全員プレイングマネージャー作戦・・・メタ認知とバレーボール

プレイングマネージャーとは何かというと、選手兼監督のことです。選手としてプレーしながら監督もしている人のことをプレイングマネージャーと言います。

この作戦は、辰巳ジャンプの子どもたちは皆、監督としての眼を育てようという作戦です。
私が目指しているのは「やらされているバレーボールチーム」ではなく、自分の力で「考え、判断し、表現するバレーボールチーム」です。そのために、6月にはマインドマップの勉強会を通して「思考力」を鍛え、夏休みの練習を通して「意志力」を鍛えてきたわけです。次に鍛えるのは、様々な試合経験を通しての「判断力」であり、その試合中に必要になる「表現力」です。

こうして頭の良いチームに育てたいなと思うのです。そのための意識改革が「全員プレイングマネージャー作戦」です。
子どもたちは、選手としてだけでなく、「もしも自分が監督だったらどうするか?」を考えてみる。監督はチームを強くすることを第1に考えているわけですから、「子ども監督」としても、チームの向上、選手の成長を考えていきます。

これを考えることによって、自分が入っている辰巳ジャンプというチームのことを、そしてそのチームの選手である自分自身のことを「客観的な視点」で見るようになるはずです。これを「メタ認知(メタコグニション)」といいます。

メタ認知ができることによって、子どもたちに何が起こるかをあげておきます。



(1)自分がしようとしているプレーで勝つために、何が最も効果的なのかが判断できるようになる。

(2)どのようなやり方が有効か、十分考えてから課題に取り組むことができるようになる。

(3)試合中、重要な部分に意識的に注意を向けられるようになる。

(4)自分がどの程度よく理解できているか、どの程度プレーできるかについて、うまく判断できるようになる。

(5)良いプレーができたとき、自分がどういう方法を用いたか分かるようになる。

(6)課題に取り組んでいるときに、うまくいっているかどうか、定期的に自分でチェックできるようになる。

(7)練習(勉強)するときは、その目的に合わせて効果的なやり方に変えることができるようになる。

(8)練習(勉強)したり課題を行うときには、自分なりの計画を立てられるようになる。

(9)考えが混乱したときには、そのまま進まずに立ち止まり、もとに戻って(原点に戻って)考えられるようになる。(だから記録が必要=練習ノート)



どうですか?
この記事に書いたような小学生が登場したら、すごいと思いませんか?
私の持っている知識なら育てられます!

ここに書いたような「メタ認知」を小学生に促すことができる可能性が、下記宣伝内容にある「マインドマップ」にあります。マインドマップの使い手である辰巳ジャンプの子どもたちに、私が適切な「思考課題」を与えれば、きっと(1)~(9)までの課題を紙の上には表現できると思われます。しかし、肝心なのは考えたことを実行できるかどうかなので、猛練習が必要になってくることに変わりはありません。

楽に勝てるスポーツなど、世の中には絶対にありません。





読んでいただきありがとうございます。
できましたら応援の1クリックをお願い致します。


にほんブログ村 教育ブログ 小学校教育へにほんブログ村
にほんブログ村 教育ブログへにほんブログ村

マインドマップで作文すらすらワーク (ドラゼミ・ドラネットブックス)
クリエーター情報なし
小学館


できる子はノートがちがう!―親子ではじめるマインドマップ
クリエーター情報なし
小学館


トニー・ブザン頭の自己変革―未来を築く7つのツール
クリエーター情報なし
東京図書
コメント ( 0 ) | Trackback (  )

ストロングポイント(つまり長所のこと)

バレーボール指導の疲れを癒してくれるのは、自宅近くの私の散歩道に最近いつもいるようになったカモさんたち。(写真参照)
写真に写っているのは1羽だけですが、本当は今日、10羽以上のカモと、1羽のクロサギがお出迎えをしてくれました(笑)



東日本大震災以来、それまでホームとして使わせていただいている体育館が修理のため使えず、相変わらず体育館を転々としている地震被災チーム・辰巳ジャンプです。今日はご近所のチームにお邪魔して練習試合をさせていただきました。

夏の間、これでもかと猛練習をしてきたので、作ろうとしている「辰巳ジャンプのバレーボール」については、子どもたちも何となく分かってきたのではないかと思っています。要するに6年前の江東区NO1チームを復活させようとしているのです。ただ6年前よりも少しレベルアップさせつつあります。


細かい話は後回しにして、まずはタイトルの「ストロングポイント」について書いておきましょう。

新しい言葉ではありません。日本語の「長所」を英語の「Strong Point(ストロングポイント)」に直しただけのことです。しかし、長所と表現するよりも「ストロングポイント」と表現した方が、より強いイメージがすると思うのです。イメージというものはとても大事なことで、普通の人を天才に導くパワーを持っています。いろんなことをイメージ化できる人が天才なのだとも言えるでしょう。

脳科学をちょっとだけかじっただけで、「イメージ」を活用することによって右脳の働きを活性化することにつながることが分かります。日本の教育内容は極端に「左脳的内容」に偏っています。新学習指導要領になった背景に「学力問題」がありますが、情報が足りない方がおちいりやすい誤解=筆記試験の点数が学力=という考え方がどうやらまかり通りそうです。それは、若手教師激増の今のタイミングに、新学習指導要領が大きく改訂されたことによって、現場の教員が「基礎基本の学力」を身につけさせることばかりに目が行ってしまう危険性があるからです。これによって、東京都の教育は、左脳偏重状況が強められるだろうと想像できます。

しかし、世界に通用する教育を開発しようとしている私の教師仲間が取り組んでいるのは、左右脳をフル活性させる「全脳思考教育」です。この全脳思考教育に「イメージの力」が大きく影響します。


