地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

蒼きクライマー・富士急1000系 (上) 標準塗装

2011-07-01 00:00:00 | 地方民鉄 (甲信)


 今日から7月。激動すぎる2011年も半分が終わってしまったのですなぁ……。そして7月1日といえば富士登山シーズンの到来を意味します。ここ数年、毎年毎年「久しぶりに富士山に登ってみたい」とは思っているのですが、休みと晴れそうな日を結びつけるのは難しく、しかも「同じ登るのであれば最もハードで空いている御殿場口からにしたい」「登った翌日も休みを確保して疲れは後の仕事に引きずらないようにしたい」等々の条件を付けていると、いつまで経っても登る機会は巡って来ないという……(^^;;;)。多少の登山道の大渋滞は覚悟しつつ、素直に夜中に吉田口から登って翌朝下山するというのが一番お手軽ではあるのですが (笑)。
 そんな富士山吉田口への足として、最近は新宿からの直通高速バスが人気を博しているようですが、所詮便数にも限界があるわけで、富士急の電車とバスを乗り継ぐという古典的王道ルートもこの季節になると俄然繁盛することになります。そこで、そんな富士山への足としてのアイデンティティを今改めて明確にしたいということなのでしょうか、本日から富士急は富士吉田駅を《富士山》駅と改称し、一部の登山バスを河口湖駅ではなく富士山駅発とするほか、敢えて一合目から登りたいという客や裾野の自然を楽しみたいという客のために、一合目 (馬返) までのバス路線も運行日限定で運行するとか。う~ん……吉田口という登山道のネーミングや由緒正しき冨士浅間神社のお膝元としての地名を強調するのであれば、富士吉田のままでも良いのではないかと個人的に思うのですが……(^^;)。



 今日はそんな富士急の画像を……ということで、去る黄金週間明けに撮影した富士急1000・1200形の画像をアップしてみましょう。この車両は詳論するまでもなく、京王から最も近いところを走っている元・京王5000系であり (但し台車は軌間の違いゆえ営団の鯨・3000系から拝借)、ロングシートの車両が1000形、一部転換クロスの車両が1200形となっていますが、勿論車窓風景を楽しみたい向きにとっては1200形の方が「当たり」ということになるでしょうか。しかし、主にラッシュ時の増結車として用いられている (?) 1000形のロングシート車内も、京王5000系時代をストレートに思い出させるものがあり、それぞれの楽しみ方があるのだろう……と思います (*^^*)。もっとも、朝ラッシュ時の4連は、大月行にしても河口湖行にしても通学の学生で大賑わい (?) ですので、しみじみと雰囲気を味わいたいということであれば平日日中が狙い目でしょうか。
 そんな1000・1200形の4連、私が訪れた際には大月発722・751・815、及び大月着742・811の列車でやって来ましたが、最近ではミ○ーカの回し者「富士登山電車」に改造された1205Fを除いた計9本のうち3本が色違い編成となっていますので、キレイなブルーで揃った4連を撮影できる確率は(訪れるタイミングにもよるでしょうが)必ずしも高いわけではないような……。そんな中、たまたま分散冷房車を先頭にして青い編成美の4連を激写することができれば (1枚目)、撮った直後思わずガッツポーズですね~(笑)。
 しかし現在、JRE長野工場では富士急向け205系の改造工事がたけなわといわれ、完成のあかつきには1000・1200形の4連が205系 (形式名はさてどうなりますやら・・) 3連となることが予想されるのみならず、車齢が高い分散冷房車から廃車となると思われます。いつの間にか、何気ない富士急の毎朝の風景も風前の灯火となっているのですね……(-_-;)。いっぽう標準塗装の集中冷房車はしばらく残るのではないかと予想していますが、今のうちに楽しんでおくに越したことはなさそうです。