地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

武蔵国平兵衛新田の秋祭りとHi-tram

2008-10-14 21:02:45 | 事業用車両


 秋は祭りの季節。毎週末、日本のどこかで祭囃子がピ~ヒャララと鳴り響いています。武蔵野の雑木林を切り開いてつくられた平兵衛新田でも、人知れずのんびり・まったりとした地元の祭りが開かれましたが、この祭りが他とは違うのは、しばしば最新鋭の鉄道試験車両やハイテクを凝縮させたような実験装置が惜しげもなく公開されるところでしょうか。というわけで、いつもお世話になっている「ぱれっと」さんとともに、2年連続でこの濃いぃ村祭りを見物に行ってみました (^^)。
 屋台が建ち並ぶデコボコ道を抜け、貴重な新幹線試験車の保存車体の脇を通り、御神体 (?) のリニアモーターカーを眺めながら祭りの会場に入って行きますと……ををっ! お目当ての試験車両コーナーに鎮座している今年の御神輿もとい主役は、リチウムイオン蓄電池を搭載し、架線なしでも走行できるHi-tram! 昨年の今頃は東急車輌から搬入されたばかりで公開されませんでしたが、札幌での長期実験運転を経て戻ってきた今年は無料体験乗車を実施していました。超バリバリの順光の中、屋根のゴツいバッテリー輝かせて出番を待つHi-tram、路面電車復権!を予感させて何とも頼もしいですね~(^_^)。



 ただ、残念だったのは実際の体験乗車運転が毎時30分前後に各3回、計10数回行われるのみで、整理券ゲットのためにはしばらく並ばなければならなかったことです。ま、それ以外の停車中の時間は自由に車内に入ることが出来、伊予鉄の豆腐のような (爆) 新型路面電車とよく似た雰囲気の車内の快適さに「へぇ……」と肯いたあとには記念証ももらえて満足ではありました (^^;)。いっぽう、もし整理券をゲットして乗れたとしても、せいぜい試験線の直線区間200~300mを1往復してあっという間に終了!でしたので、その呆気なさに拍子抜けするよりは、外からその猛烈な加速ぶりを眺めて腰を抜かす方が正解だったな、と思っています (笑)。
 それでも「折角の機会なのに何故乗らなかったのか……」という疑問を振られそうですね (^^;)。いや~、これよりももっと濃いぃ体験コーナーに並んでしまったために、Hi-tramの整理券をゲットする時間がなくなってしまったというのが真相です、はい (^^;;)。その体験コーナーとは……車内環境シミュレーション! E231系2階建てサロの車端部のような空間が巨大なアームの上に乗っかっており、窓の外には車窓のCG映像が流れ、まるで新幹線300系に乗っているような音と振動が再現されるというシロモノでしたが (さまざまな条件を変更可能とのこと)、順番待ちをしている間、アームが遊園地の絶叫系マシンよろしく過激に車体を揺すっている光景に、ぱれっとさんと2人で「これはかなりヤバそう……」とワクワク。そしていざ実際に乗ってみますと、今度は余りにもうまく車両の揺れや加速がバーチャルに再現されていることに「すごい技術だ……」と驚くと同時に、ふだん列車に乗る際に受ける衝撃がアームの運動量ほどにメチャメチャすごいものだったのか……ということを知ったという意味で新鮮な体験でした♪
 ちなみに、このほかの展示車両としては、センサーが張り巡らされたE231タイプの実験車体と、超ワイド車体実験車が置かれていましたが、後者が置かれていた位置は立ち入り可能な立ち位置からは何とも遠い……。「E231と逆にしてくれ!」というのが正直なところでした (-_-;)。一番期待している湘南色のキハ30が撮りやすい位置に置かれる機会は、果たしていつ……(汗)。
 ともあれ、平兵衛まつり関係者の皆様には、こんなに濃いぃ展示を無料で見せて下さることに、改めてお礼申し上げたいと思います。また、ぱれっとさんには大いにお世話になりました! m(^^)m