私たち辰巳ジャンプは、「ストロングポイント」という言葉をどんどん使って良いイメージをつかみ、長所を伸ばしていくバレーボールをしていきます。

それでは、辰巳ジャンプの子どもたちに宿題です。
「あなたのストロングポイントは何ですか?」
「辰巳ジャンプのストロングポイントは何ですか?」


聞かれたらすぐに答えられるように、練習ノートに書いておきましょう。


【今日の練習試合から見た辰巳ジャンプのストロングポイント】

(1)自分たちの判断で出す言葉(声)が増えてきた。

(2)子どもたちだけでも練習できるようになった。

(3)考える力が伸びてきた。

(4)試合中にセッターが仲間にどんどん話しかけている。

(5)自分たちのやろうとしていることを、あっちこっちで話し合っている。



さらにチーム強化するために、新しい考え方を取り入れていこうと思います。

(1)全員プレイングマネージャー作戦
(2)声かけ内容分担作戦
(3)バレーボール語彙(ごい)力・増加作戦


文章が長くなるので、この3つは記事を新しく立てて書きます。


読んでいただきありがとうございます。
できましたら応援の1クリックをお願い致します。


にほんブログ村 教育ブログ 小学校教育へにほんブログ村
にほんブログ村 教育ブログへにほんブログ村

マインドマップで作文すらすらワーク (ドラゼミ・ドラネットブックス)
クリエーター情報なし
小学館
コメント ( 0 ) | Trackback (  )

イメージトレーニングのための準備はOK!

今日も仕事モード全開の1日でした。

【処分した仕事】
①来年度の年間予定を立てる
②来年度の授業時間数資料を作成する
③近隣中学と連携する「キャリア教育(職場体験)」のプログラムを作る
④学校施設開放の一覧表を作る
⑤新採教諭の自己評価シートをチェックする
⑥研究授業の指導案をチェックする
⑦エコスペースや学級園の状況確認
⑧学校内施設の安全確認
⑨FC東京バレーボールチームによる出張授業の調整

けっこう多くのことをやっているので、イヤホンで音楽を聴きながら、他の情報を遮断して集中力を高めてみました。

仕事の話はここまで。


ここからバレーボールの話。

最近、辰巳ジャンプが東京第3支部予選を勝ち抜くためのアイテムを増やしました。

遠征用のイノッチ車内に、新しいワンセグ付DVDプレーヤーを設置。
さらに以下のDVDを常設しました。
これで「イメージトレーニング」をしながら移動をするのです。
先輩たちも同じように、このようなビデオをみながら、自分のバレーボールを深めていきました。

今の辰巳ジャンプの子どもたちも、試合に行く直前から一流選手のプレーを見たり、スポ根ドラマでハートを鍛えながら、自分のプレーをイメージさせ、最高のパフォーマンスができるようにしていこうと思います。

どんな効果があるか見てのお楽しみです。

アタックNo.1 DVD-BOX
クリエーター情報なし
ポニーキャニオン


2010世界バレー ~32年ぶりの快挙!全日本女子 銅メダル獲得の軌跡~【初回限定生産】 [DVD]
クリエーター情報なし
TCエンタテインメント


ROOKIES -卒業- 通常版 [DVD]
クリエーター情報なし
TCエンタテインメント


ウォーターボーイズ (通常版) [DVD]
クリエーター情報なし
東宝


スウィングガールズ スタンダード・エディション [DVD]
クリエーター情報なし
東宝


ぼくらの七日間戦争 [DVD]
クリエーター情報なし
パイオニアLDC


読んでいただきありがとうございます。
できましたら応援の1クリックをお願い致します。


にほんブログ村 教育ブログ 小学校教育へにほんブログ村
にほんブログ村 教育ブログへにほんブログ村
コメント ( 0 ) | Trackback (  )

夏休み強化練習打ち上げ、本当に頑張って練習しました!

7月16日よりスタートした辰巳ジャンプの「夏休み強化月間」を今日の練習でしめくくりました。
約1か月間で合計23回の練習を行いました。しかもほとんどの練習日が、まるまる1日の練習でした。暑い体育館の中で汗びっしょりになって、同じ練習をくり返してきました。子どもたちは本当によく頑張りました。「バレーボールづけ」という言葉がぴったりくるほど練習しました。

なんといっても練習を休まないということが一番です。毎年、夏休み練習の出席数のトップ3に「監督賞」をプレゼントしていて、今年も同様に贈ることにしていました。ところがすごく嬉しい期待外れで、このトップ3の枠をはみ出して4人が全出席、2人が遅刻早退はあるものの全出席という出席率の高さ。とくにレギュラークラスがほとんど休んでいないという状況ですから、確実にチーム力を上げることができました。

5月の全日本大会予選ではレギュラーも固定できていなかった日和見チームでしたが、信じられないくらいに一人一人の力が向上して、秋の大会が楽しみでならない状態になってきました。

今後の課題としては、

(1)サーブをミスしないこと
(2)トスとスパイクを合わせること
(3)ブロック力を上げること
(4)バックからセッターに入れるレシーブを安定させること
(5)判断力を早くし、先手先手で攻められるようにすること

たくさんあるうちの5つだけあげておきました。


練習の最後には「三本じめ」でお互いの頑張りをたたえあいました。聞いてみると、ほとんどの子は「三本じめ」は初めての体験だったようです。無邪気な3年生は、「このチャチャチャっていうの、面白い!!!」と言って盛り上がっていました。


ところで今、有明コロシアムではワールドグランプリが行われています。地元・辰巳ジャンプはたくさんの子どもたちが全日本の応援に行きました。世界レベルのバレーボールを目の前で見て、自分のバレーボールに生かしてほしいと思います。なんとロシアにストレート勝ちした試合を見たのですから、良いイメージ作りができたのではないかと思います。辰巳ジャンプも今日の全日本のように、練習した成果を試合で出すことができれば、「強い辰巳復活」も遠い話ではありません。


読んでいただきありがとうございます。
できましたら応援の1クリックをお願い致します。


にほんブログ村 教育ブログ 小学校教育へにほんブログ村
にほんブログ村 教育ブログへにほんブログ村

マインドマップで作文すらすらワーク (ドラゼミ・ドラネットブックス)
クリエーター情報なし
小学館
コメント ( 0 ) | Trackback (  )

東京都小学生ソフトバレーボール大会・・・とりあえず準優勝

辰巳ジャンプの今日は、なんと4年ぶりに東京都小学生ソフトバレーボール大会に出場しました。使える体育館がなかったことと、夏の猛特訓の合間に、ちょうどよい息抜きになることもねらって、1日ソフトバレーボールを楽しむ日にしたのです。

