小学生のための高速作文作成法

作文指導でひとつの試みをしてみました。もちろんマインドマップを活用します。
名付けて『高速作文作成法』です。

①授業の予習→読解
文章読解はマインドマップで予習をしてもらい、授業ではすでに意見を言える状態で参加。討論するテーマを十分練って与えれば、非常に活発な発言が相次いだ。(ただし、クラス替えをしたばかりなので、まだまだ人間関係が深まってないため、安心して自分の本音を出しているとは言えません。)

②タイムプレッシャー5分で一気に作文構想
「カレーライス」という教材のまとめで、登場人物への手紙を書くという設定で意見作文を書かせました。
まずはマインドマップ(高速マッピング)で構想を立てます。ここで5分間というタイムプレッシャーをかけました。短く時間を区切ることで、ゴール意識を持たせました。またダラダラやらずに短期集中という考えもありました。

③手を止めないように支援
自分の思考を止めないようにするために猛スピードでガンガン書かせました。言葉をどんどんつなぎ(アソシエーションの意識)、書く手が止まりそうになっている子にはブランチだけでも良いから書くように支援しました。つまりゲシュタルト(空白を埋めたくなる脳の働き)をフル活用させたわけです。

④10分間で作文を書く
5分間の超高速マッピング作業をしているので、子ども達は脳活性状態になっています。この勢いをそのまま作文へ持っていくために、10分間で書き上げるというタイムプレッシャーを設定しました。これによって、7割方の子が自分自身に満足できる作文を書いていけました。

今回担任している子ども達は、現段階で文章を書くという点で昨年の6年生の100分の1くらいしか経験がありません。昨年の6年生は5年生時の1年間で「作文新聞」をクラス年間10000号も書き抜くという徹底的な鍛え方をしましたから。
現6年生はまだまだ鍛えられていない部分が多いので、今回の作文指導を始め、新鮮な鍛錬方法で指導をしていけば、きっと伸び方が大きいだろうと思っています。
右肩上がりで伸びていきますよ!
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勉強試合で熱い討論が繰り広げられました

今日は授業の話題です。
国語の「カレーライス」という単元があります。12歳の思春期に入りかけた「ひろしくん」が、お父さんとのやりとりの中で、、反発心と素直な気持ちが入り交じったような、何とも言えない言葉にならないような思いを感じ取っていくことをねらった文学教材です。

今年の井上学級は「予習」ということに重点を置いて指導を始めています。今日の授業も、子ども達にとっては習いたての「マインドマップ」で、第2段落を予習した上での授業をしました。
マインドマップで予習をする理由ですが、ワークシートだと作成者の意図が入ってしまって思考が制限されます。ただ読んでくるだけでは、「書く」という作業が入らないので脳への刺激が少ない。マインドマップで予習をすると、楽しい上に自由な発想が保障されるので、効果的だと判断したのです。

さて、なぜ予習を勧めているのでしょうか?それは、授業の中でいきなり「○○について考えて意見を言いなさい」という無茶な指導をしたくないからです。これがなんで無茶なのかというと、多くの子どもにとっては授業中の短時間で自分の考えを整理するというのは難しいことだからです。考える時間をマインドマップで予習をすることで、事前に教材文を理解し、その後、布団の中で安眠している間に、思考が熟成されるはずなんですね。入った知識が脳内で最適化されるとも言われています。こうした最新の脳科学に基づいた授業をしてみたかったのです。

結果はもちろんすごいことになりました。
発言が止まらない状態です。約25分間、あっちからこっちから意見が飛び出し、担任は必死に板書とナビゲートしていくだけです。そのうち子ども達の中から、「この授業、面白い!!!」というつぶやきが出てきました。こうなればもうドーパミン(脳内報酬物質)出まくりですから、「私にもっと言わせて!」「次は俺!俺!」と発言権を奪い合うようになりました。

ここで、間違えてはいけないことがあります。
マインドマップを使ったから授業が活発になったのではありません。授業の持っていき方、話し合うテーマの与え方を工夫しているから発言が相次ぐのです。これが基本です。その上で、自分の考えを見える化できるマインドマップが加わると効果が上がるのです。

つまりマインドマップは「道具」であり、この道具をどう使うかは、指導する担任の力量に左右されるわけです。

野球にたとえれば、同じバットを使っても、イチロー選手ならヒットを打てるけれども、ド素人の私が使っても、まぐれでしかヒットは打てないのと同じですね。

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国語の先生がマインドマップの効果を証明してくれました

国語の授業で少人数制を取り入れている私の勤務校です。
時にはその効果をねらって、TT形式にする場合もあります。

今回、「これまでに自分の心に残った言葉の本」を作る学習にあたっては、私ではなく国語少人数担当の先生がメインになって授業を進め、私はサブとしてフォローをしました。

この国語の先生が案として出してきたのが、マインドマップで自分の心に残っている言葉を掘り起こすという作業でした。その指導をするにあたり、ご自分でも初めてマインドマップを描いてみたところ、
「マインドマップで描いていると、ずーっと昔に覚えた言葉や詩がどんどん蘇ってきて、そのうちに好きな詩を読んだり口ずさんだりしていた時の、畳の色だとか、風の匂いまでが思い浮かんできて驚きました。」
と感想を述べられていました。

