地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

秩父110周年・三峰口の宴 (2) 門鉄デフC58

2009-11-24 10:05:00 | 地方民鉄 (秩父)


 今回の三峰口イベントの開催にあたって、秩父鉄道が用意した究極の隠し球とは……既に各方面のネット記事で取り上げられている通りの「門鉄デフ」。そう、かつて門司鉄道管理局管内で見られた独特の細身なデフレクタであります(わざわざ説明するまでもないか ^^;)。SL趣味界では非常に人気のある門鉄デフを特別に装備するということで、祝賀の花火がドドーンと打ち上げられて話題性満点……といったところなのでしょうが、実のところ個人的にこの話題に接した瞬間、脳裏にイヤ~な光景がよぎったのでした。のんびり・まったりと秩父1000系を楽しむ向きを中心としたイベントになるのかと思いきや、これでは通常を遥かに上回るSL党が殺到するのではないか……と (@o@)。実際、御花畑駅や車内、そして白久のカーブは、朝っぱらから三脚がいっぱい……。方向転換を行う三峰口駅でも、SLを下車した一般人もなだれ込むかたちで、必然的にカオスとなることが予想されました。それでも、リバイバル塗装1000系目当てで三峰口駅にて粘る以上、ここは一つ「ついで」の超順光撮影をバリバリにやってやろうではないか!と思ったのでした (笑)。



 しかし、会場=三峰口駅構内全体を見回してみても、狙い通りに超順光、かつ出来るだけ障害物を排してスッキリとした構図で撮影できる場所は少ない……。そこで、これは早めの行動が肝心!と思いまして、誰もが1000系撮影や物品販売などに興じておりSLのことはまだ念頭にはなさそうな時間帯から、午後1時前にベストな光線になりそうな位置を確保! コーンの仕切りを超えて線路側に乱入しようとする輩&ク○○キの存在にヒヤヒヤしながら(→最終的にはスタッフによる排除が効いて一安心) 待つこと約1時間半……(爆)。いよいよC58と12系が切り離され、《緑プレート+110周年記念HM+日章旗+門鉄デフ》という「特殊装飾フルコース」も凛々しくC58 363が迫って来ました!! 
 いやはや、「門鉄デフなんて人が増えるだけでは?」と当初ブツブツであった私も (^^;)、さすがにこれだけのデコレーションを見せつけられますと、いやが上にも盛り上がらずにはいられません (笑)。まずは狙い通り、背後にスッと美しく立ち上がる秩父のシンボル・武甲山を入れたアングルが大成功!! 次いで速攻ズーミングで一気に広角24mm側に振り、斜め上からのアングルで門鉄デフのシャープな形状を強調~♪ 日章旗のはためき具合もまさに最高! 操車氏が振る緑・赤旗も、プレートやHM・日章旗といった装飾とベストマッチ! 
 というわけで、入換そのものは一瞬の出来事でしたが、結果には我ながら大満足(*^^*)。たまにはこの手のカットも撮ってみるものですね (^^;)。