じつはこの大会、出れば必ず表彰状をいただいてくるのが辰巳ジャンプ1期生からの伝統でした。

「ミラクルで準優勝」2007年7月7日

今回も高学年の部でAチームが準優勝の表彰状を手にすることができました。今のチームにとっては初めての表彰状になるため、子どもたちも引率の保護者の方々も夏休みの嬉しい記念になりましたね。今日の一歩はとても小さな一歩ですが、「0から1歩を踏み出す」ことによって、次々と良い成果が顕れてくるのです。

昔話をしてみますと、この大会では毎年優勝していた頃もあったのです。とくに2004年には、180㎝の高さのネットに対して、辰巳ジャンプ女子の4年生は155㎝くらいの長身で、サーブがほとんどスパイクを打っているのと同じという「それは反則だろう」といいたいくらいなチーム。その記事はこちらです。

東京都ソフトバレー立川大会優勝・準優勝 2003年8月17日


また、辰巳男女チームで決勝を争ったこともありました。

東京都ソフトバレーボール立川大会、女子優勝、男子準優勝 2004年8月15日


この試合で決勝を争った男女チームが、1年後の2005年11月に江東区秋季大会の決勝戦も同じように戦いました。

今年最大の目標達成!!! 2005年11月23日


私は思うのです。小さな一歩一歩を積み上げていって、やっとのことで大きな成果が得られると。そのことが、これまで11年間にわたって書き残してきた「バレーボール活動日記」をひもとけば分かるわけです。今日、Aチームが手にした表彰状は、辰巳ジャンプ復活への「希望の1枚」なのです。




ところで、ぶっちゃけると、今の5年生チームは「不器用なチーム」だと私は思っています。何かを問いかけると、心がすぐに固まってしまう弱点を持っています。問いかけに対して、まだまだ切り返せないのです。パッパッと返答していく脳機能には育っていません。

私は正解などは求めていません。バレーボールの試合中に冷静に正解を考えている暇などありません。私からの投げかけに対して、間違っていても即座に反応できるかどうかが大事だと思っています。そして間違っていれば何度でも訂正して食いついてくる「執着心」を求めています。これが自然にできるのが3年生チームのキャプテンですね。いつもいつも「先生は何を言おうとしているのかな?」「私たちはどうしたらいいのかな?」と、人差し指をこめかみに当てながら、チームでたった一人、いつも何かを考えています。けっしてボーっとはしていません。これができるのは、ある意味「天才」だからです。



「不器用なチーム」には「アファメーション」を利用することが効果的です。「アファメーション」とはわかりやすく言えば「暗示」のことです。その暗示を効果的にかけていくのが「アファメーション」です。

それでは、アファメーションの例を書きましょうか。


2011年12月25日、辰巳ジャンプは5年生が自分で考えた練習で成果を上げ、マスコミでも話題になって新聞やテレビで紹介されるチームとして有名になっている。


2012年2月、辰巳ジャンプは半分がバレーボール経験たった1年というメンバーでミカサ杯教育大会で都大会に出場し、試合を見ている人たち全員を味方にして感動的な試合をしている。


2012年3月、辰巳ジャンプは全国大会出場を目指し、たくさんのコーチに支えられながら、楽しくてやめられない練習を続けている。


誤解されないように書いておきますが、5年生の純粋な練習態度は、辰巳ジャンプの11年間の活動の中でも特筆すべきレベルです。
バレーボールに対しての真面目さ、素直さは、チーム史上NO1と言ってもいいと思っています。だからこそ良い成績を残させてあげたいと、強く思えるのです。


読んでいただきありがとうございます。
できましたら応援の1クリックをお願い致します。


にほんブログ村 教育ブログ 小学校教育へにほんブログ村
にほんブログ村 教育ブログへにほんブログ村

マインドマップで作文すらすらワーク (ドラゼミ・ドラネットブックス)
クリエーター情報なし
小学館
コメント ( 0 ) | Trackback (  )

全員ディフェンス・全員オフェンス

辰巳ジャンプ5年生の伸びは著しく、夏休み終盤に入って(江東区は25日から学校が始まるので、18日なのに終盤と言わなくてはならないのが何となく残念)、新しいステージに入ることができています。

バレーボールをする人は誰もがアタッカーをやりたいと思うはずです。自分が高い打点から、相手コートにバシッと突き刺すようなスパイクを決める姿をイメージしてあこがれているに違いありません。小学生バレーボールはフリーポジション制なので、役割分担がしっかりしていて、特にレシーバーは専門職のリベロのようなプレーばかりをしているチームもあるかと思います。しかし、全国大会に勝ち抜くようなチームは、全員がスパイクを打てるように練習し、全員がレシーブ力をつけ、どこからでもトスが上がり、サーブでも全員が得点できるようになるまで練習しているわけです。

我がチームも決定力こそ低いのですが、なんとかコートにいる全員が“スパイクもどき”を打てるようなシステム練習に入ってきました。5年生の能力が良いとはいえ、身長が高いわけでもなく、ごくごく普通の小学生バレーボーラー集団なので、できるだけ早いテンポのバレーを目指そうと思っています。




ところで今日は、受験を考えている子に、ちょっとだけ厳しい指導をしました。というのも、受験を考えているにしては、練習ノートに書いてくる文章が「書かされている」内容の文章だからです。書かされているとは、ノートを書いてこないと私に練習させてもらえなくなるから書いているということです。他の子どもたちが、かなり「強い意志」を書き込んでいるのに比べて、ちょっと差があり過ぎるので、本人たちの意思を確かめさせてもらいました。

練習ノートに自分自身の「強い意志」を書き込んでいくような書き方ができなければ、どんなことをやっても負けるのです。受験というものは、たんなる勝負です。バレーボールやサッカーと同じように、練習を重ねて問題に慣れ、自分の頭の中に作ったたくさんの引き出しの中から適切な解答を出すだけのことです。ようするにバレーボールでも反応力の高い子、忍耐力のある子、意志の強い子は受験でも勝てるわけです。