国語、しかも読書指導の大家である超ベテランの先輩先生が語るマインドマップ効果です。その証言に重みと深みがあります。話を聞いていて、たった1回、ご自分で描かれただけで、そんなところまで感じてしまわれる感性の美しさに脱帽する思いがしました。

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『自分の心に残っている言葉の本』を作ろう

国語の「言葉っておもしろい」という単元では、TTで教えている先生にT1をやっていただき、私がT2となって授業をしている最中です。T1の先生は授業の詳細な計画も考えてくださり、その中に「言葉の本」を作る計画のために、マインドマップを使おうと思います。という提案をいただきました。

私ではなく、共に授業をしてくださっている先生が、「マインドマップを使えば子ども達のアイデアがたくさん出てくる」と感じてくださっているからこその提案だと嬉しくなりました。

この授業のねらいは、「小学校6年間で学んだり接してきた『言葉』を振り返り、言葉の学習のまとめとして自分の心に残った『言葉の本』を作ることで、言葉の大切さを感じる」というところにおきました。

今日の1時間は、自分の心の中にある言葉にはどんなものがあるのかを探り出すための授業です。

私はT2なので、T1を補助するために、黒板にBOIのアイデアを思いつく限り黒板に書いてみました。それが画像のマインドマップ板書です。授業をねらい達成の方向に誘導することと、余計な時間を短縮するためには、こうした「参考ブランチ」「指定ブランチ」を書く必要があります。

このような授業では、自分の頭の中にある、混沌としたものを引き出してきて整理するためのマインドマップになりますから、なかなかできない子もいます。それは何が原因かというと、やはり知識量ということになります。わずかのガソリンでは車は少ししか走らないのと同様に、知識が少ないと言葉は出てくるものではありませんね。こればかりは6年間の積み重ねですから、即効性のある指導ができるものでもありません。

「たくさんの言葉を使いこなせる自由」「自分の心を豊かに表現していける開放感」を多くの子どもに味わってもらいたいのですが、私自身がまだまだ力不足です。子どもたち全員が100%以上の考えられないような能力を発揮するくらいの、本格的なスーパー小学生クラスを育てる教師にはほど遠い感じです。

しかし、「自分は担任した子はすべてスーパー小学生に育てる教師である」とアファメーションしてあるので、どんどん良くなっていくはずです。

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東京新聞の取材

今日は東京新聞の取材がありました。

国語の「今、わたしは、ぼくは」という単元(スピーチを行う授業)で、マインドマップで構想を練りあげ、文章化することなくマインドマップを見ながら話していくスピーチをする授業を見ていただきました。

取材ということであればマインドマップで構想している場面を見ていただいた方が参考になるかとも思いましたが、取材のために授業を調整するわけにもいかなかったので、スピーチ発表会を見ていただくことにしました。

実は、今日スピーチをしたメンバーの中に、先週木曜日の授業で「えっ?この子の頭の中で何が起きたの?」という作業スイッチの入り方をした子がいたので、きっとすごいスピーチをするだろうと予感していました。だからマインドマップを描いているところを見せなくても大丈夫だろうと判断したわけです。


「頭のスイッチが入った瞬間!!!」


案の定、今日もこの子がやってくれました。
普段はめったに発言をしないし、それほど長い意見は言わない子です。それが何と今日は、6分間も話し続けたのです。
しかも教室には記者さんだけでなく、ブザン教育協会の広報さんや他校の先生も見に来ている過緊張の中です。多くの子どもたちからは「緊張するよ~。」と声が出ていたほどでした。
そして、原稿を読むのではなく、“自分の言葉”で話し続けた6分間でした。


授業の後、休み時間に記者さんのインタビューを受けていたこの子が言った言葉に記者さんまたビックリ。驚きの言葉で私に教えてくれました。

「マインドマップで話してどうだったかを聞いたら、先ほどのスピーチの時と同じようなテンションで話してくれました。『マインドマップは色分けをしてあるから今何を話したらいいのかすぐに分かります。考えがたくさん浮かぶし、かき始めたらどんどん次のことが続いて出てくるのですごいですよ!』と。先生、すごいですね!
それから男の子がマインドマップにかいていないことをスピーチで話していましたよね。聞いてみると、話しているうちに思い出せることが多いと言っていました。こういうことは原稿を読むだけの授業では起こり得ないことですね!」

その通りです。
“発想の枝を”伸ばすことを身につけた子どもたちは、型てにはまった原稿棒読みの世界から脱皮し、自由自在に状況に合わせていける能力を高めてきたのです。これが「生きる力」というもののひとつなのではないでしょうか。

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頭のスイッチが入った瞬間!!!

あ~! ビックリした!!!

今日の国語の授業は「今、わたしは、ぼくは」という単元で、短めのスピーチをすることに向けての材料集めをしている段階ですが、その下準備で「メモマインドマップ」「速射マインドマップ」の形式で、思い出し作業をしている最中のこと。

昨日の1時間でメモマップを書き終わり、今日はスピーチのための清書マップをかくことになっていましたが、昨日からず~~~~っと悩んでペンが動かなかった子がいました。ところが、今日の授業の終盤戦に差しかかって、突然に頭のスイッチが入ったようで、猛烈にマインドマップを描き始めました。

作業時間にして5分くらいの間にブランチが伸びること伸びること。速い速い!
一緒に授業をしてくれていたもう一人の先生も私もそばで見ていて、目を丸くして驚きました。いったい何がこの子の頭の中で起こったのか???と思えるほどの高速マインドマッピングだったのです。

マインドマップで鍛えてくると、こういう信じられないような「頭のスイッチ」の入り方をするんだなぁとしみじみ思った瞬間でした。こういうのを加速教育というのでしょうか?

