
相鉄沿線民が何となく親しみを覚えそうな関西の車両としてもう一点思いつくのは……京都市交通局10系でしょうか? もちろん異議も多々あるでしょうが (笑)、シンプルで質実剛健なアルミ車体に、これまたシンプルな車体上部のライン、そして正面貫通扉部分のみ側面ラインと同じ色になっていることなど……どう見ても相鉄7000系の兄弟車両としか思えません (^^;)。勿論、初期車 (2枚目の画像) を造った段階では、貫通扉に窓が無いことからして営団6000・7000系をバリバリに意識したのかも知れませんが、出来上がってみれば営団ではなく相鉄に何となく似ていた (?) というのは不思議な縁と言うべきかも知れません (あ、額縁マスクは半蔵門8000系にも似てるかなぁ……と)。また、車内に一歩足を踏み入れても、これまた淡いクリームベージュの化粧板、ならびに帯色と同系色の座席モケットが印象的な、虚飾とは一切無縁な雰囲気を目にするにつけ……やはり相鉄7000系を連想してしまうのであります (^o^;)。もっとも、分散式クーラーや電機子チョッパといったスペックは相鉄7000系と全く異なるわけで、やはり全体としては京都市交通局10系独自のアイデンティティを形作っていることもまた確かでしょう。

この10系、初期車と中期以降の車両では、(1) マスクが額縁+窓無し貫通扉か否か (2) 側面窓の縁取りにRがあるか否か、といった違いがありますが、個人的には最初に小学生の頃RF誌で初期車を目にした際の鮮烈な印象がありますので、初期車が来ると「当たり」と思う次第です。しかし、これまでド順光のベストな状態でこちらに向かってくる10系を撮影した際には常に中期以降の車両が現れ、額縁顔の初期車は後追いでしか撮ったことがないという……(汗)。編成数としては初期:中期以降=9:11ですので、それなりの確率で初期車も来て良いはずなのですが……こればっかりは偶然の運といったところでしょうか。
そんな京都市営地下鉄の近鉄奈良線への直通運転、来る20日からは日中の急行直通が半減……。これに対して普通新田辺行は据え置きとなっていますが、傍で見ていますと日中の普通新田辺行の空気輸送度は圧倒的にうらやましさ (?!) を感じるほどのものですので、むしろ良くもまぁこの問題に手を付けないものだと思わなくもありません。確か竹田にて、到着した新田辺行きが先行する普通と急行に客を渡し、急行からは余り乗り換えて来ないためにそうなっているような……。京都~竹田間は近鉄と地下鉄の並行区間となっていることもあり (まぁ京都駅での乗り場は相当離れているのも確かですが)、どちらの路線をどれだけの客が利用して竹田以南に向かうのか、それに対応した列車をどう走らせるのか……というサジ加減が難しいのでしょうか。接続の関係もあって空気輸送が発生すればいっそのこと日中の運転を止めるのも一案では?とヨソ者として何となく思うのですが、それでは相互直通運転らしさを演出できないわけで……考え始めたら夜も眠れないかも (^^;)。