長い教員生活の中で、半分近い10回も卒業学年の担任をしてきた「6年生専科」の私は、自分の学級の受験合格率の高さには自信を持っています。特にここ最近の何年間かは「受験に勝つための学級経営」を開拓してきました。それは甘ちゃんな指導ではありません。受験の心得をことあるたびに厳しく厳しく問いかけていくことをするのです。当然、その子どもたちは小学校生活の模範生となっていき、責任感や忍耐力、思いやりの心を伸ばしながら合格していきました。

小学校の教師は受験指導をしない、塾任せと言われますが、私はそうは思いません。塾へ行く時間よりも学校で勉強している時間の方がはるかに多いのです。6年生の授業時間は年間1000時間を超えます。週に3回、3時間の塾通いをしたとしても、週9時間×52週=468時間。学校の半分にもなりません。この1000時間を無駄にする子は落ちます。「1000時間、自分の力を伸ばすために授業を使うんだ」ということが腑に落ちている子は、確実に合格します。

さらに、学校や塾だけでなく、「家庭生活」の中で、いかに「思考力」「判断力」「表現力」を伸ばすかで合否が決まります。よく中学受験は「親の受験」だと言われるのは、こうした母親の知的な語りかけがあったればこそ道が開かれるのです。それが難しいご家庭は、運良く「思考力を鍛えてくれる担任」に恵まれれば、子どもの力が伸びるでしょう。


辰巳ジャンプの練習では、自分で「考える」「判断する」「表現する」という三本柱をしつこくしつこく指導しています。そのため、辰巳ジャンプを卒業していった子たちの多くは、中学や高校で「キャプテン」になります。監督の思いを理解し、チームのみんなのことを考えていく「リーダー教育」をしているつもりです。

身体に汗するだけでなく、「思考力」を使って大脳も汗して、いろいろなことを即座に「判断」することで脳幹にも汗して、たくさんの言葉や身体表現を使うことで「五感」も汗して、頭の良いバレーボーラーを育てたいと思います。


読んでいただきありがとうございます。
できましたら応援の1クリックをお願い致します。


にほんブログ村 教育ブログ 小学校教育へにほんブログ村
にほんブログ村 教育ブログへにほんブログ村

マインドマップで作文すらすらワーク (ドラゼミ・ドラネットブックス)
クリエーター情報なし
小学館
コメント ( 0 ) | Trackback (  )

休まずによく頑張っている子どもたち

監督が熱中症寸前の猛練習。その疲れをマイアゲアゲソングであるZARDの最新DVDを視聴して癒しながら、記事を書いている井上です。このDVDに収録している武道館ライブでは、アリーナ席の前から2番目に陣取ったので、どこかにチラッと映っていないかなと期待しながら、大音量で楽しんでいます。


ZARD "What a beautiful memory ~forever you~" TV-SPOT


ZARD What a beautiful memory~forever you~ [DVD]
クリエーター情報なし
ビーグラムレコーズ



世間はお盆休み最終日の今日、辰巳ジャンプもきっと練習に来る子は減るだろうと予想して体育館に足を運びました。ところが、練習参加してきた子どもの人数が増えている。毎回の練習で用意している「名言集ワークシート」も12枚しか印刷していなかったので足りなくなりました。

ほぼ休み無しの夏季練習にしたのにこの参加率。大した子どもたちです。おばあちゃんやおじいちゃんのところにも行っていませんよね。ぜひ孫の試合の時に呼んであげてください。かわいい孫娘が力強く成長した姿を見せることは何よりのプレゼントだと思います。ついでに孫娘の「追っかけ」になってくださるまでに、応援して下さる方々の心を打つバレーボールをさせたいと、いつも願って指導しています。


さて、今日から夏休み終盤の練習。レギュラークラスのコンビネーションを高める練習に入りました。現段階で行っている練習はまだまだレベルの高いものではありませんが、その分、ミスが許されない練習です。これを完璧にできるようになるまでは、それはそれはしつこくしつこく同じ練習を続けることもあります。そうやって練習をしていると、じつは指導している私の方が我慢できなくなってしまい、マイナスワードを投げかけてしまうことがあるな。それが今日の大きな反省です。明日からは自分を見失わずに「ポジティブ思考」で練習していこうと心を入れ替える努力をしています。


今日、子どもたちに配った名言集です。

【フリードリッヒ・ニーチェ ドイツの哲学者】
「冬来たりなば、春遠からず。人生は創るものだ。ひるまずに、自分の立っている所を深く堀さげよ。その下に泉がある。」

【大松博文 東京オリンピック金メダル 全日本女子チーム 監督】
「わたしは奇跡というようなことばは口にしたくありません。天から降ってくるようなことに、人は期待すべきではないと思うからです。水のない地下から、泉がわき出ることはないのです。」

「いちばんいけないことは、なんでも、やってみないで、自分にはできないと思うことです。できなければ、できるまでやる。その意志をつらぬく。それが、人間のいちばんだいじなことです。」

【小島孝治 元全日本女子バレー監督】
「コンビバレーの原点はパスの正確さにある。その原点の基礎・基本がおろそかになっていて失う1点の重みは、強烈なスパイクで取られた失点の3~4点にも相当する。「チャンス!」が次の瞬間にパスの失敗でポロリ、その精神的落差が、つまり敗戦への道につながっているのだ。
 ミスの中にも、やっても影響の少ないミスと、一度やってしまったら取り返しのつかないミスとがある。後者のミスは基礎・基本の訓練不足からくることが圧倒的に多いことを肝に命ずるべきだ。」

【ナポレオン・ボナパルト フランスの皇帝】
「私は、最も重大な状況において、どんな大きな事件もほんのちょっとしたことで常に決まるのを見てきた。」


読んでいただきありがとうございます。
できましたら応援の1クリックをお願い致します。


にほんブログ村 教育ブログ 小学校教育へにほんブログ村
にほんブログ村 教育ブログへにほんブログ村

マインドマップで作文すらすらワーク (ドラゼミ・ドラネットブックス)
クリエーター情報なし
小学館
コメント ( 0 ) | Trackback (  )

