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横川駅でEF55の回送を見送った後は、ほとんど自然な流れで目の前の「碓氷峠鉄道文化むら」へ。ここは改めて詳述するまでもなく、碓氷峠区間が廃止された結果余ったEF63だまりの空間を活用した施設であり、緑に包まれた屋外に歴史的車両群(とくに高崎エリアに馴染み深い車両)が陳列されているということで、かねてから訪れてみたかったのですが、ようやくこの偶然な機会に合わせて初訪問と相成りました (笑)。
ここの目玉は、世間一般的に見れば恐らく間違いなくEF63の動態保存・運転体験でしょうか。しかし……訪れた時間帯は昼時ということもあって、パンタを畳んで昼寝中……。EF55を撮っているあいだは、たまにEF63のホイッスルが聞こえ、前照灯もピカッと光っていたのになぁ……と (-_-;)。また、個人的に興味津々だった復活トロッコ列車は、何と冬季運休中 (鬱)。まぁ、どちらもまたいずれ、碓氷峠鉄道文化むらに焦点を絞って再訪する際にバシバシ撮れば良いでしょう (^^;)。
というわけで、初訪問にあたっての最大の関心は、園内に展示されたシブい車両の面々に! いや……その前に、さよならEF55碓氷号運転に合わせて開催された鉄道部品即売会にもちょこっと関心が向かったのですが(車内で行われた会場入場順序の抽選で、何と非常に早い番号を引いてしまったもので ^^;)、見事に欲しいものがない……(爆)。「使用済みの記念イオカード豪華詰め合わせ」みたいなものがあれば良かったのですが……。そこで、その場にヤ○オクみたいなものがあれば、整理券が瞬間的に高値で売れたかも知れませんが、そもそもネットオークションもやったことがないもので (笑)、整理券は「ぱれっと」さんに譲渡 (^^;)。そのぱれっとさんも全く購買意欲を抱かれなかったようで……結局即売会場は通過 (^^;;;)。多くの人が即売会場に張り付いている中、割と閑散とした状態の車両展示スペースをじっくりと撮って眺めることが出来たのでした (^^)。
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展示されているひとつひとつの車両に「うをっ、懐かしい……」「本物だ……」と感動しながら撮影した中でも、今回とくにフィーチャーしたいと思ったのが、茶色の戦前製EL・EF53&59です。何と申しましてもEF55さよなら運転で訪れていることから、EF55誕生の前提として量産されたEF53にも敬意を表するのが自然な流れだろうということで……。
EF53は、東海道線の丹那トンネル貫通・東京~沼津間電化運転を踏まえ、本格的国産量産機・EF52を改良して登場した決定版。EF55はEF53をさらに高速化させ流線型のボディをかぶせた車両ということで、なるほど、下回りの配置はEF53と非常に似通っているわけで……。その後EF53は、戦後EF58の登場により高崎地区へ転じたものの、暖房車をわざわざ連結する手間があることから、やがて全車EF59に改造されて瀬野~八本松間の補機として活躍し、EF67の登場により割と長寿な車生を終えたという歴史を持っているわけですが、個人的には1980年前後の鉄道雑誌に載っていた前面警戒色入りのEF59の姿が印象に残っています (当時は小学生につき遠過ぎて撮りに行けず T_T)。そんなEF53あらためEF59が、ゆかりの高崎エリアでこうして見事な美しさを保ちながら当時の勇姿を見せてくれているというわけで……うーん、やっぱりデッキ付きのゴツいELは良いなぁ……と惚れ惚れ (*^^*)。なお、EF53 2は、単純にナンバープレートだけ元に戻したものだとか (^^;
こんな感じで脳内が茶色になったあとは (笑)、EF53の次位に連結されているオハユニ61の車内へ! さすがに年月の経過は否めず、木製の窓枠の一部が朽ち果てつつあり、近いうちにそれなりの補修が必要だろう……と思ったのですが、総じて状態は良好。80年代の61系客車末期、ニス塗り車内命!な中学生 (若くして既に枯れ果てた人生 ^^;) としていてもたってもいられず、18きっぷ片手に黒磯~福島間をのんびり往復したときの感動を思い出しました……(*^^*)。というわけで、ぱれっとさんと相談しまして、昼食として峠の釜めしを調達してオハユニ61の車内で賞味することに決定! 窓の外は右も左も国鉄車両……という中で釜めしに舌鼓を打っていますと、何やら本当に昔の客車列車の旅気分♪ 至るところに車両が留置されている大きな駅で特急・急行待ちの長時間停車となり、ガラガラの車内はひたすら静寂……ただヒマを持て余して弁当をつつく音だけが静かに響く……そんな感じです (^O^)。
というわけで、思いのほかしみじみと満喫出来た碓氷峠鉄道文化むら、またいずれ人の少ない平日の曇り日に (今回は光線の関係で撮影を諦めた車両多し ^^;)、のんびりまったりと訪れたいなぁと思っているところです。