浜岡原発について

私たち日本に住む住民は、もしかしたら原子力発電所について、あまりにも無知だったのではないかという気持ちを深めています。現に私自身、今回の大震災で起こった福島原発の事故を通して、初めて知った事実が数え切れないほど多くあります。

小学生バレーボールチーム「新宿柏木クラブ」のsako監督が、ご自身のBBSの記事に「浜岡原発」のことを書いてくれました。恥ずかしながら、私は「浜岡原発」について何も知りませんでした。

知識がないので、賛成の立場も反対の立場も取ることができません。だたなんとなく、危ないのかなという気持ちになっているだけ。社会的にも映像メディアでもほとんど伝えられない実態に、日本の厳しい現実を、実は認識しなくてはならないのかなと思ったりもします。

この話題について、私自身の研鑽が追い付いていないという感覚がありますから、「こうだ!」と断言する自信がありません。ただ、ここに紹介した書籍のすべてが、3月11日よりもはるか前に発刊されている本なのです。

私の言葉は信用しなくてけっこうです。ど素人の戯言ですから。ただ、本に書かれていることを判断しなくてはなりません。たとえば、『原子炉時限爆弾』という本には、このような記事が書かれています。

『実はこの最終原稿を書いている最中の2010年6月17日に、東京電力の福島第一原子力発電所二号機で、電源喪失事故が起こり、あわやメルトダウンに突入かという重大事故が発生したのだ。日本のマスコミは、20年前であれば、すべての新聞とテレビが大々的に報道しただろうが、この時は南アフリカのワールドカップ一色で、報道人として国民を守る責務を放棄して、この深刻な事故時ついてほとんど無報道だった。ショックを受けた東京電力がくわしい経過を隠し、それを追求すべきメディアもないとは、実におそろしい時代になった。そもそもは、外部から発電所に送る電機系統が四つとも切れてしまったことが原因であった。勿論、発電所も原子炉も緊急停止したが、原子炉内部の沸騰が激しく続いて、内部の水がみるみる減ってゆき、ぎりぎりで炉心溶融を逃れたのだ。おそろしいことに、この発端となった完全電源喪失の原因でさえ特定できないのである。この四日前の6月13日に福島県沖を震源とするかなり強い地震が原発一帯を襲っていたが、それが遠因なのか? いすれにしろ、事故当日には地震が起こっていないのに、このような重大事故が起こったのだから、大地震がくればどうなるか。」

この言葉は現実となって私たちの「今そこにある危機」としてふりかかっているのです。今日は原発20㎞圏内が、避難指示から「警戒区域」と指定され、区域内に入ることも制限される事態となりました。まさにここに紹介した書籍の内容と同じことが起こっているわけです。


こうして危機意識を持って、浜岡原発の情報を調べてみると、なにやらあわてたように(そう感じる私自身の先入観も危険ではありますが)2011年4月20日時点で「浜岡原子力発電所における緊急安全対策について(経済産業大臣からの指示に対する報告)」なるものが出されています。これが本当に信頼できるものなのかどうかは、読んだだけではまったく分かりません。


いずれにしても、「メディアリテラシー」がこれほど必要になってくる時代はありません。テレビ等によって意図的に流された情報に左右されるのではなく、自らの力でつかんだ情報とも照らし合わせながら、最悪の事態を想定し、最善の判断をしていかなくてはならない時代の真っただ中にあると言えるのではないでしょうか。

私がここに書いたことで、少しでも「原子力発電」について関心を高められた方がいれば、ぜひとも「原発は安全なんだ」という主張をしている人の意見と、逆に「原発は日本を壊滅させる」と主張している人の意見を読み比べ、何が信用できる情報なのかを判断されると良いと思います。

こうやって書いている私自身が、まだまだ情報が足りないと感じています。何かご存知の方はぜひとも教えてください。


原子炉時限爆弾
クリエーター情報なし
ダイヤモンド社


放射能で首都圏消滅―誰も知らない震災対策
クリエーター情報なし
三五館


静岡県は大丈夫か?―静岡空港は東海地震は浜岡原発は太田川ダムは財政再建は情報公開は
クリエーター情報なし
野草社


隠される原子力・核の真実―原子力の専門家が原発に反対するわけ
クリエーター情報なし
創史社


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