半合宿状態の夏季練習も折り返し地点

辰巳ジャンプの子どもたちも、よく休まずに練習参加してきます。

レギュラー候補がほとんど休まないので、日に日にチームらしくなってきました。子どもたちから聞こえてくる声に耳を傾けると、「休んだらレギュラーを取られてしまうから、絶対に休まない。」「私はこの夏休みの練習に全部出るって決めたんだ。」など、チーム内で切磋琢磨している様子が伝わってきます。私としては、子どもたちにあまりプレッシャーに感じられても良くないかなと思うのですが、伸びようとする心にストップをかける必要もありません。夏休みの間に、行けるところまで行こうというのが折り返し地点での感想です。

私の仕事の都合で練習のない日であっても、行ける子で待ち合わせて、東京体育館の全国大会観戦に行ったようで、練習ノートには試合を見て参考になったことがたくさん書かれていました。今日の練習でも、全国大会サイト情報を見て、上野さんの優勝を確かめてきたらしく、「私たちも頑張ろう!」とモチベーションアップにつなげていました。

チーム状況は、過去最強だった6年前のチームに近づいてきたと感じています。あの頃は160㎝台の選手が4人もいるチームで、ブロックの上からガンガン打っていくチームでしたから、それに比べれば今のチームはちょっと小粒です。しかし“のびしろ”は今のチームの方が上。練習した分、確実に伸びていく手ごたえがあります。

明日1日休んで、夏休み終盤戦の毎日練習に入ります。
具体的な目標(ターゲット)も全員の頭の中に入っています。さらにアファメーションをかけてメンタル強化をしつつ前進できるように、効果的な言葉を今考えている所です。

コメント ( 0 ) | Trackback (  )

次々と明らかになった課題

平日ですが、6年生のいないライバルチームの子どもたちに来てもらい、練習試合を行った今日でした。

いちおう、バレーボールらしきことができるようになった5年生でしたが、キャプテンがいなかった今日は、6人中4人が初心者となってしまうので、ミスの連続。まだまだ応用力が必要な場面には対応できないことがはっきりしました。

そこで、今日明らかになった課題を列挙してみます。あえて「できない」という表現を使います。目標となるのはできないことが「できる」ようになることです。

(1)サーブ練習の時に試合を想定していないため、試合のリズムになると安定したトスをあげられず、ミスが多くなる。

(2)ねらったところにサーブを打てない。

(3)サーブのフォームが身についていない。

(4)ボールをミートできない。

(5)サイドステップ・クロスステップ・バックステップなど、足の動かし方が身についていない。

(6)正面以外のアンダー面の作り方が甘い。

(7)オーバーハンドパスが安定していない。

(8)セッター以外からトスが上がらない。

(9)コートの広さを体感していない。

(10)つなぎのスパイクができない。

(11)片手でボールを上げられない。

(12)スパイクフォームが身についていない。

(13)トスに合わせてジャンプできない。

(14)フェイントが拾えない。

(15)バレーボールの戦術把握ができていないため、チャンスボールまで相手に返してしまう。


こう書いてみると、うちのチームは完全な初心者ですね。
ここに書いたことができるようになるために、毎日同じような練習をくり返しているわけです。
これを「同一パターンのグレードアップ」といいます。
まあ、スポーツには1年間のグレードアップ期間が必要ですから、本格的なチームになるのは早くても12月と考えておく必要がありそうです。そこまでは心身共に訓練期間です。


読んでいただきありがとうございます。
できましたら応援の1クリックをお願い致します。


にほんブログ村 教育ブログ 小学校教育へにほんブログ村
にほんブログ村 教育ブログへにほんブログ村

マインドマップで作文すらすらワーク (ドラゼミ・ドラネットブックス)
クリエーター情報なし
小学館
コメント ( 0 ) | Trackback (  )

「キャプテン交替制」で心を鍛える

夏休みに入り、5年生チームは日替わりキャプテン制度を復活させて、毎日交替して練習リーダーを務めてもらっています。

なぜ交替キャプテンをするのかということは過去に書いたことがあるので、その記事をコピーします。

********************

2001年5月10日
「ダブルキャプテン」にしておいて良かった!

今日もメインキャプテンが体調不良で休養しました。
キャプテン中心に練習している辰巳ジャンプは、キャプテンがいなくなると困る。しかし!「ダブルキャプテン制度」で半年間の訓練をして
きたので、チームは今日も前進してくれました。
先月テレビの取材を受けた時、チームにキャプテンが2人いるということがなかなか理解してもらえず、何度も説明したなんてこともありました。そして現在、3人目のキャプテンを育成中。こうして、チームを良くしていこうと自覚を深めさせていくことがねらいです。

*0011-01 KOMISAN      [13/05/12(土)-00:08]      
私もキャプテン複数派です。
現在3人目ということですが、調布大塚の現在のキャプテンは罰でなったのです。
キャプテンとして適任な子は、ここまでにキャプテンを経験済みで、試合および普段の練習でもリーダーシップを発揮しているので、キャプテンという肩書きは必要ないんです。
ところが、現在のキャプテンは頭脳明晰でプレー努力もするのですが、ひとりっ子だからでしょうか、周りが見えない子で、ボーッとしていることがよくありました。そこで、罰として嫌でも皆の行動を支持する立場を経験させ、チームの中心として頑張らせたいのです。
今年に限らず、全員が時期を変えてキャプテンを経験し、自分がキャプテンでなくなったときにしっかり協力でき、チームワークの良いチームを目指しています。
現在4人目いや5人目のキャプテンだと思いますが、仲間からは「まだキャプテンやめられないね」という評価です。

*0011-02 イノッチ [東京]   [13/05/12(土)-23:41]      
ありがたいレスです。助かります。
キャプテン複数制は・・・・・実は調布さんを参考にさせていただいていますっ!(笑)
大会ごとにちがうキャプテンでしたので、「なるほど!これは使える!!」と思い、しくみを辰巳流にしてやっています。
今はもう一人、セッターの子に「君はコート内の監督」という肩書きを与え、指示の声を出すように自覚をうながしているところです。
掲示板をご覧くださりありがとうございます。