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私の思う平和 【マインドマップ活用作文】

 今、10時20分。仕事中です。こういう時間にブログなど書いていてはいけないのは当たり前のことです。しかし言い訳。このブログを「授業記録」として使っている私には、記録ノートの代わりでもあるのです。さらにここに書いている文章が「学級通信の記事」にもなり、児童の復習にも役立てる教材にもなるわけです。
 そんな屁理屈をこねながら、休み時間中に子ども達と話をしながら、情報をアップしているわけです。


さて、平和の主張文に取り組み、それを世の中に情報発信していくまでを学習している我が学年。まだ全員が書き終わったわけではありませんが、現時点での作文一覧をリンクしておきます。お時間のある時に、ぜひ読んであげて下さい。

☆香取小・こども情報局『心に平和のとりでを築く』もくじ

その中から今日も代表作を紹介します。

**********************

『私の思う平和』(ハンドルネーム 聖さん)

 私は、戦争が大嫌いです。なぜなら、戦争では失うものがたくさんあって、得るものなんてありません。生き物や人間は殺されて居なくなってしまうし、お金も無くなってしまうし、家などの建物だって無くなってしまいます。悲しい事ばかりなのです。兵器などを作る会社の人は儲かって良いかもしれません。でも、そうじゃない人達にとっては最低最悪なものだと思います。私は、戦争とは二度と繰り返してはいけない過ちだと思います。
 もうどこの国でも、偉い人がやりたいと言っても、絶対にやってはいけない事です。しかし、戦争というばがげたものがあったという事を忘れてはいけません。戦争というものがあったという事を永遠に語り継いでいかなくてはいけません。だって、そうしないと、また戦争が起きてしまいます。戦争なんかをやっている国は、ずっと「平和」になんかなれません。

 ですが、戦争のない国は「平和」という訳でもありません。戦争をやっている国よりは、生き物が死んでしまうという被害も少ないだろうし、お金だってまだあると思います。でも、今おきている犯罪だって、戦争と同じくらいやってはいけない事です。殺人事件は、もちろん、万引きや泥棒だって立派な犯罪です。罪の重さは違うかもしれません、人も死なないかもしれません、でも、犯罪という事に変わりはありません。犯罪がなくなればもっと「平和」になると思います。
 
 それと、地球温暖化。これも大きな問題だと思います。しかし地球温暖化の場合は、いくつか止め方を知っている人が多いと思います。例えば、電気や水を無駄に使わないようにするという事です。使っていない水を出しっぱなしにしない、水も適量に使う、電気をコマメに消す、などです。他にもたくさんあると思います。みなさんのできる事で良いんです。地球温暖化は絶対い止めなくてはいけません。なぜなら、地球温暖化は、人間達だけの問題ではないからです。地球にいる全ての生き物に関わっているのです。でも、悪いのは人間だと思います。人間が資源を大切にしないから。人間が電気を使い過ぎるから。他にもたくさんあると思います。だから、私達人間が止めなくてはいけないのです。

 次は、人間以外の生き物についてです。今、生き物が絶滅してしまうというのも問題です。それと、外来種の生き物が入って来てしまうというのも問題です。これも、人間が悪いからこうなってしまっている事が多いです。まず、絶滅の問題のは、人間がその生き物が必要だからといって、大量に殺してしまうんです。そりゃ人間だって生きていくために殺さなくてはいけないということもありますが、殺し過ぎは絶対に駄目です。外来種の問題のほうは、絶対に人間が悪いと思います。だって、遠い国の生き物が自然に日本にやって来るなんて事は有り得ないと思います。例えば、「アメリカザリガニ」なんかも外来種です。元々アメリカに居たのを誰かが日本に連れて来て、放し飼いにしたのです。すると、その「アメリカザリガニ」が繁殖してしまったのです。悪い場合だと、それで元々そこに居た生き物が食べられたりして、殺されてしまうなどという場合もあります。生き物を最期の時まで責任を持って飼えないのならば、生き物をかってはいけません。生き物にだって、人間と同じ生命があるのでから。

 他にも、問題は山積みです。不景気とか。少子化とか。そんな問題も解決していかなくてはいけません。

 今、私達に出来る事は、まず、地球温暖化対策です。これはとても簡単な事だと思います。先程も書いたように、電気や水をなるべく使わないとか、スーパーのビニール袋は貰わずに、マイバックを使用するなどです。他にもたくさんの方法があります。そしてこれをみんなでやれば良いのです。とても簡単な事です。それと、必要以上に生き物を殺さない、外来種は絶対に逃がさない、最期の時を迎えるまで責任を持って生き物を飼う、これは当然の事です。他にも、いじめや犯罪は絶対に起こさない、戦争なんてもってのほかです。募金やボランティアなどをするとまた良いと思います。

