ファミリーマートカップ予選 総括

辰巳ジャンプ、今日を持ちまして、全国大会への道は敗戦に終わりました。第3支部13~16位決定戦に回ります。2月の教育大会では支部16位でしたから、それよりも1位でも上になるように練習して順位決定戦をむかえたいと思います。

さて、15,16日の2日間、合計6試合を戦いました。
試合の特徴として、第1セットは応援するだれもが驚くような素晴らしいバレーボールをしていましたが、第2セット以降は苦しみました。これには理由がありました。第1セットは対戦相手の子どもたちも辰巳ジャンプのことをあまり知らず、こちらのリズムにつき合ってくれた感じでした。しかし、この2日間の辰巳ジャンプには大きな欠点が生まれてしまっていたため、そこを徹底的にねらわれていたことです。

それでも支部決勝大会出場権を獲得した子どもたちを褒めてあげて下さい。よく勝てたと思いますし、みんな成長できた大会だったとも思います。

昨日の江東中央順位決定戦で子どもたちが、大逆転負けした時に流した悔し涙や、最後の試合で大勝利して流した嬉し涙。こうした心の動きが今後に役立つはずです。

都大会への道が途絶えたので、次回の練習から新しいことに取り組み始めます。子どもたちに期待したいことは「練習を休まない」ということのみです。
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シリーズ・学校教育目標を考える授業④ 「思いやりのある子」 【マインドマップ活用授業】

このシリーズの授業も第4回目を迎えました。学校教育目標の4項目の最後、「思いやりのある子」とはどんな子なのかを考えるわけです。

今回の授業についての記事を書く前に、これまでの授業をリンクしておきます。

シリーズ・学校教育目標を考える授業① 「考える子」 【マインドマップ活用授業】

シリーズ・学校教育目標を考える授業② 「がんばる子」 【マインドマップ活用授業】

シリーズ・学校教育目標を考える授業③ 「じょうぶな子」 【マインドマップ活用授業】

4回目ともなると授業方法は同じパターンです。

【授業展開】
(1)課題把握
・「がんばる子」とは何かということを考える授業を行うことを意識する。
・始めに個人で思考し、その後、全員で意見交流をすることを知る。

(2)個人思考
・10分間で「がんばる子」に関するメモマインドマップをかきながら、自分の考えを整理する。

(3)全体交流
・考えたことを発表し、学級マインドマップを作成していく。

(4)ふりかえり
・この学習で感じたことをふりかえり、短文で書く。


そしてこの1時間に考え出された「思いやりのある子」イメージは次の通りです。(マインドマップの解説にもなります)


・やさしい心を持てると、他人に好かれるし、友達もたくさんできる。友達がたくさんできた方が得だと思う。
・協力する心を持っていると、自然に友達も増える。
・だれから言われて行動するのではなく、自分から人のために役立つ行動をすることが大切である。
・困っている人を進んで助ける。手伝う。
・お互いに励まし合っていくこと。
・お互いに助け合うことが思いやり。
・みんなのことを笑顔にしてあげられるようにする。
・自分の思いを人に伝えることも思いやりである。
・あいさつをどんどんしていくと、お互いの心の温かさが伝わって思いやりのある子になる。
・友だちと仲良くしようという気持ちが大切。
・心の「やさしさ」を大切にしていきたい。
・自分の苦手なことにもチャレンジしていくことと、最後まであきらめないことも思いやりにつながる。
・生き物を大切にすることも思いやりだ。
・けんかになっても、素直にあやまって、早く仲直りすること。
・人のダメな行動を注意して、良くしていくことも思いやり。
・ルールを守ることも人への思いやりだ。
・学校ではろうかを走らないというルールを守ることで、けがをさせないことや迷惑をかけないことになる。
・言葉づかいに気をつけることも思いやりになる。
・忘れ物をしないことは自分への思いやりだと思う。

【思いやりのある子になるとどうなるか】
・みんなから認めてもらえる。
・友だちから信用される人になれる。
・その結果、人気者になるだろう。



今回の授業を通して、ひとつ感じた点がありました。
これまでの3回の授業で学んだ「考える子」「がんばる子」「じょうぶな子」の3つの時とは違って、子どもたちの発言も、マインドマップによる個人思考も今ひとつだったのです。どうしてなんだろうなと私は授業後に考えてしまいました。少人数算数から帰ってきた直後で落ち着きがなかったかなとか、もしかしたら私自身のモチベーションが下がっていて、それが影響したかなと考えました。そして最終的にあることに気づきました。

これまでの3回の学校教育目標は「個人」に関わる内容であり、自分自身のことを深く考えれば良かったので考えやすかったんだろう。今回の「思いやりのある子」というテーマは、個人だけでなく「他者とのかかわり」の中で生じてくるテーマである。となると、4年生という具体的思考から抽象的思考に発達していく途中にある子どもたちには、まだまだ経験不足である。少ない経験の中で、高度な内容の思考をしなくてはならなかったことで、実感の伴わない思考におちいっていたのだろうと感じました。

また、3月まで教えていた6年生(現中1)や現中2の子どもたちに「思いやりのある子」を考えさせたら、たぶんこのマインドマップ画像の2~3倍はイメージが出てきただろうと想像できますから、やはり発達段階的に難しいテーマだったのでしょう。

そこで、これからの1年間で私がどのような指導をしていくかで「思いやり」というものは育っていくのだろう、それを引き出す私の役割は大きいと自覚しました。


最後に数人の児童の授業のふりかえりを紹介して記事のまとめとします。

「人のことを思いやって、人にやさしくしたり、ルールを守ることをしたり、問題がおきた時は、人にあやまって仲なおりをしたりして、思いやりのある子になっていきたいです。」

「思いやりのある子で話し合いました。私はみんなから信用される人気者になりたいです。」

「心から思いやりをもちたいです。」

「今日は、思いやりのある子をマインドマップにまとめました。みんなにやさしい気持ちを考えることがだいじだと思いました。」

「今日の思いやりのある子のマインドマップは、友だちときょうりょくしあって、みんなから人気者になれて、思いやりのある子の勉強は、自分でやさしくできる勉強だと思いました。」

「思いやりのある子に必要なことがいっぱいあることが改めてわかりました。」

「今回、教育目標を考えるのはさいごだったけど、このことを考えると、自分のやった事が、いくつかあるので、これからは、このマインドマップに書いてある事全部できるようにがんばりたいです。」

「今回やった思いやりのある子を考えてみたら、思いやりのある子は、いろんな人の事を考えたり、自分の思いを伝えるんだなと思った。」

「この授業で、思いやりで大切なのはなんなのか、思いやりを持つとどうなるか、ルールを守るとどう思いやりにつながるのかなど、いろいろなことがわかりました。」



これで学校教育目標の4つを考えることができました。
実はこれで終わりなのではなく、このシリーズ授業を受けて、次に「自分はどう行動するのか」という、今年度1年間の行動目標を考えることでしめくくりをするつもりです。

思考を深めて心を耕し、行動化して本当の実力を伸ばす。このリズムによって、子どもたちの中に素晴らしい人間性が育っていくのだと信じています。
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