地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

東急デヤ7200の平面顔を惜しむ

2012-03-05 00:00:00 | 事業用車両


 昨日は一連の東急ウィーク (?) の締めくくりとして「新総合検測車 TOQ i デビュー記念きっぷ」が一部主要駅で発売されましたが、先週甲種輸送されたばかりであるのに「デビュー記念」とはこれ如何に?という素朴な疑問が湧かなくもありません (笑)。しかし、来月中旬に一連の記念限定イベントを実施するにあたり、記念きっぷ付属特典の葉書で参加者を募り、抽籤のうえ案内を発送する作業がありますので、実際のデビューよりも1ヶ月以上早い発売となったのでしょう。
 そして私も、新旧デヤが各3枚のD型硬券に印刷されて台紙もあるという魅惑のデザインに加え、何としても新デヤ御披露目撮影会に応募したい……と思いまして (天性のクジ運の悪さゆえ、どーせハズれることは重々承知のうえですが、少なくとも東急デヤに関しては、努力せずに不戦敗という事態は避けたい次第)、昨日は長津田駅に出動! まぁ発売開始45分前程度であれば余裕だろうと見込みまして、中央林間7:06の急行 (5000……苦笑) で到着したところ、予想通り80~90人程度の先客で、全員が5部購入するわけでもないと思われることからホッとひと息♪ そのうち駅係員による購入数確認もあり、安心して8時の発売開始を待ち続けたのでした。乗換客の好奇の視線にさらされながら……(笑)。やがて7時59分に発売開始となり、ちょうど1時間並んで無事ゲットした後は、目の前の「しぶそば」で天ぷら蕎麦をすすり、無事激動の東急ウィークを締めくくった安堵に内心満たされたのでした。



 というわけで、今後新デヤは試運転(及びデヤ7290からの一部機器移植?) を経て目出度くデビューと相成ることでしょうが、デヤ7200・7290の引退はさよなら運転1週間を経ても改めて惜しいと思うのは私だけではないでしょう。とくに、さよなら運転では披露されなかった先頭化改造の平面顔は、やっつけ感漂うのっぺら貫通顔にゴツい配管の組み合わせにつき、如何にも愛すべきゲテモノと申すべく……(*^^*)。平面貫通顔の事業用車の系譜はデヤ7500へと引き継がれ、しかも新デヤでも通常中間となる運転台は配管むき出しスタイルであり、モロに旧デヤの平面顔を意識しているということで、2010年代の新車最大のヘンテコ顔スターとなることはほぼ確定したも同然かと思われますが (笑)、それだけに旧デヤの平面顔が如何に東急の現場の皆様から愛されており、デザインの存続を望む声が強かったかを物語っている (?) ようにも思われます。
 7200系の平面顔は他に、十和田のモハ7304・7305で拝むことが出来ますが、如何にもコストをかけずやっつけで作った観のあるのっぺら貫通顔は、見栄云々は一切考慮していない哀愁感ゆえ逆にグッとヘンテコ車両愛好家の心をくすぐるものがあると申せましょう (^^;)。しかし残念ながら、東急デヤの平面顔はデヤサンド編成を組むための入換や池多摩線内での出入場車回送(有効長の関係でデヤサンドが一部解かれ、デヤ1両が単行で運行)の際を除いて滅多に拝むことは出来ず、十和田の平面顔も予備車としての性格上、個人的には営業運転にお目にかかっていないという……(-_-;)。そして奇しくも、東急デヤの後を追うように1ヶ月後の今月末を以て十和田も廃止となるということで……これも運命の悪戯というものでしょうか?
 今後、単行運転可能な抵抗制御車として他の私鉄が欲しがりそうな十和田モハ7304・7305がどうなるか分かりませんが、少なくとも東急デヤの方は確実に消えるわけで……「何とかデヤ7200が恩田の入換機械として残り、恩田に行きさえすれば平面顔を日々拝めるようにならないものか」と微かな期待を抱かずにはいられません。何せ、傍で見ていてアントの非力ぶりは際だっていますので……(汗)。