 そして何より、
「みんなが楽しく笑い合って幸せに生きていける」
これが一番良い事です。今、幸せだと思えない人は、幸せになる努力をするのです。頑張って、頑張って、辛い事に打ち勝つのです。私は保障はできませんが、そうすればきっと幸せになれます。それが、私が思う「平和」です。

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平和な世界 【マインドマップ活用授業 国語 作文】

これから紹介する文章の中で、マインドマップをかいて「気づき」が生まれた部分がここです。

『僕は、戦争はゲームによく似ているような感じがします。ふつうゲームは、人と人が、競い合い、どちらかが負け、負けたほうは勝つまでその人とやり続けます。戦争も同じです。土地とかの奪い合いでどちらかが負けます。負けたほうは、勝ったほうもそうですが、多くの人が死に、お金も失います。そして、それにおこってまたやり返します。これが、どんどん続くので終わりが見えません、その間に人がどんどん死ぬので、戦争とは、本当にばかげています。』

非常に良い気づきが生まれているなと感じました。

実はこの最も重要な一文が彼の描いたマインドマップには出てきません。それでも良いのです。マインドマップを描くことで、自分の脳内にイメージが生まれ、「どうも戦争になる状況はゲームで自分たちがやっていることと似ているんじゃないか?」と気づきが生まれた。OKです。

マインドマップはそれを描くことが目的なのではありません。
マインドマップを学習に活かすことが目的なのです。
人生に巻き起こってくる問題を「解決する」ことが目的なのです。


では、全文をお読み下さい。

************************

人の命を奪うもの、それは戦争です。その戦争は、私達人間だけでなく、ゾウ、犬、鳥なども殺し、世界各地でおこっています。

なんで戦争をするのでしょうか?

戦争とは残酷で、最悪で、バカバカしい意味のない争いだと思います。戦争が起こるたびに1つ1つと命がなくなり、残る物は、恨みや悲しみなど悪いものばかりで何の得もありません。なのに人は、まだ戦争を続けています。得もなく人どうし殺しあうこの戦争は、絶対にあってはならない物だと思います。

僕は、戦争はゲームによく似ているような感じがします。ふつうゲームは、人と人が、競い合い、どちらかが負け、負けたほうは勝つまでその人とやり続けます。戦争も同じです。土地とかの奪い合いでどちらかが負けます。負けたほうは、勝ったほうもそうですが、多くの人が死に、お金も失います。そして、それにおこってまたやり返します。これが、どんどん続くので終わりが見えません、その間に人がどんどん死ぬので、戦争とは、本当にばかげています。

戦争は、兵士だけでなく、普通の民間人までまきこんでしまいます。例えば、戦争がおきれば衣食住がなくなるし、爆弾に巻き込まれて死んでしまう事もあります。だから戦争がおきる、起こすということは、自分の人生を投げ捨ててるような物だと思います。それに親や友達を戦争でなくしたら、無くした子はかわいそすぎるし、兵士になってしまった人だって、戦場に行ったら、まず最初に家に帰りたいだろうし、いつ殺されるか殺してしまうか分からないし、もしくは何もしないで死んでしまう事だってあるから敵味方関係なくとてもかわいそうです。

戦争を無くすためには、兵器を無くすことだと思います。兵器は、人の命を奪う物でしかありません。そのひとつが原爆です。ぼくは、ビデオでそれを見ました。あまりにも残酷でかわいそうなものでした。だからこういう兵器がなくなれば、戦争のない世界に近づくと思います。
戦争は、生き物を殺して悲しい思いしか残さない、絶対にあってはならない物ですが、戦争によって無くなってしまった人々を決して忘れてはいけないと思います。

僕の思う平和は、犯罪や戦争が無くいつでも笑っていられる世界です。戦争以外にも、アフリカの少年兵や、重い病気で死んでしまう子も無くしたいです。ほかにも、お互いの国同士「ホームステイ」をしてその国のいい所を褒めれば国同士仲良くなり、争いごとも少なくなるとお思います。

悲しいものしか生まないものは「戦争」だから、僕たちみたいな戦争に反対する声がいっぱいあがって、この世界少年兵、犯罪、戦争という物が完全に起きなくなれば、この世界はとてもいい世界になると思います。

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戦争のない平和な世界へ 【マインドマップ活用授業】

担 任「もう時間が過ぎているから勉強するのをやめようよ・・・」
こども「先生、待って! まだ最後まで書き終わっていないから!あとちょっと!」
担 任「給食の時間、なくなっちゃうよ・・・」
こども「大丈夫!大丈夫!」

このように、マインドマップで学びを進めると、どちらが担任なのか分からないような会話が飛び出ることがよくあります。つまり「勉強が面白くてやめられない」という状態が生まれているわけです。



さて、実践事例その4です。

この文章は、過去3ヶ月間、マインドマップを使って「時事問題に関するスピーチ特訓」を続けてきた子が書いた文章です。
それまでは人前で話すことが苦手だったのですが、今では下記文章にも書かれた程度の話なら、いつでもできるくらいにまで脳内整理ができています。

