地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

東急恩田通信・秩父7504F旅立ち編

2011-07-28 00:00:00 | 事業用車両


 かねてから恩田のテクノシステムにて進められていた大井町線8093Fの地方私鉄向け改造工事は、恐らく震災による計画停電や部品供給網の寸断などによる混乱もあってか (?)、遅々としてなかなか進まないかのような観がありました。しかしここに来て、リンク頂いているいくつかのブログを拝見するにつけ、ついに秩父緑帯を巻いて工場本屋側の前処理場線に移動したことが発覚!……秩父7504Fとして恩田から永遠の旅立ちを迎える日が近づいていることが明らかとなりました。
 そこで昨日、用務先での仕事が午前中に終わり、あとは帰宅して夜なべ仕事ということで、久しぶりに恩田に寄り道して8093F→秩父7504Fの最新の様子を眺めてみようと思いまして、日中普通10分間隔の横浜線 (鬱) を長津田で降り、まずは東急関係者も御愛用のラーメン屋「○つ屋」にて腹ごしらえ (笑)。久々に食べた豚骨ラーメンの後味を楽しみつつノコノコと恩田へ歩いて行ったところ……何と!既に7504Fはデヤサンド状態となっており、しかも高台に上って見下ろした瞬間にデヤ7290のシングルアームパンタが「パンッ!」と上がったではありませんか!!



 というわけで「ぬをを~!これはもう本日長津田送りで間違いない!暢気にラーメンを食っている場合ではなかった!」と泡を食った私 (^^;)。出来れば恩田駅のホーム脇まで移動して、出発線へ移動する入換を撮りたかったのですが、既に手旗を持った入換関係者が複数ウロウロ。駅脇までの移動中に動かれたらかないませんので、そのまま広角レンズで入換シーンを撮影。それが終了して一段落したのち恩田駅脇に向かい、出発前の最後の晴れ姿 (1枚目) を撮影したのでした。
 その後は、天気予報とは真逆にますます日射しが強くなったことから、県道踏切からの後追い撮影は止め、高台から望遠気味で出発シーンを激写したのでした (2枚目)。速攻連写ズーミングでフレーミングがカツカツなうえに (^^;) 架線柱が結構ウルサイですが、まぁこれはこれでデヤ7200のダブル菱パンが上がった力強い状態を表現出来たので良いかな?と思っています (*^_^*)。
 こうして恩田から旅立って行った8093F→秩父7504F……これであとは甲種輸送の予定が急ぎ立てられ、広瀬川原へと向かうのも時間の問題となりました。ともあれ昨年末以来約7ヶ月ぶりの随分スローペースな (?) 落成ということで、秩父1000系も廃車とならずに検査を受け直す編成が出ているのも事実。果たしてこれから先、秩父7000系列の導入と1000系の置き換えがどのように進んで行くのか、大いに注目に値するでしょう。チラリと見えたテクノシステムの中には地方向け1000系と副都心対策改造中の5050系が見え、8090系の改造をしているのか窺い知ることは出来ず、とくに副都心対応が大詰めを迎えている中で秩父向け改造は後回しになるのではないかとも想像されますし……。
 一方、東急は東急でデヤの置き換えを発表しており、デヤ7200・7290が来年春までにあと何回秩父行き編成を長津田へ運ぶことになるのか興味深いところです。これまで当たり前だったシーンも見納め間近ということで、偶然昨日遭遇できたことは余りにも幸運だったとしか言い様がありません v(^O^)v。