配であり、日本人経営者では不安だ、日本人経営者の報酬など上げる必要がない、と露骨な発言があったが、案外、頷く株主が多くいる雰囲気であった。
3時間弱で総会が終了、場所を移して軽食を取りながらの株主と役員との懇親会が催された。
ゴーンCEOの周りは大変な人盛りだったが、志賀COOの周りには取り巻きがちらほら、他の役員には殆ど株主は寄り付かず、食べるのに一生懸命だったのは、何か、アフター・ゴーンの将来を象徴しているようであったが、気のせいであろうか。
コストカッターとしてのゴーン革命は、これまでの謂わばMBAの教科書に載っていた古い経営手法。元々優秀な日産社員はここまではついて来た。
営業戦略には株主から批判続出の日産だが、本当の経営では、トヨタやホンダから、遥かにビハインド。
新しい経営手法と戦略・戦術を編み出して、ゴーン革命を継続して経営革新を続けて行けるのか、これからの日産の経営は全く未知数の世界に入ってゆく。