**************************

 戦争は、無意味なことです。何かを生み出すわけでもなく、人を殺し、物を壊し、ただ何かを失うだけ。そんなことが、この世にあってはならないと僕は思いました。

まず、戦争になるとどんなことが起きるか考えてみました。戦争では、銃や爆弾などの兵器を使います。それを使えば、当然人の命は奪われてしまいます。
中でもおそろしいのは原子爆弾で、たった一発で一度に十数万人の命を奪ってしまいます。また、兵器を作るのにもたくさんの資源やお金が必要になります。戦争が続けば兵器を作るためにたくさんのお金が戦争のために動きます。
でも、人を殺すための兵器を作るのにお金をかけるのは、おかしいと思いませんか。

戦争になってしまうと、戦いに行く兵士だけでなく、残された家族たちにも被害があります。子供たちは空襲を避けるために疎開しなければなりません。疎開先の生活は、食べ物もままならない苦しい生活です。大人は、赤紙という召集令状がきたらいやでも戦争に行かなければなりません。このように、戦争がおきると家族がはなればなれになってしまいます。

僕の考える平和とは、争いごとが無く、家族や友達にいつでも会えることです。なぜなら、争いごとがあると人同士が傷つけあって悲しいです。その争いが国同士の戦争なってしまうと、ほかの国との交流ができません。ほかの国と仲良くしようとしないで暴力だけで解決しようとするのは平和とはいえません。
また、家族や友達にいつでも会えると安心します。家族や友達と一緒にいる時間は安らぎの時間です。戦争は、家族や友達を奪ってしまいます。つまり、そんな安らぎの時間を奪われてしまうので、心にゆとりがもてません。たとえ戦争の無い平和な世界だとしても、家族や友達がいないと、心にゆとりが持てず不安になり、自分が平和だと思うことができなくなります。

僕が考えた平和にしていくためには、まず戦争のおろかさを伝えていく遺産を残していくことが必要だと思います。例として、原爆ドームがあります。広島に落とされた原子爆弾は、一発で十数万人もの命を奪いました。原子爆弾が実際に落とされたのは日本だけです。だから、ほかの国にも原子爆弾というおそろしい兵器を落とさせないように、原子爆弾が落とされたしるしである原爆ドームは守っていかなければなりません。

次に、欲を持たないことも大切です。戦争を始めたきっかけに、ほかの国の領土や資源がほしくて、その国をのっとろうと始めた例もあります。前に書いたとおり、戦争はいいことがありません。人の欲が戦争を生み出すのなら、欲を持たずに、自分の国にあるものを有効に活用できればいいと思います。

そして、ほかの国と話し合いができることも大切です。話し合いをしようとせずに戦ってほかの国のものを奪おうとすれば、たくさんの被害を出すことになります。話し合いなら誰かを傷つけることも無く、平和的に解決できるので、積極的に話し合いをすれば戦争が起こることはありません。

このような平和な世の中にするために今のぼくたちにできることは、いろいろな人と話をして、交流を深めることだと思います。
子供の時からたくさんの人と交流して慣れておけば、外国の人とも仲良くなれます。みんなが外国の人と仲良くなろうという気持ちがあれば、争いなんて無駄なことだと気づくはずです。

 戦争は、まったく意味の無いばかばかしいことです。だから、やめる必要があります。心が通い合い、戦争の無い平和な世界になることを、僕は願っています。

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世界の人々が笑顔になる本当の平和 【マインドマップ活用授業】

実践事例その3です。

これ以上掲載すると、読む人の頭が満タンになってしまうので、今日はここまでにしておきます。

*************************

1945年8月6日午前8時15分。広島に原子爆弾が落とされました。

市民は、いっしゅんのうちに生命をうばわれ3日後には長崎に原子爆弾が落とされました。本当の平和とは何でしょうか。このとき広島や長崎の場所は平和といえるのでしょうか。

これから私が考える本当の平和ということを書いていきます。

まず、本当の平和は何かを考えました。
戦争がなく人間や植物。生き物みんなが、優しい心を持ちみんなが平等に助け合い、協力しながら生きていくこと。生活では、衣、食、住が保障されていて、普通に暮らしていけること。地球には優しく。もっとも大事なことは、生きている1人1人はみんなのために役立てるように。そして、みんなが優しく笑顔になる。このことが本当の平和ではないかと思います。

広島は、原子爆弾が落とされる直前までは、友達と遊んでた子もいたり、家族と朝食を食べていた人達もいたと思います。誰もが平和で原子爆弾が落とされるとは思ってなかったでしょう。

原子爆弾を落とされ、大切な人、家族が次々にいなくなってしまった。
幸い命が助かった人でも不安がいっぱいで笑顔になることはなかったと思います。
病気になったり、町の景色を見ると、嫌でも現実がわかると思います。
命が助かっても生きていることがどんどんつらくなってしまうと思います。

だから広島や長崎の人々は世界の平和を一番願っていると思います。


戦争は何のためにするのでしょう。
得るものはあるのでしょうか。

戦争を行って楽しいでしょうか。
笑えるでしょうか。


人の気持ち、たった1つしかない生命を傷つけ、うばって何がおもしろいのでしょうか。
誰かの役にでも立つのでしょうか。
1人ではなくて世界中のみんなに戦争を行って「ありがとう。」と、お礼をいわれるのでしょうか。
人の死を見て喜べるのでしょうか。

