日本経済新聞社の取材を受けました 【マインドマップ実践授業】

本日、「マインドマップを使った授業を取材させてほしい。」という日本経済新聞社さんからのご依頼を受け、5年生クラスで特別授業をさせていただきました。

テーマは「高学年らしさとは?」という道徳の授業です。

道徳授業の王道とはまったくちがった授業内容で実践したのではありますが、学習指導要領の道徳の目標には、

「道徳教育の目標は,第1章総則の第1の2に示すところにより,学校の教育活動全体を通じて,道徳的な心情,判断力,実践意欲と態度などの道徳性を養うこととする。
 道徳の時間においては,以上の道徳教育の目標に基づき,各教科,外国語活動,総合的な学習の時間及び特別活動における道徳教育と密接な関連を図りながら,計画的,発展的な指導によってこれを補充,深化,統合し,道徳的価値の自覚及び自己の生き方についての考えを深め,道徳的実践力を育成するものとする。」

とありますから、私の行う道徳の授業を受けると、まず間違いなく『道徳的実践力』はアップします。なぜなら具体的な実践課題を子どもたちが考え、その実践を行うことで見えてくる「近未来の姿」を見せてあげるからです。その「近未来の姿の可視化」のためにマインドマップが必要となります。


授業内容な次の通りです。

(1)本時の授業のねらい確認

(2)本時のタイムテーブル確認

(3)マップをかいていく視点を確認

(4)個人作業(マインドマップワークシートにかきこむ)

(5)班ごとにマインドマップにかいたことを個人発表して交流学習をする

(6)班の代表による話し合い内容の発表

(7)教師の訓話



今回の道徳授業が王道とは全くちがうのはどこかというと、学習指導要領に定められた指導内容のうち、「1.主として自分自身に関すること。」というカテゴリーのすべてを1時間で指導したことです。カテゴリーの中にある項目は下記の6点です。

(1) 生活習慣の大切さを知り,自分の生活を見直し,節度を守り節制に心掛ける。
(2) より高い目標を立て,希望と勇気をもってくじけないで努力する。
(3) 自由を大切にし,自律的で責任のある行動をする。
(4) 誠実に,明るい心で楽しく生活する。
(5) 真理を大切にし,進んで新しいものを求め,工夫して生活をよりよくする。
(6) 自分の特徴を知って,悪い所を改めよい所を積極的に伸ばす。

子どもたちには、「本来6時間で行う内容を1時間でやる。」とも伝えて授業をしました。そして、「これは担任のT先生が、これから行う道徳の授業を深いものにするための導入授業となります。」とも伝えて授業実践しました。要するに、1年間の道徳授業の導入をしてみたわけです。

ありがたいことに、子どもたちは私が語った内容をよ~く記憶してくれます。今回も「学習指導要領の中にある指導内容6項目を1時間でやるよ」と語ったことを覚えていて、「高学年として学習指導要領の内容をしっかり身につける」というブランチを伸ばした子がいたほどでした。


授業の様子は、いつもどおり、個人作業では集中状態が起き、意見交換は自分の言葉で自然に話す子どもばかり。班代表発表も同様で、マインドマップの特徴がよく表れた授業となりました。



今回、この記事に添付した画像は、私がかいたマインドマップです。
これは、子どもたちが考えたマインドマップすべてをまとめ、集約したものです。こうすることで、学級全員の意見を反映させることができます。マインドマップでかいてあるので、慣れていない人には何を書いてあるのか理解しにくいこともあるでしょうが、日常的にマインドマップに触れている子どもたちには、この1枚だけで理解できてしまいます。そして1年後に振り返ってみると、子どもたちはここにかかれている内容で「道徳的実践」を自然にしてしまうのが不思議な現象です。

潜在意識に強く訴える効果がマインドマップにはあるからです。なぜなら、キーワードで単純にかかれており、イメージやカラーを使って右脳に働きかけており、ブランチによって階層化された表現内容だからです。



この授業については、もう少しくわしく伝える必要もありそうですから、後日指導案的な内容でブログに再掲載するかもしれません。



なお、今回取材を受けた記事は、『日本経済新聞』で4月下旬に記事にしていただけると担当の方にうかがっております。皆さん、ぜひ読んで下さいませ。

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