********************

要するに、チームの全員を主人公・主体者に育てるための「キャプテン交替制」なのです。小学校の学級でいえば「班長」や「日直」に近い感覚です。

今日、キャプテンをやってもらった子は私からの指名で決めましたが、なぜ指名したかというと、練習ノートによく考えて反省文を書いてきたからです。「前回の練習の時にダラダラ動いたり、練習内容が理解できずにみんなに迷惑をかけてしまいました。これからはもっと集中して練習します。」とすごく真面目に書いてきたのですね。そこでピン!ときた井上。「よし!それならばキャプテンの大変さを味わってもらえば、この子の反省がもっと生きてくるだろう。やらせてしまおう!」

こうして、いつも以上に集中して練習に取り組んだ彼女は、汗びっしょりで疲れ切っていました。「キャプテンがこんなに頑張っていたこと、よく分かりました。」という言葉を残して帰宅していきました。本当に良い経験だったようです。


明後日からの練習は、来年に向けてライバルチームになるだろうと5年生以下中心のチームと“ガチバトル”です。たくさん試合経験を積んで、お互いにレベルアップできるように指導していきます。それ以上に子どもたちが仲良しになってくれることを1番に考えています。



かなり遅くなってからの記事更新となりましたが、実は練習から帰宅後、体調が悪化しまして寝込んでおりました。お昼に食べたものが良くなかったようです。明日、休みにしておいて正解だったなと思います。記事を書いているということは完全復活の証拠なのでご安心ください。
実はこの記事で紹介させていただいた「KOMISAN」、今、病との戦いで格闘中。私に小学生バレーボールを教えて下さった恩ある方です。大勝利して再びお元気な姿を見せてほしいと祈っています。


読んでいただきありがとうございます。
できましたら応援の1クリックをお願い致します。


にほんブログ村 教育ブログ 小学校教育へにほんブログ村
にほんブログ村 教育ブログへにほんブログ村

マインドマップで作文すらすらワーク (ドラゼミ・ドラネットブックス)
クリエーター情報なし
小学館
コメント ( 0 ) | Trackback (  )

このチームは間ちがいなく強くなる!!!

いよいよ始まりました!
辰巳ジャンプ、半合宿状態の夏休み練習が、です。

夏休みに今年のような過激な練習予定を立てたのは6年ぶりになります。つまり現在の高校3年生の先輩たちが6年生だった時以来です。今日から夏休み明けまで、合計14日間の強化練習となります。指導する私が感心しているのは、いきなりの猛練習日程になったにもかかわらず、子どもたちが休まないことです。保護者の皆様も、私のやり方にご理解をいただき、本当にありがとうございます。

この夏休みの練習量に関しては、江東・江戸川の中でもトップクラスだと言えるでしょう。(ちなみにもっと上のチームはありますが・・・笑)


まずは今日の名言集に使った相田みつをさんの言葉を紹介します。

(1)
夢はでっかく
根は深く

(2)
「エンジン」
あのねえ
自分に
エンジンを
かけるのは
自分自身だからね


昨日、相田みつをさんの詩を紹介しましたところ、今日は朝一で「先生、これ見て下さい!」と、家にあった相田みつをさんの言葉を集めた日めくりを持ってきた子がいました。こういうところが今の5年生の素晴らしさなんですよね。私の気持ちを感じ取ってすぐに反応して行動してくれる。気持ちいいです。純粋にこんな行動をされたら「君たちのためなら先生は何でもやっちゃうよ」という気持ちになりますよ。

練習も厳しさと楽しさのバランスを取りながら、すごく良い状態で進めています。何しろバレーボールを初めてまだ半年です。できなくて当たり前。今、保護者の皆さんが目にしている子どもたちの姿は“奇跡”なんですよ。普通だったら2年はかかって獲得するレベルに、半年で達しようとしているのが今の辰巳ジャンプの子どもたちなのです。


さて、まだこのブログ記事には明らかにできませんが、来週は辰巳ジャンプにとって非常に大きな1週間になります。

9,10日には、なつかしい特別ゲストのご登場。
12日には新しい出会いが待っています。

新しい出会いのはじめには「テンカ」で遊ぶというのが辰巳ジャンプのきまりなので、12日はトレーニングをやめて「テンカ」かな?
いやいや、トレーニングをすることも大事だからどうしようかな。
このブログ記事を読んで「先生、テンカでしょ!」と誰かが言ったら、「あ~!そうだったね!」と私が思い出すかもしれません。

いずれにしても本当に楽しみな来週1週間になりそうです。


読んでいただきありがとうございます。
できましたら応援の1クリックをお願い致します。


にほんブログ村 教育ブログ 小学校教育へにほんブログ村
にほんブログ村 教育ブログへにほんブログ村

マインドマップで作文すらすらワーク (ドラゼミ・ドラネットブックス)
クリエーター情報なし
小学館
コメント ( 0 ) | Trackback (  )

目指すのは自発性と思考力・判断力の向上

夏休みにほぼ毎日、バレーボール練習を入れましたので、子どもたちの宿題のことも考えてあげなくてはなりません。宿題の中で一番頭を悩ませるのが「自由研究」と「読書感想文」でしょう。「読書感想文」については、6月にマインドマップで設計図をかいてから文章にすることを教えましたので、あとは本を読めるかどうかですね。子どもたちよ、がんばれ!

今日からは「自由研究」の方にもテコ入れしました。写真のようなものです。

「名言集」を作ってみなさいという課題です。

毎回の練習では私から2枚の「名言カード」を渡す予定です。
今日を含めて夏休み中に14回の練習がありますので、25~30回の名言集になります。5年生の一人に「何も書いていないカードを渡したら、自分で調べて書くことはできそう?」と聞いてみると、「はい、できると思います。」と言っていましたので、一人10枚は未記入のカードを渡そうと思います。それを書ければ40枚程度の名言集にはなりますから、十分な自由研究レポートになるでしょう。これを担任の先生に見せて、辰巳ジャンプは良い子を育てられるチームだと認識してもらいましょう。


もうひとつ。バレーボールの「個人練習ドリル」も用意しました。本当に基本的なことばかりですが、このドリルに書いてあることができなければバレーボールになりませんので、夏休み中にすべて達成できるようにしてもらうつもりです。


このように2つのカードを考えてみました。その目的は次の3点です。

(1)自発性を伸ばす
 「練習ドリル」を見ながら計画的に練習をすることで、子どもたちが自ら向上する=自発性を伸ばそうと思いました。実際にドリルを手にした子どもたちは、スキあらばドリルの目標を達成するためにボールを使っている状態になりました。