戦争をして得るものは無いのならばやめればよいではないですか。

人に頼まれているのなら、反論すればよいのではないですか。
どんなにえらい人でも戦争は間違っているのだから、反論してもよいと思います。


今、私たちがやらなくてはいけないことは、たくさんあると思います。

私は、戦争は間違っている、核兵器は間違っているのだから「間違っている!!」と、意見を言うべきだと思います。
意見を言うことをどんどん後回しにしていくと、ひどくなっていくと思うので、今言わなければいけません。

今、私たちの生活の中で、衣、食、住が当たり前のようにあるのはキセキだと思います。けれども、毎日のように殺人事件など、色々な事件があって本当の平和といえるのでしょうか。被害者は、自分の事件があっても笑ってはいられません。


今この世界は本当の平和とはいえないと思います。
戦争をなくす努力をし、みんなで協力をしていけば戦争をなくすのは、不可能ではないと思います。
今、努力をすれば、私たちの未来に本当の平和がくると思います。

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みんなが幸せになれる平和な世界 【マインドマップ活用授業】

実践例その2です。(その1はこちらにあります)

6年生が書いた下の文章は、多くの小学生だと「資料を引用」したり、データを基にして平和ということに対する思考を深める単元です。

この子のすごいところは、そうした学習(平和に関する文献を読む、ビデオで学ぶ、話を聞く)を重ねた上で、すべて自分の言葉で意見を書いたところにあります。分量は原稿用紙6枚分。2300字を超えました。

マインドマップで思考をまとめると、かいているうちに思考の連鎖が起こり、その刺激に誘引されるように新たな思考が生まれることがあります。下記文章の「自由」ということについて書き出したあたりがそうです。

「戦争」→「奪う」→「自由」→「いじめ」→「平和でない」というマインドマップ的な連鎖が生まれています。

****************************

私は、国語の授業「平和のとりでを築く」という勉強で原爆ドームや第五福竜丸について勉強しました。そして、この2つの建物・船が伝えたい事など。戦争がいけないという理由など。私の考えを書いていきたいと思います。それでは、みなさん私の考えを聞いて下さい。


1945年8月6日、午前8時15分。よく晴れていた日のこと。日本の中国地方にある広島県にアメリカからの原子爆弾が落とされました。この1つの爆弾で沢山の人々が命を落としました。このすごく恐ろしい爆弾は世界には沢山あるそうです。そんな原子爆弾が色々な世界に落とされたらどうなるでしょうか??? そんな事があれば必ず沢山の人が住宅や食材や衣類を失い、そして何よりも命を落としてしまいます。そんな事があっては平和だとは言えません。それなので原子爆弾があっては、この世界が平和になることなんてないと思います。ですから原子爆弾は「0」にしなくてはいけないと思います。

広島県にある原爆ドームは絶対にとても恐ろしい原子爆弾がなくなってほしいと思っているに違いありません。だから世界の全部の国が協力して原子爆弾を一気に「0」にするということは出来なくてもどんどん減らしていってほしいです。

まだ世界を平和にするにはもう1つの恐ろしい爆弾。水素爆弾をなくさなければいけないと思います。この爆弾も原子爆弾と同じく世界の国には沢山あるそうです。それに、水素爆弾の放射能をあびてしまうと癌になってしまったりします。癌にならなかったとしても急性放射線障害というものになり白血球が500~600減ってしまうという病気になってしまいます。このような放射能をあびると亡くなってしまうという事もあります。

こんなものが海中で爆発してしまったら、海上にいた漁船や海にいた魚たちはどうなってしまうのでしょうか???
今後もし水素爆弾が爆発なんてしたら第五福竜丸に乗っていた乗組員達や海にいたマグロについてしまった放射能がまた他の人についてしまいます。この放射能が体についてしまっただけで命をおとしてしまった人もいます。

もう爆弾による被害で人を死なせてしまうのは絶対にいけないと思います。だから、水素爆弾はこの世界になくて良いと思います。この恐ろしい水爆をどんどん減らしていってほしいです。

世界には多くの人々が住んでいます。そしてこの人間同士はすごく争うことが多い生き物です。人の争いが大きくなったのが戦争です。戦争があるからこそ原子爆弾・水素爆弾が使われてしまうのです。そんな戦争になると平凡に暮らしていた民間人たちも巻き込まれてしまいます。

今は、国を動かしている総理大臣も最初は民間人です。誰でも最初は民間人から始まるのだからそんな民間人を傷つけてしまう戦争はしてはいけないと思います。平凡に暮らしていれば少しの争いはあるかもしれないけど戦争までは行かないと思います。

戦争になんてなってしまったら子供はこの先長い将来があります。そんな子供達の未来をうばって良いことなんて絶対にありません。戦争になんてなってしまうと少年兵として子ども達が連れて行かれてしまいます。それも勝手に決められてしまい、本当はすごく嫌なのに連れて行かれていまいます。戦争になってしまうと人の意見が通らなくなってしまいます。

それに人の自由というものが簡単に奪われてしまいます。人の自由というものは、普通にあるのに戦争によって簡単に奪われてしまうなんて嫌です。そんな人を苦しめてしまう戦争は絶対にダメなものなのです。


