
京都市内の併用軌道、そして京阪1900系つながりで、今も現役で大活躍中の元京都市電・広島電鉄1900形をアップしてみましょう。この1900形、見かけは古風なシルヘッダー付の車体であり、車内も半鋼製であるなど、最高にシブさが炸裂していますが、広島に移った全ての車両が冷房改造されてバリバリの現役! 既に1系統が連接車の天下となり (朝夕のラッシュ時を除く)、2系統は全て連接車、3系統(已斐~宇品)と6系統(広島駅~江波)が新しめな単行車両中心で運行されている中、残りの系統で大活躍しています (白島線はどうだっけ…… ^^;)。

それにしても、京阪と京都市電、ふたつの1900を比較してみますと、運命とはホントに分からないものだなぁ……と思います。京都市電は既に1978年に廃止され、車両も他の各地の市電と同じように無残な最後をたどっても全くおかしくなかったはずが (横浜市電保存館で、滝頭車庫に集められた膨大な数の車両の最後を記録した写真を見るたびに哀しさが募ります -_-)、今でもこうして完璧に現役であるのに対し、明らかに見た目が新しそうな京阪1900系が先に消えて行くという……(まぁ、京阪1900系も大往生に近いと思いますが……)。古い写真などで、京阪と京都市電・ふたつの1900が平面交差するシーンを眼にすることがありますが、広島の1900は京阪の1900の引退に何を想うのでしょうか……。
何はともあれ、今後もしばらく京都カラーそのままに走り続けるであろう1900形を、これからも広島を訪れるたびにしみじみと味わいたいと思っています。