地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

東急恩田通信・改造1000系を牽くカラス編

2008-11-06 15:29:28 | 事業用車両


 昨日は仕事が午前中で終了したため、例によって東急長津田工場の様子を見に行ってみました。先週の時点ではすっかり8500だらけとなってしまった構内が、今は一体どうなっているのか気になりまして……。
 そこで田奈からトボトボと歩いて、正門の横にまず見えてきたのが8613Fの一部。社紋にはガムテープが貼られており、過去インドネシアに向かった車両と全く同じような状況……。これは恐らく、川崎市営埠頭へ向かうトレーラーの到着待ちであると思われます。経済発展著しいジャカルタでは、急行電車の増発だけではなく普通電車の冷房化も急務とされているようで、来年にかけても引き続き8500系が相次いで海を越えるのだろうか……と思った次第です。
 さらに坂を登ってテクノシステムを見下ろす高台に出ますと……あれっ、屋外でちまちまと改造が進んでいた1000系とデハ8509・サハ8950の姿がない! 1000系は改造を全て終え、既にトレーラーに載せられて旅立ったのだろうか……と思いつつも、先週と比べて余りにも雰囲気が変わっていることに拍子抜け (^^;)。
 ともあれ、その後しばらく待てども、検査終了車の出場試運転や入場車の到着もなく、こりゃ何も動きはなさそうだ……ということで、恩田駅の改札を通って長津田に向かい帰ろうとしたところ、何と出場線の奥からカラスことデキ3021のホイッスルが!! (*^O^*) やがて、釣掛のうなりを上げながら引き出して来た車両は……何とテクノシステムでの改造が終わった1000系2連×2でした!



 要するに、これまでの譲渡車と同様、1000系も改造・整備終了後の性能確認のために出場線でテストを行い、それが済んだためにカラスが引き出したというわけで……去る9月に伊豆急へと旅だった8000系についても同様のシーンを撮影していますので、余りの偶然に思わず内心ガッツポーズ (笑)。恩田駅ホーム脇の側線でしばし停車した1000系2連×2 (テープで車番が目隠しされていたものの、うっすらと車番が見えました ^^;) は、すぐにまたカラスに推されて出場線脇の留置線へと押し込まれて行きました。これで、今度この1000系が構内を動くときは、恐らくトレーラーで搬出されるときということになるのでしょうか……。
 この他、昨日は5156Fが重要部検査 (?) を終えて回送準備中だったほか、入場したものの先週の時点では手がつけられていなかった8631Fが完全に屋内に取り込まれ、姿が見えない状態でした。これでまた少しはスペースが空いたということで、新たな動きが引き続き起こるのでしょう。
 なお、テクノシステムの屋内で行われている「のっぺら顔」先頭車化改造は、依然としてのんびり・まったりと作業中でしたが、いつの間にか腰回りがピカピカに磨かれて光沢を放っておりました。恐らく、近いうちに帯を貼るため、ステンレスの下地を整えたのでしょうか。さて、どんな帯を巻くことになるのやら……。