「人の自由」について考えました。今、中学校や小学校など色々なところで「いじめ」というものが多くなっています。いじめは、いじめている人は何も思わないけれどいじめられてる人はそれが原因でひきこもりや自殺をしてしまう人もいます。そんな事がある世の中は平和とはいえません。いじめというものはすごく恐ろしい物です。
なので、もし「いじめ」というすごく恐ろしいものにあってしまっている人がいたら助けてあげて、いじめをやっている人には「やってはいけない」と教えなければいけないと思います。なので、皆さんもいじめというものはやらないで下さい。


平和にするにはまだやってはいけない事があります。それは結構ニュースでやっている「殺人」です。自分と全然関係の無い人を殺してしまう人がいます。そういう人ほど、小さいころいじめにあっていた人が多いと思います。でもなんのために殺すかっていったら、小さいころ自分のあっていたような事を他の人にも同じようにしてやるっていう思いで復習のために殺してしまう人が多いんではないのでしょうか?? 

そのような感じで殺人というものは、殺した本人も嫌な感じになるし、殺された人の家族・友達そしてなによりも殺されてしまった本人が一番嫌だと思います。何にもやっていないのに殺されてこの後の人生にすごくいいことがあったかもしれないのにって殺された後、犯人の事をすごくすごくすごく憎み、怒りがあると思います。なので、人が人を殺してしまう殺人というものは絶対にやってはいけないのです。


最後に私の意見です。この世界というものは戦争がなくて、すごく恐ろしい2種類の爆弾もなく、いじめや殺人なんていうものがない世界というのが最もな平和です。けれど、この地球上の全てがそのような事をなくすのはできないと思います。

だけれども、少しでも多くの事なくすような努力を世界の国全部でやっていけば少しずつなくなると思うのです。いじめをなくそうとするのは、人間一人一人が気にしていけばいじめというものは少しずつなくなっていくと思います。

私がやっていけることは、身近なところでいじめが起こっていたらそのいじめをとめて、戦争になるなんて事があったら国民の一人として「戦争はいけない」と自分の意見を言います。だけど、国にいる一人や二人がやっただけでは国の間違っていることは、とめられないと思います。

みなさん、この世界が平和になるように色々と努力をしてみて下さい。

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マインドマップ授業 成果発表のお知らせ

マインドマップを活用した作文指導により、とても小学生とは思えないようなものが出てきました。

学校の「キッズブログ」では情報発信し始めていますが、徐々にこちらのブログでもアップしてご紹介します。

ぜひご一読くださいませ。

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「先生、これはすごいよ!」 【マインドマップ活用授業】

漢字テストに向けて、その出題内容をマインドマップにして勉強してきた子が出ました。

テストの時に、
「先生、今日は漢字のテストをマインドマップにして勉強してきたよ。見て!これはすごいよ!」
と持ってきたのが画像のマインドマップです。

何がどう頭の中で起こったのか、残念ながら私には分析はできていませんが、本人は勉強していてよほど腑に落ちたものがあったのでしょう。「どうだ!」と言わんばかりに見せてくれました。

そしてテストは100点。

ちょっとだけ分析してみると、この方法は、まだ誰も試みていない方法です。おそらくこの子は、勉強していて「あっ!そうだ!マインドマップにしたらすぐに覚えられるんじゃないかな!」と気づきが生まれたのだと思います。

そして、漢字テスト範囲をマップ化している作業が楽しくて仕方なかったのではないかと思います。だからテストが終わった直後に私のところにマップを見せに来たのだし、100点を取る確信があったのでしょう。
また、「これを見せたら、先生はビックリするだろうな!」とワクワクしながら勉強していたに違いありません。


あ~!そうか!
今、書いていて気づきました。

その子なりのマインドマップの活用方法を自ら見つけて成功体験をすることで、それが強化学習となり、学習スピードが加速化するということですね。

教師側から活用方法を提示するだけでなく、今後は子どもたちの新しい発想をどんどん取り上げていくことにします。

そんな素晴らしいきっかけを作ってくれた一枚のマインドマップをかいた教え子に感謝の気持ちでいっぱいです。

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「世界を平和にするために、僕たちにできること」 【マインドマップ活用授業】

これは6年生国語の「平和のとりでを築く」という学習のまとめで児童が書いた平和についての意見文です。学校のブログでも情報発信をしますが、「広く世の中の人に読んでもらいたい」という本人の希望をかなえるために、アクセス数の多い私のブログでも発信することになりました。

感想をいただけると児童本人も勉強になると思いますので、ぜひひと言残していただければ幸いです。

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『世界を平和にするために、僕たちにできること』

 今でもおさまらない戦争が世界各地でおこなわれています。
 自分の思ったことですが、平和とはいったいどんなものかというと、かんたんに言えば、「戦争のない世界」です。戦争は人が人を殺してしまいます。ですから、戦争が起こる世界、核兵器のある世界、少年兵の生まれてしまう世界をなくしていきたいと思います。

 それと戦争がおこると、軍だけでなく自分たち民間人の命も危ないです。なので、民間人を戦争に巻き込んでしまう世界、衣・食・住がうばわれてしまう世界、軍隊中心の世界(現在世界中の国の中に軍隊中心の国がある)、このようなことがなくなれば、世界はすこしずつですが、平和になると思います。

