地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

東海道東京口185系の普通列車521M

2009-01-29 00:12:23 | 国鉄型車両


 3月のJRダイヤ改正まであと2ヶ月を切り、既に最新の時刻表には改正後の特急・急行時刻が掲載され、本当に「富士・はやぶさ」が消える時代がやって来ることを見せつけられている今日この頃……。普通・快速列車の新ダイヤの全貌は来月の時刻表発売まで待つことになりますが、「ムーンライトながら」が18きっぷシーズン中心&田町担当の臨時列車となることから、単に373系が東京口に乗り入れなくなるだけでなく、送り込みを兼ねた東京=静岡間の豪華普通列車・321M&338Mも必然的に消滅 (熱海or沼津で乗換) の道をたどることになるでしょう……。個人的に373系そのものにはそれほど思い入れはないのですが、165系で運用されていた時代からずっとこのスジは愛用していましたので、長時間のんびりと座って東海道在来線を往来することも出来なくなるのかと思うと寂しいですね……。
 またこのことは、80系の登場以来永く続いてきた、東京~静岡県内を直通する電車列車の優等&普通兼用の時代が風前の灯火となったことを意味するでしょう。80年代までは、急行「東海」用165系の間合い運用としてのスジ (現在辛うじて373系で残る) だけでなく、急行「伊豆」用153系による普通列車が結構頻繁に走っており、真っ昼間の短距離移動でもしばしばデッキに詰め込まれた記憶があるのですが、そんな時代も今や遠く去り、東京口は圧倒的に4扉車・E231の天下となり、211系ですら申し訳なさそうに走る (?) 有様……。185系や373系は、東京口での間合い普通運用を前提としてデッキ空間を広めにとっているわけですが、これだけ通常の4扉車とのあいだにスペック面での開きが生じますと、最早そんな混用orフル活用の思想も夢物語にすら思えて来ます (^^;)。185・373系のような車両は今後製造されることはないのでしょう。



 というわけで、これからしばらくの間は「富士・はやぶさ」や、東京口では見られなくなりそうな373系に人気が集中することになりそうですが、その影で地味~~に貴重な存在となった185系使用の普通列車・521Mに注目してみることにしました。「踊り子」が走らない平日朝に対応した伊豆直通列車としての側面と、上り「踊り子」の送り込みとしての側面を兼ねたこの列車も、ただでさえ平塚までの区間ではデッキ部を中心にデンジャラスな混雑であるだけでなく、近い将来行われるであろう185系置換の可能性を考えれば、恐らく現状は長続きしないだろうと思いまして、今のうちにコツコツと撮り貯めようかなぁ……と (^^;)。
 そこで手始めに、通勤途中の3分間鉄 (爆) としまして、横浜駅にてササッと……(笑)。ここのところ1~2週間に1回の割合で田町界隈で用務がありまして、毎度時間の関係上、横浜発車直後に521Mとすれ違う1750Mを利用しながら「くっ○~。あともうちょい用務の開始時刻が遅ければ、横浜駅で521Mを撮影できるのになぁ~」と思っていたのですが、先日幸いにして用務の開始が少々繰り下がりまして、これは絶好のチャンス到来! スーツにコート姿の通勤客で埋まる横浜駅7番線にて、同じカッコの自分もやおらアタッシュケースからデジカメを取り出しまして (笑)、「ををっ……来た来た!青く巨大な普通幕!^O^」という感じで、痛勤地獄のさなかの一瞬の悦楽に浸ったのでした (^^;)。
 唯一の痛恨は、521Mの発車が恐らく混雑のため遅れ、上り322Mとちょこっとカブってしまったことです……(鬱。でもラッシュ時には上り電車の横浜駅への進入速度が遅いために辛うじて救われました。日中と同じく猛スピードで突っ込んで来るとしたら危険すぎて後追い断念です。汗)。ちなみに、これからしばらく続く撮り鉄パニックに対応するため、横浜駅7番線の最も大船寄りの部分には立入禁止の黄色いテープが貼られておりますので、宜しくご留意を……(今回のカットはその手前で撮っております)。

【1/31補記】コメント欄でSY1698さんにご指摘頂いております通り、1/15発売のDJ誌には「373系使用の東京=静岡間列車は残る」旨が (^^;)。当面は車両使用料精算のため安泰なようです。というわけで、今回の記事の本文は妄想も甚だしくなってしまったわけですが、ダイヤ改正を前にした妄想や思い入れの一端ということでそのまま残しておきます (笑)。
 DJ誌を改めて読んでむしろショックを受けたのは……伊豆急直通特急全列車蓮台寺通過! (-_-;) 西伊豆へのアクセスのテコ入れとして数年前に実現した蓮台寺停車も、効果は少なかったようで……。まぁそもそも、蓮台寺という最高に鄙びた駅そのものが、観光の玄関口っぽくないことも否めない事実 (もっと西伊豆との距離を縮めようとすれば、さらに一つ手前の稲梓駅が位置的にベストなのですが、稲梓は主要道から外れてクネクネの急坂を登ったところにある秘境駅だからなぁ……^^;;;)。また、伊豆観光そのものの低迷で、蓮台寺始発松崎・堂ヶ島行き連絡特急バスもいつの間にか消えていますし……。所詮、蓮台寺=下田間のバス所要時間が10分程度 (車ならもっと早い) であることも加味して、決して多くはない西伊豆への客にも、やはり昔と同じように玄関口としての下田を利用してもらい、終着駅の雰囲気や利便性 (店が多数・自由席絶対着席可能) を体感してもらおうということなのでしょうか。