(2)思考力を伸ばす
 「名言カード」には名言を読んでから「バレーボールにつなげて考える」というコーナーを設けました。例えば、今日の名言は相田みつをさんの言葉でした。

  「本気」

なんでもいいからさ
本気でやってごらん
本気でやれば
たのしいから
本気でやれば
つかれないから
つかれても
つかれが
さわやかだから
        みつを


この詩を読んで、子どもたちからは「バレーボールの練習も本気でやれば楽しくてつかれない。だから頑張ろうと思います。」というような言葉が聞かれました。思考力を鍛えるためには、良い文に出会って、刺激を受ける必要があります。「そうそう!だから私もそうやって頑張ってきたんだ!」と裏付けを得ることができる子は一気に自信と思考力が伸びていきます。「へ~、そうなんだ!ならば頑張ろう!」と気づきを得る子も、その知識が財産となって伸びていきます。

思考力(考える力)を高めることで、見通しを持つことが増えていき、状況判断力まで格段にアップしていきます。


私は毎年、目標にしていることがあります。

「スポーツバカを作りたくない。自ら考え、判断し、行動できる子を作りたい。」

そのために毎年、毎年、新しい何かを作り続けます。


「練習ドリル」と「名言カード」は他チームの指導者にもおすすめできると思っています。

読んでいただきありがとうございます。
できましたら応援の1クリックをお願い致します。


にほんブログ村 教育ブログ 小学校教育へにほんブログ村
にほんブログ村 教育ブログへにほんブログ村

マインドマップで作文すらすらワーク (ドラゼミ・ドラネットブックス)
クリエーター情報なし
小学館
コメント ( 0 ) | Trackback (  )

「相田みつを」の言葉をバレーボールに生かす

午前中の健康診断後、休暇を取って文化活動に精を出しました。

健康診断の数値は残念ながらすべてが悪化傾向。はっきりいって普通に勤務しているのがおかしいくらい。でも、はじめから分かっていたので、別にあわてもしませんでした。

休暇を取って行った先は有楽町の「相田みつを美術館」でした。
東京国際フォーラムの地下1階にある美術館です。静かな空間の中に、相田みつをさんの書道作品が多く展示されている有名な美術館です。辰巳駅からは20分もあれば行ける美術館ですから、辰巳ジャンプの子どもたちは是非とも足を運んでほしいです。

数々の作品の中で私の心に最も響いたものがありました。


どうもがいても
だめなときがある
ただ手を合わせる以外には
方法がないときがある
ほんとうの眼が
ひらくのは
そのときだ
       みつを



この作品の前に立った時、私の心の琴線に触れて涙がにじんできました。
私自身、こうした場面を何度も何度も経験して今があるからです。
ただ手を合わせた時に、本当の眼が開きます。

どんなことがあっても、どんなに行き詰っても、可能性を信じて疑う心がなければ、自然に自分の本当の眼が開かれる。
宇宙の力が必ず支えてくれることを疑うことなく、現状の簡単でないことを嘆くことなく、忍辱(にんにく)の鎧(よろい)を着るかのように、ただただ手を合わせる。
決して逃げるのではなく、耐え忍び、逃げなければ、必ず本当の眼が開かれる。
こうして人間は、様々なものが見える眼力を得ることができるのだと。


この他、たくさんの相田作品がバレーボールの練習に役立つことを感じました。

夏休みですから、小学生バレーボーラーたちも「自由研究」という宿題がきっとあることでしょう。
そこでこの夏休み練習で、毎回、「相田みつを作品」をバレーボールの視点で子どもたちに解釈させようと思います。

全日程でこの学習をさせれば、素晴らしい実践的な自由研究になりますし、今後の人生を勝ち抜いていくための「生きる力」になると思うのです。

たとえば、明日の練習ではこんな作品を紹介しようと思っています。


  「本気」

なんでもいいからさ
本気でやってごらん
本気でやれば
たのしいから
本気でやれば
つかれないから
つかれても
つかれが
さわやかだから
        みつを


これを一人一人が自分なりに解釈をして練習に励めば、効果はあると思うのです。

いかがでしょうか?

読んでいただきありがとうございます。
できましたら応援の1クリックをお願い致します。


にほんブログ村 教育ブログ 小学校教育へにほんブログ村
にほんブログ村 教育ブログへにほんブログ村
コメント ( 2 ) | Trackback (  )

U10キッズ交流バレーボール大会 (東京都小学生バレーボール連盟)

今年も大変に有意義な大会でした。

東京都小学生バレーボール連盟が開催している「U10(アンダー10)キッズ交流バレーボール大会」が都内各所で行われました。この大会は4年生以下の小学生でチームを組み、各チームの子どもたちのバレーボール経験値に合わせた組み合わせで試合をしていくフレッシュな大会です。

辰巳ジャンプは地元ともいえる「江東区立有明中学校」で経験の浅いチームが集まった試合を戦いました。



小学生バレーボールを知らない大人が考えれば、10才以下の小学生がバレーボールをすることじたい想像もできないことです。しかし子どもの能力は大人が考えるほど低くないですね。ちゃ~んとバレーボールの試合ができます。


この大会は東京都小学生バレーボール連盟の組織の中にある「指導普及委員会」の方々が企画して2年前に始まったものです。役員の方々は大変な苦労をされて準備をして下さっています。その苦労に少しでも報いるために、私はこのブログの記事で大会のことをお伝えすることで貢献しようと思います。ネット検索をしても「U10大会」のことを書いている方は少ないので、思い切ってたくさん書いてみますね!

