地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

蒼きクライマー・富士急1000系 (下) 青旧塗装

2011-07-10 00:00:00 | 地方民鉄 (甲信)


 今年の梅雨入りは異様に早かったものですが、梅雨明けもそれに連動して早かったですね~。昨日はスーツ姿で都心上空の怒濤のような青空を眺めながら、「マジかよ……こんなの梅雨じゃねぇ」と呪わしい気分でしたが、やはり梅雨明けだったようで (笑)。一昨日の夕方、雲の切れ間に広がる淡い色の夕焼けと、そのド真ん中にくっきりと屹立する富士山の姿に「嗚呼……日本の夏の夕暮れが近づいて来たなぁ。震災の後もこうして美しく季節が移り変わるとは不思議なものだ」とつぶやいたものですが、これはまさに梅雨明けを告げる合図だったのかも知れません。
 というわけで、鉄な話題は全くなく時候の挨拶めいた内容ばかりになってしまいましたが (^^;)、こうして富士山が遠くからもくっきりと見通せるようになれば夏山シーズンも本番。富士登山ルートの一翼を担っている富士急も、梅雨明け10日の好条件を狙って押し寄せる登山客で賑わうことになるのでしょうか?



 そんな季節の移ろいの早さに、2ヶ月前に富士急で撮影したカットをアップしそびれている私の脳味噌は冷や汗タラタラ。このときは新緑の中1000系を激写しまくりお気に入りのカットを量産したものの、多忙でレタッチするヒマが……(汗)。そこで取り急ぎ青旧塗装をまとった1202Fの画像をレタッチしてみました。
 もと小田急2200系列改め5700系までの歴代車両や5000系が長年まとっていた青系旧塗装は、如何にも富士山麓らしい色彩にあふれ、個人的には非常に好きだったのですが、周知の通り1000系導入や5000系のトーマス化 (鬱) によりしばしお蔵入り……。2009年に開業80周年を記念して復活したこの塗装をネットで眼にした瞬間、余りの麗姿ぶりに思わず惚れ惚れしたことは言うまでもありません (笑)。しかし悲しいかな……この編成の動員が予告されたイベントと個人的な予定が合うことはなく、ふらりと訪ねても入庫しておりフラれる可能性も高く、結局弱気になった私はこれまで撮りそびれていたのでした (滝汗)。
 とはいえ、そんなことでは何時まで経っても撮影出来ないわけで、「もう旧塗装が来るかどうかは関係ない。とにかく『1000系と新緑』というテーマとして、『旧塗装は来ればラッキー』程度に思えば良い……」と開き直って訪れたのでした。ところが、世の中往々にして、期待しなければこそサプライズな事態が起こり、余りのラッキーぶりに腰を抜かすというもの (笑)。何と……平日限定の東桂行もからむ運用に1202Fが入ってくれたではありませんか!!\(^O^)/ ぬをを~旧塗装と東桂行!こういうツウな組み合わせを撮りたかったんですよぉ~~(笑)。
 こんな感じで、他に誰も撮り鉄などいない中、最高の新緑とともに青旧塗装を撮影出来て大満足でしたが、一度に運を使い果たしたためでしょうか、茶ツートン旧塗装の1001Fはこの日全く来ず、マッターホルン塗装の1201Fも朝方後追いで1カット撮ったのみで入庫……。やはり何度も通う必要があるということで (^^;)。