 戦争とは、とても残酷なことです。
 人間はすばらしい生き物だと思います。しかし、戦争とはそのすばらしい生き物が殺し合うのです。
 それと自分が直感的に思ったことを言うと人間はすばらしい生き物ですが、逆に人間とは恐ろしいものです。すぐ相手のいやがることを言ってしまったり、むかつくことがあると中には殺意まで持ってしまいます。戦争もこうして起こったのでしょう。

 戦場に行った人はきっと嫌だったのでしょう。なにせ、自分が持っている銃で同じ人間をねらい、人差し指にかけてある引き金を引くと、銃口から小さな弾が出て、ねらった相手が倒れます。

 原爆だって同じだと思います。目的地の上空を飛行していたB-29のアメリカ兵だって、自分が乗っているこの飛行機に原爆が乗っており、それは下の町にその原爆を落とし、人が大勢死ぬのです。原爆の被害者の人もつらかったでしょうが、原爆を落としたアメリカ兵の人も心に傷を負ったと思います。

 戦争は、残酷で恐ろしくて悲しいことだと思います。

 今、自分達は間違っていることに対して、反論しなくてはいけません。

 過去にドイツのアドルフ・ヒトラーがユダヤ人を虐殺したことは、とても大きな間違いです。

 世界の人々が「戦争をなくそう」「戦争はいけない」などと強く決意し、協力し合い、この世から戦争をなくす努力をすれば、戦争はなくなるかもしれません。

 最後に、この戦争と言うもので死んだ人たちのことを決してわすれてはいけません。

 戦争をなくすことは不可能ではありません。


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導入からいきなりはじけるようなパワーだ! 【マインドマップ国語】

6年生の光村図書教材「平和のとりでを築く」という単元に入りました。

導入でマインドマップを活用しました。その効果がすごかった!
それを紹介します。

まず始めにこのように指示しました。

「いよいよこれから『平和のとりでを築く』という授業に入ります。そこでまずはじめに、このクラスが平和についてどう思っているかをはっきりさせておきたいと思います。今から5分間だけ、『平和』というセントラルイメージでマインドマップを描いて下さい。これは短い時間でたくさんの発想をしてもらうためのものだから、ていねいに描かなくていいです。思い浮かんだことをドンドン描いていきましょう。」

いつもながら、マインドマップ作業に入ると、ものすごい集中力です。子ども達のノートに次々と描かれていくマインドマップを見ていて、
(これはすごいなぁ、たった5分間でここまで考えを出せるようになったんだ。)
と心から感心しました。

描き終わったら次は、『クラスマインドマップ』を作る授業に入ります。
書記は担任の私。司会などいりません。子ども達がどんどん発言してくれます。それを書きとめていけば、ものすごい学習になるのです。

約20分間、次々と発表される意見を私が一生懸命に「大マインドマップ」にしていく。それを見ながら、子ども達は自分の意見を深めていく。そしてまた発言をする。このくり返しをしているだけで思考が深まるのです。

授業開始からたった25分間で写真のマインドマップが生まれました。


このマインドマップを「みんなから出てきたものをまとめて話してみるよ。」と、私が話してみた内容を紹介します。

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私たちのクラスで平和についての学習を始めるにあたって、平和に対してみんながどのような思いを持っているかについて話し合ってみました。

まず、戦争になると「物」がなくなってしまうことが考えられます。
着る物も粗末なものになり、平和ならあるべき食料もなくなってしまいます。それは人間だけではなく、動物にも影響するでしょう。また、住居もなくなってしまうこともあります。きれいな飲み水も必要です。つまり、人間にとって一番大切な「衣食住」という基本的人権がなくなってしまう危険があるのが戦争です。

戦争はしてはいけません。命を守ることが大事で、人を殺してはいけません。平気や軍事国家も必要ありません。ましてや地球上には少年兵までいますが、子ども達を戦争にかり出すようなことをしてはいけません。

差別問題も平和を乱す原因です。
人間は皆、平等に生きていく権利があります。お金もみんなが平等に持てるようにするべきですし、生活が差別されてはいけないと思います。みんなが平等に学校に行き、勉強できるようにしなくてはいけません。そのためには、みんなで助けあり、協力する必要があります。
いじめもなく、みんながやりたいことができる世の中。それが平和です。

平和とは人間だけでなく、自然に対しても必要なものです。
動物だって幸せに、そして自由に生きる権利があります。また自然を守るために「エコロジー」いついて考えなくてはなりません。空気はいつもきれいで、青い空でなくてはなりませんし、水も透明で美しくなくてはなりません。

人間の心にいつも優しさがあり、笑顔があふれているような状態を平和というと思います。平和な中で人間は、音楽を口ずさみ、自由に体を動かし、遊び、スポーツを楽しむことができます。優しい心から犯罪が生まれることなどありえません。

病気も平和と関係があります。
最近ニュースでよく見る「麻薬」は平和とは反対のものだと思います。また、医師不足の問題も解決するべきだと思えます。医療の発展が平和にも結びつくのではないでしょうか。

最後に、平和な社会を築くためには人間の「心」が大事です。
悪いことに対しては、『悪いものは悪い!!』と言い切っていくことが大事だと思います。

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どうですか?
これだけの内容が1時間目の授業から飛び出してくるのですよ!
マインドマップに、ものすごいパワーを感じませんか?


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