秩父のスカイブルー1001Fが感動的なのは言うまでもありませんが、個人的にはイエロー1012Fに一層強い懐かしさを感じますね~。一応、京浜東北・根岸線103系の全盛期に2年半ほど根岸線沿線に住んでいたことがありまして、ちょうど当時はATC化準備のため先頭車がゴッソリとATC高運車へと変わったものですが、如何せん当時の国鉄は財政難につき、中間車もユニット窓の冷房車にする余裕はなく、中間車8両は全て非冷房車という編成がゴロゴロ……。そんな編成に当たるたびに「うわっ、ハズレだ~」と思ったものですが (^^;)、今やスカイブルーの中間車デハ1101を目にするにつけ、そんな日々が懐かしいものです (笑)。
しかし、103系と101系はどうしても別物であることも否めません。そこで、1980年代前半に鶴見線を訪れたときにバリバリに幅を効かせていたカナリアイエロー101系を、屋根回りを除いてそのまんま再現させたかのような1012Fの姿に、より一層「うぉぉっ、まさに鶴見線!」という思いが炸裂せずにはいられません(*^^*)。いやもちろん……当時の鶴見線訪問はクモハ12目当てでして、101系はついでに乗ったに過ぎないのですが、カナリアイエロー化されて1年が経ち、良い感じで色褪せてきた1012Fを眺めていますと、鶴見線101系の「脇役の哀愁」ぶりすら思い出されて来ます……。
そんな1012F、出来ることなら頻繁に通って撮りたかったのですが、今年に入ってからの超多忙ゆえどうしようもなく……気が付いてみたら正月明けにちょこっと武州荒木周辺で撮ったきり、いつの間にか季節は切ない秋 (鬱)。そこで、山里の秋の静かな雰囲気の中で車齢40数年の歴史を漂わせ佇んでいる……という絵にしようと思いまして、スカイブルー1001Fの撮影ともども武州中川を選んでみました。但し、クハを先頭に山バックできれいに撮るには、ピーカンでは逆光につき不可。山が隠れない程度の明るい曇りという微妙な条件が必要となります。というわけで、武州中川へ向かう途中、空模様を眺めながらヒヤヒヤしていたのですが……天は我に見方せり! 全く文句のつけようもなく意図した通りの仕上がりとなりました! 偉大なる国鉄新性能電車の祖、秩父の山懐に抱かれて間もなく生涯を終えんとする……。何とも胸に迫ってくる情景ではありませんか! (*^^*)
今年度内からの車両置き換えが既に公式リリースされている秩父1000系だけに、カナリアイエロー1012Fが一体いつまで走るのかは予想もつきませんが、今後もなるべく、秩父路の風景とともにあるその姿を記録したいものだなぁ……と改めて強く思ったのでした。