熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

文化三昧ミラノ・ロンドン旅・・・1 はじめに

2005年07月16日 | 欧州紀行(文化三昧ミラノ・ロンドン旅)
   7月5日に日本を出てミラノに着き、今日の午後遅くロンドンから成田に帰ってきた。
   梅雨の日本と違ってミラノもロンドンも、ヨーロッパとしては異常なくらい毎日天気が良く、暑くて困ったくらいであった。

   イタリアの天気の良いのは、ゲーテも言っている様に、アルプスを抜けてブレンナー峠を越えると陽光照りつける明るい南国で当然であるが、兎に角、ロンドンのこの暑さは、過去5年間住んで居たがこんなに晴天続きの暑い日の連続は珍しい。

   今回の旅は、まず、イギリスの永住権の更新と娘のカンタベリー大聖堂での大学院卒業式出席、そして、英人の友と旧交を温めること等が目的だが、敵は本能寺で、ミラノスカラ座やロイヤル・オペラ等のオペラ鑑賞、グローブ座でのシェイクスピア戯曲、ミュージカル、パブ巡り、美術館・博物館巡り、等々ヨーロッパの文化の豊かさに触れるためにあっちこっちを散策することであった。

   兎に角、ロンドンの爆破事件の当日7日に、ヒースローについてヒースローエクスプレスでパディントンに入り、タクシーで宿舎のRACに投宿し、爆弾騒ぎの最中にオペラ鑑賞等に現を抜かしていたわけであるが、まあ、色々なことがあって面白い旅であった。

   3ヶ月前に大手術をした後でもあり、自分の体力の回復を確認した旅でもあったが、基より自分自身で計画しアレンジした一人旅で、気楽と言えば気楽、それに、慣れた所なので、殆ど心配は要らない。

   プライベートな旅なのでビジネスコネクションは一切なかったが、ロンドンに僅かに残っているJAL系のいぎりす屋と三越の廃れぶりを見れば、ロンドンの日系社会の様子は分かる。
   それに、イギリスのジェントルマンクラブの典型RACで、1週間も寝起きしておれば、イギリスの雰囲気も垣間見える。
   何れにしろ、オリンピック招致で湧いていた街が、一夜にして爆破の悪夢、しかし、もう翌日には、街は殆ど元に戻ってしまっていた。

   それに、EUに入って超優良国になったと思っていたイタリアが、やっぱりイタリアであったという経験も面白かった。
   今度のサミットの記念写真の小泉首相の位置だが、写真を見ればこのベルルスコーニの隣、新参者で国力がずっと下のロシアや中国の後ろ、にこにこしている首相も首相だが、文句を言わない日本政府が不甲斐ない。

   これから当分の間、記録を残す為に、少しずつ今度の旅の思い出を綴って行こうと思っている。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ヨーロッパの旅・・・今度は... | トップ | 文化三昧ミラノ・ロンドン旅... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

欧州紀行(文化三昧ミラノ・ロンドン旅)」カテゴリの最新記事