論理的思考力を伸ばすために 【マインドマップ】

教員は様々な授業研究を行い、教える能力を高める努力をしなくてはなりません。これは教育公務員特例法第21条に「教育公務員は、その職責を遂行するために、絶えず研究と修養に努めなければならない。」と定められている通り、法律的根拠のある行動です。

反対に言えば、「研修を行わない教員がいたとすれば、教育公務員特例法に違反している」ということになります。

私が今、関わっている研究は、多くの学校の教員と変わりなく、一般的な研究組織で学んでいます。

ひとつは当然、勤務校の校内研究です。
ここでは「児童の読解力向上」を研究テーマにしています。

2番目は「区小研」と言われる学校を超えた組織で「情報教育研究部」を運営し、「思考力・判断力・表現力向上を目指す」研究をしています。このテーマは非常に幅広いものなので、次年度はもう少しテーマを狭めて、焦点化していかなくてはならないと感じています。
また、これまで指導してくださった講師の先生からは、「情報教育部がICT機器を活用してくれないと、他に研究してくれる部がない」という指摘も受けています。確かにその通りだと思いました。ICT機器活用を進めながらも、「思考力」「判断力」「表現力」のうち一つに焦点を絞って、研究をしていく必要がありそうです。


次に関わらせていただいている研究に、八王子市のO小学校の研究があります。
この学校では、PISA型の学力テストで世界一になった「フィンランドの教育メソッド」に関心を持たれていて、低学年部会の国語の研究で「論理的思考力」を伸ばすためにはどうしたら良いのかを試行錯誤されています。

なぜ私が、このO小学校にアドバイザーとして招かれているのかというと、低学年担任の先生方が「マインドマップ」を授業で活用できないかと考えられて、私に声をかけていただいたわけです。

アドバイザーを仰せつかったからには、何もしないわけにはいきません。自分自身でも「論理的思考力」ということに関して研究しなければなりません。そこで、まず手始めに、下記の2冊の本をマインドマップにまとめてみました。

論理的な考え方が面白いほど身につく本 (知りたいことがすぐわかる)
西村 克己
中経出版

論理的な話し方が面白いほど身につく本―伝えたいことを相手にわかりやすく上手に話す基本スキル35 (知りたいことがすぐわかる)
茂木 秀昭
中経出版


マインドマップの説明までしていると、文字数がとんでもなく多くなるので、ポイントの一部分だけ書き残しておきます。

(1)論理的な思考をするためには、まずは水平思考で考えを広げ、その後、垂直思考で論を掘り下げるという方法が必要である。

(2)問題を解決するためにには、その原因を究明し、「なぜ?」という質問を仕掛けて、答えを引き出す手法を持っていると良い。

(3)「三角ロジック」という手法を常に意識することが大事である。

(4)図解することによって、ロジカルな思考をし易くなる。「図形枠」「矢印」「キーワード」が図解の『三種の神器』である。


4つしかあげませんでしたが、本を読んでいただければ、私のかいたマインドマップが、もっと分かりやすくなるはずです。

担任している4年生の子どもたちや、辰巳ジャンプの部員にも、『論理的な思考力』が身につくように、工夫しながら指導をしていくつもりです。

読んでいただきありがとうございます。
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