バレーボールをやってみたいとチームに参加してくる子どもたちを増やしたいという目的をもって始まりました。開催要項に書かれている目的にはこのようにあります。

「低学年からバレーボールの基本技術を習得させ、楽しいゲームができるように指導し、バレーボールに関心と意欲をもたせ小学生バレーボールの益々の普及と発展に努める。」

どのチームでも、10才以下の小さなバレーボーラーたちは、この大会に出たいために一生懸命に新しい友だちに声をかけて仲間を増やす努力をしてきました。そして自分自身も練習に励んで技術を伸ばしてきました。そのモチベーションは、もしかしたら高学年のレギュラー選手たちよりも高いかもしれません。何しろ試合といえばいつも上級生の応援ばかりしていて「出たいなぁ~」と思っても出られない。そんな下級生がチームのレギュラーとして試合に出て、上級生が応援をしている年に1回しかない大会なのですから。



開会式でも普通の大会とは違う催し物をします。各チームの子どもたちによる「チーム自己紹介」です。
元気いっぱいなチームもあれば、初めてたくさんの人たちの前で話す経験をして緊張しきっているチームもあり、中にはダンスを披露してしまうチームまであります。周りの大人の人たちは、みんな優しい笑顔で見守っています。試合だけでなく、たくさんの経験を積むことができる「U10大会」なのです。


辰巳ジャンプの3年生たちも元気にチーム自己紹介をしてくれました。有明中学校に集まったチームの中では一番小さな集団だったので、会場から「かわいいねぇ!」という声も出るくらい。そんなチビッ子チームが快進撃をすることになるとは、この時には誰も思っていなかったことでしょう。
どのチームにも4年生がいる中で、オール3年生チームは辰巳ジャンプだけ。スパイクを打てる子は一人もいないという本当にかわいらしいチーム。私の本音を暴露すると、実は「1セット取れたら合格」だと思っていました。

ところが!

1試合目、練習ではほとんどミスをしない1番、2番のサーブが緊張のあまり入らない。サーブでしか点を取る手段がないチームなのにサーブが入らないとなってしまったらセットは落とします。
セット間、私からは「やっぱり緊張するよねぇ。」とまずは共感の言葉かけ。そのあと、
「でも、勝ちたいんじゃないの?」
「はい、絶対に勝ちたいです!」
「だったらサーブを入れるしかないよ。今日はボールがはずむみたいだから、後ろに下がったり、少し力を抜いたりすればサーブで点を取れるよ。」

これで子どもたちは立ち直りました。
2,3セットを連取して、まずは初勝利。

次の試合もサーブポイントでリードしながら勝ってしまう。

なんとコート決勝に勝ち進んでしまいました。

決勝戦は都大会常連で全国大会にも出場したことのある、ハンドルネーム「レフト調教師(今日は仕事でいませんでしたが)」が指導するチーム。
1セット目から競り合いの試合になったのですが、15-21で落とす。

そこで、(勝たせてあげるためには、ちょっとだけレベルの高いことをさせてみるか。)と思い、セット間に作戦伝授(笑)。

「相手はライトからスパイクを打ちたいのだから、そこにトスを上げられなくしてしまえば勝てるよ。そのために、難しいかもしれないけど、相手のレフト側をねらってごらん。レフト側からきたパスをライトにトスするのは難しいからスパイクを打たれなくなるよ。そこに賭けてごらん。レフトをねらえれば必ず勝てるけど、ねらってミスしちゃったら負ける。でも勝つために挑戦してみようか。」

3年生たちは本当に勝ちたかったのでしょう。練習でもやったことのない「サーブをねらって打つ」「ねらって返球をする」ということを最初からやり続けました。案の定、効果は抜群で、19-14とあと少しでセットを取れるところまで行きました。

ここで魔が差しました。

きっと「勝てる!」と思って自分を見失ったのでしょう。相手のサーブが走り出したことで焦ってしまい、あれだけ徹底したレフトをねらうという作戦を完全に忘れてしまったようです。20-20と追いつかれ、最後は20-22で負けてしまいました。途中、タイムを取って、「作戦はどうしちゃったの?」と聞いてみると、子どもたちは「あっ!そうだった!」と苦笑いしていましたから、完全に舞い上がってしまったようです。


残念ではありましたが、「決勝戦」という舞台を経験することができました。しかもとなりのコートの試合が終わっていたので、会場全員が注目してくれる中での試合でした。どんなに小さな大会であっても辰巳ジャンプが「決勝戦を戦う」ということは、なんと2006年3月21日以来のことなのです。


今日の、“この一歩”は小さくても、きっとチームの新しい歴史を開く一歩なのでしょう。


さあ!次は9月に5年生チームの出番です。
夏休みに鍛えに鍛え、見違えるようなチームになって、第3支部の皆さんを驚かせましょう!


読んでいただきありがとうございます。
できましたら応援の1クリックをお願い致します。


にほんブログ村 教育ブログ 小学校教育へにほんブログ村
にほんブログ村 教育ブログへにほんブログ村

マインドマップで作文すらすらワーク (ドラゼミ・ドラネットブックス)
クリエーター情報なし
小学館
コメント ( 1 ) | Trackback (  )

確率600分の594=99%のサーブで勝負!

いよいよ明日は「東京都U10交流バレーボール大会」です。

小学校4年生以下のチームで行う交流大会です。
辰巳ジャンプはオール3年生チームで出場します。キャプテン以外はバレーボールの試合に出た経験がほとんどありません。この「U10」の大会を目標にして、部員勧誘にも挑戦し、なんとか6人そろえたという、ほぼ初心者チームです。トスもあがりませんし、スパイクを打てる子もいません。

しかし、1番、2番のサーブが良い!

1番のキャプテンは、ここ6回の練習で行ってきた「100本サーブ」で、驚異的な数字を残しています。600本のサーブを打って、594回成功するという安定感。%に直すと「99%」はサーブが入るという数字になります。確かに練習試合をしても、サーブをまったくミスしません。

2番前に打つ子も、600本中581本成功という「97%」の確率。

二人とも、ただ入れるだけではなくて、サービスエースの取れそうな良いサーブを打っているので、明日の試合でも何点か取れるのではないかと思います。

練習ノートを見ると、二人とも「自分のサーブで21点取る!」と書いていますので、もしかしたらそのようにやってくれるかもしれません。

気持ちが強い子が多い3年生チームです。デビュー戦となる「U10大会」で一番目立つチームになってほしいと期待しています。


読んでいただきありがとうございます。
できましたら応援の1クリックをお願い致します。


にほんブログ村 教育ブログ 小学校教育へにほんブログ村
にほんブログ村 教育ブログへにほんブログ村
コメント ( 0 ) | Trackback (  )
« 前ページ 次ページ »