
JRWの城東貨物線あらため「おおさか東線」に始まり、来年の阪神なんば線に至るまで、ここのところの大阪界隈は新旅客路線の開業ラッシュとなっていますが、その中でも大阪の中心街・中之島の発展を担う京阪中之島線が開通! 通勤車両としては格段に豪華な雰囲気を誇る新3000系に加え、最新のDJ誌で紹介されている各駅のシックな雰囲気は、どう見ても関東のファンにとっては「うらやましい……」のひとことです。
しかし、そんな華々しい開業の陰で、約半世紀走り続けてきた京阪1900系がついに定期運用離脱のときを迎えました……(T_T)。新線の急勾配に1900系が対応していないためなのか、それとも3000系の新造や5連運用の減少に伴ってついに余剰となったためなのか、いろいろな理由が想像できるわけですが……最高に好ましい正面貫通スタイルの先頭車といい、如何にも旧型電車然とした車端部のつくりやウインドシルを持ち、今や私鉄全体を見回しても超貴重な存在になった1810系改造の中間車といい、失うものは余りにも大きいですね……。

もっとも、車齢に加えて確か2~3年前の大量廃車によって、間もなく1900系が全面的に引退するだろう……ということは余りにも明らかでした。そこで、最近は関西に出向いたり寄り道したりするたびに、なるべく京阪で撮り鉄に励むようにしていたのですが……あろうことか、そのたびに1900系は寝屋川で昼寝中という最悪の展開……(号泣)。天満橋=萱島間の区間急行であれば最も確率が高く、しかも効率良く撮り貯めることが出来るということで、何度も期待していたのに……(-_-)。
というわけで、特急色を復活させた1929Fを撮影したのも、結局のところ去る7月末の京都出張のついでに、改番直後の8000系30番台を萱島駅で運良く撮った直後、回送として現れたところを連写したのみとなりました……(鬱)。完全に行き当たりばったりだった7月末の出張撮り鉄は、他にもいろいろな選択肢がありまして、もしもう少し萱島に着くタイミングが遅ければ全く記録できなかったことを考えますと、極めて貴重なチャンスに恵まれたと解釈できなくもないのですが……(苦笑)。そこで「そんなに撮り貯めたければ、その後先週の最終運用まで2ヶ月以上も時間があったのだから、頻繁に京阪に通えば良かったのではないか?」という声が聞こえてきそうですが、すみません……ここしばらく仕事に追われて土日もへったくれもなく、唯一のチャンスだった9月の関西出張ついで鉄でも、やはり日中は寝屋川入庫だったもので……(超絶鬱)。
こんな感じで、何とも遺憾多き1900系の引退でありますが (たぶんさよなら運転も日程が合わなさそうな気配)、古き良き私鉄電車がまた一つ退場するのを惜しみつつ、長年の活躍を労いたいと思います。