地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

第四ジャカルタ炎鉄録 (4) 東急8003F!

2012-08-23 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 長電8500系をアップした直後にジャカルタの東急8000系をアップすると、全く対照的なカラーリングゆえに何やら全く別の電車のようにも思えますが、いやいや同じ東急8000系列であることに変わりありません。それでも、8039Fのみならず8003Fとの再会も、長電と比べると全く正反対の異次元的世界におけるものであったとは……その余韻が帰国後1週間を経た今も脳内でグルグルしている私です (笑)。
 今回のジャカルタ訪問では、8039Fが過去入線したという情報がなかったタンゲラン線に入線していたというだけでも超目玉ぶっ飛びモノだったことは言うまでもありませんが、その8039Fが途中の交換駅であるラワ・ブアヤに到着すると……そこに待ち構えていたのは何と何と!8003Fではありませんか!! \(@o@)/ これはすなわち、日中1時間間隔・2運用のタンゲラン線が、完全に東急8000系によって運行されているという、とてつもなく神秘的な展開を意味するのです……(爆)。



 もっとも、終点のタンゲランではメトロ7000系が昼寝中でしたので、完全に東急東横線状態というわけではありません。それでも、既にメトロ7000系VVVF車も東横線での日中試運転を行っていることを考えますと、東横線今昔物語とでも呼ぶべき光景がこの日のタンゲラン線で繰り広げられていたのです (笑)。
 というわけで出来れば、複線化工事たけなわなタンゲラン線の真っ直ぐな単線上を8003・8039Fが疾走するシーンを撮影したかったのはやまやまですが、後追いも含めて撮影チャンスが平均30分に1回しかないタンゲラン線で、強烈な日射に晒されながら撮影チャンスを待ち続けるのは余りにも酷というものです。そこで、タンゲラン線だけでなく環状西線を行く電車・客車列車も撮影するチャンスが多々あり、かつ線路市場という極めて濃厚な空間もあるドゥリにて、タンゲラン線へと入るアプローチ区間を行く8003Fの勇姿を記録してみました♪ しかも、8039Fでタンゲラン線を往復した日の午後3時前後以降と翌日午前の計2回も、線路市場の喧噪、そして果実や野菜や肉などが腐った凄まじい臭気に巻き込まれながら……(滝汗)。とくに1枚目は、妖艶な斜光線に照らされた8003Fと、線路市場の猥雑な雰囲気が絶妙に組み合わさった、今回の訪問における最も印象深いカットのひとつです♪
 さて、こんな感じで東急8000系も参入したタンゲラン線ですが、2~3年前までの鄙びた雰囲気は今や、8連冷房車の運行ならびに相応の混雑という現実によって吹っ飛び、今や複線化工事は残すところレールと架線を設置するだけ、そして現在通過扱いとなっている駅も含めて複線分の嵩上げホームと上屋の造営を残すのみとなっています。そして終点のタンゲランは、これまでのところ2面2線+奥に2本の留置線という陣容であったのが、タンゲラン市の一層のベッドタウン化や空港鉄道延長を見越して、2面4線 (10連対応?) というデラックスな駅へと変貌しつつあります。その割には、起点となるドゥリの貧弱さは如何ともし難く、相変わらず3番線のみでタンゲラン線列車の折返しを捌き続けるのか、空港輸送が加わった場合ドゥリ駅の容量は足りるのか……という疑問が沸々と湧いてきますし (※)、今後も東急8000系列が運用されるのかどうかも気になるところです。何はともあれ、東急8000系列ファンのはしくれとして、タンゲラン線と8000系2本の組み合わせを目撃した経験は何物にも代え難い興奮のひとときだったのでした……。
 
 ※ちなみに、ドゥリ駅の線路容量につきましては……パクアン急行様のブログによりますと、何と何と!てっきり露天商とゴミに占拠されて死んでいるものと思われた4番線が、レバラン (断食明け) 輸送における逼迫 (2番線をバンテン州方面への中距離客車列車折返し用、3番線を環状西線用に使う必要) と、レバランに伴う露天商の一斉休業に伴い、タンゲラン線の発着用として活用されています!! 要するに、本日アップした画像の1枚目では、8003Fの右側が全て露天商に占拠されて線路が見えなくなっているところ、幻の4番線 (笑) が露出して、フツーに東急8000系やメトロ7000系が往来しているというのです! ここらへんの臨機応変ぶりはさすがインドネシアとしか言い様がありません……(笑)。レバラン直後というタイミングは、多くの店がやっていないものの、何やら楽しそうですね……。メシも昼間食えますし (^^;)。