新年の黄色つながりシリーズ、さらに西へ向かう予定だったのですが、思わぬ伏兵の出現によって、急遽地元・神奈川県に戻って来るはこびとなりました……。
去る師走の秩父7000系甲種輸送以来、個人的な多忙に加えて、車両の動向がしばし止まる年末年始が重なったため、長津田&恩田界隈への探訪は約1ヶ月ほどご無沙汰になってしまったのですが、そろそろテクノシステムで改造中の8624Fの様子が気になりまして、仕事帰りに田奈で途中下車してみました。
しかし……徒歩で到着した長津田工場で目にしたものは、年始早々衝撃の光景……。何と、新たな入換用機械として、アント工業製の大型 (?) アントが2両入線し、ちょうど入場したばかりの3000系を早速牽引しているではありませんか……(@o@)。とりあえず、2両のアントには「AD84」「AD85」という番号が付されており、恐らく「A」はアント、「D」はディーゼル車を意味していると思われます。
この2両の入線は恐らく、最早骨董品の域に達したデキ3021やED301を置き換えるためなのでしょう……。既にED301は昨年秋からずっと正門脇で眠ったままですが、昨年末までは活発に動いていたカラスことデキ3021も、2両のアントにすっかり役目を譲り、普段は廃車予定の8000系列が並べられている無架線ゾーンの一番奥に置かれている光景を、こどもの国線車内から目撃した次第です……。
かねてから、無架線ゾーンにまたがる車両の移動には、工場内で通常動いている無軌道対応アントが用いられており、しばしば恩田駅ホームの脇までアントが出て来ていたものですが、ついに架線下用入換車もアントの天下となったということで……個人的に専用線などで見かけるスイッチャー・アントの類は大好きではありますが、置き換える対象が余りにも貴重な古強者だったりすると、非常に複雑な気分ですね……(-_-;)。ELの余りの古さから、いつかは新型車両に置き換えられるだろうと薄々予想しつつも、それが余りにも突然で、しかもパンタが付いた電動車ではないとなると、恩田の入換風景の魅力が一気に減ってしまいそうな気がしています (まぁ、それでも昭和のステンレスカーをめぐる動きが続く限り、何のかの言って恩田を訪れることになりそうですが ^^;)。
ちなみに、デワ3043はまだ架線下に留置されており、屋根も心なしかキレイになったような……。いつ故障するか分からない旧型入換車3両の役割を新型アント2両が担うのはいともたやすいことであると思われ、デワ3043もこのまま置き換えられてしまうのかも知れませんが、今後少しでも長く恩田で生息する姿を眼にすることが出来れば……と思うのみです。
それにしても、当ブログの新年初更新では、デキ3021ほか古豪事業用車両の益々の活躍を祈念したばかりだというのに、これは一体……何てこった……。