一応明日は江ノ電名物・タンコロ祭りが予定されているようですが、個人的には仕事がありますので(気がついてみたら仕事が多過ぎて約半月撮り鉄していないという……) 全く行く予定はございません。そもそも、タンコロ祭りは家族連れに占拠されて全然キレイに車両を撮影できなかったりしますので、訪れたのは1回きり……(汗)。でも、例年タンコロ祭りでは同時に305Fが展示され、今年もその例から外れないようですので (公式HP参照)、ご興味がある方は観光シーズンで超寿司詰めの江ノ電に揉まれまくるのもまた一興なのではないかと思います。個人的には、今年は1000系列の目玉車両である嵐電号かサンライン号のどちらかが展示されるのではないか……と何となく予想していたのですが (^^;)。
というわけで、ブルーリボン賞受賞車でありながら、江ノ電のイメージリーダーの座を相変わらず無冠の半鋼製車305Fに陣取られ続けている1000系列の話題の続きです(前置き長過ぎ! ^^;)。1000系列というと、最近にわかに嵐電号が注目を集め、私も平日休みに撮影したにもかかわらず他に7~8名ほどの撮り鉄を見かけ「嵐電号恐るべし……」と思ったものですが、登場30周年を記念する本命のスペシャル塗装と言えばこちら「サンライン」でしょうか。
「サンライン」は1986年、江ノ電として初めてカルダン駆動を採用した1501Fの登場にあたり、全くのイメチェンを図るべく採用された塗装でありまして、まぁ恐らくは地味~な雰囲気の江ノ電を一気に「ナウでヤングな」(80年代的表現 ^^;) 雰囲気に変えようという意図があったのでしょう……。しかし、当時半鋼製釣掛式電車狂であった私は、こんな「ナウでヤングな」車両に感動するはずもなく、むしろ「ウギーッこいつ! 801Fを廃車に追いやりやがって……しかも釣掛を止めるとは気に入らねぇ!」と敵愾心をメラメラと燃え上がらせていたのでした (爆)。我ながらつくづく、10代なのに「ナウさ」も「ヤングさ」もない、枯れ果てたひねくれ者であったことよ……(笑)。
しかし、江ノ電が狙った「ナウでヤングな」路線は結局空回り。周知の通り江ノ電は、バブル期以後世間一般の「湘南」への憧れとともに一大観光路線として成長して行ったわけですが、そこで期待されていたのは一貫して「レトロで粋なプチ旅感覚」だったように思われ……結局はバブルが弾けるとともに「ネアカ」過ぎる「サンライン」塗装も消えたのでした。90年代には非鉄だった私ですが、江ノ電に乗った際に1500番台が最早「サンライン」ではなくなっているのを目にするにつけ、「それ見たことか」という黒い笑いすら内心にこみ上げていたという……(爆)。
それでも、時間の魔術とは不思議なものでありまして、何事も歴史の彼方へ去ってしまいますと逆に懐メロ的な情感とともに語られることになります。それは「サンライン」とて例外ではなく……今夏の復活の報には私も思わず「うほっ♪何か如何にも80年代っぽいなぁ~」と興味津々。もちろん、枯れていたのか若気の至りだったのかよく分からない10代の自分の青さ加減への懐かしさも含めて……。そう思える自分もつくづくオヤジ化したのだなぁ~ということで (^^;)。
というわけで、青空と「サンライン」、なかなか決まってます (*^^*)。