今回の訪問は、撮りたい編成の現状を撮影し、かつ昨年ジャカルタで乗りそびれた東急車に乗り、電化のうえ旅客営業を再開したナンボ線に乗った……という点では所期の成果を得ました。しかし、いくつかの点で何とも間の悪い訪問ともなりました (爆)。それをまず遺憾な備忘録として記しておきましょう。
*南武線の輸入に関連するシーンに立ち会えず……もしジャスト1週間前に訪問していれば、到着早々タンジュンプリオク港での第二陣水揚げシーンに遭遇できましたし、第一陣がデポックで現地化整備を受けたあとの試運転にも遭遇することが出来たでしょう。あるいは、到着日よりも1日早く訪問していれば、南武線色のままでの第二陣試運転にも遭遇することが出来ました。その模様はパクアン急行様のブログでも伝えられている通りです。
*神奈臨DD5512のスマラン入り、撮りそびれ……活動最終日の夜、アダム様及びパクアン急行様から衝撃の情報が。長らくジャティバラン常駐の保線用牽引車として余り使われていなかったDD5512が、休止線であったスマラン~アンバラワ間の運行再開に向けてのレール牽引車として起用されることになり、チルボンの機関車整備工場でピカピカにレストアされ再起の時を待っていたわけですが、そのチルボン→スマラン回送が活動最終日の夜に実施とのこと……。もし滞在があと1~2日長ければ、何が何でもスマランまで追っかけ、到着直後の姿を激写したかったのですが。
ちなみに、アンバラワにはSLを中心とした鉄道博物館がありますが、スマラン~アンバラワ間にDL博物館を開設する予定でもあるとのことで、DD5512も功成った後はここで展示されるようになることを期待したいものです。
*総じて天気がビミョー……南半球にあるジャカルタの8月は総じて乾燥した秋~冬にあたり(それでも普通に毎日30度前後となり、湿気もありますので、日本の秋冬とは異なりますが、雨期と比べれば相対的にそうだ、ということです)、エロい斜光線の中を走る列車をバリバリ順光で撮影するのが愉快痛快、そうすることで激しく蒸し暑すぎる日本を束の間脱出した喜びを感じ、日頃余り撮り鉄する時間が無いストレスを解消してきたものです。しかし、今年は全く期待外れの天候でした。重く湿った空気がジャワ島を覆い、ジャカルタの街全体から発せられる凄まじいホコリや排気ガスが湿気とともに垂れ込め続けるような感じであり、朝9時頃までは必ず晴れてもスカッとした光線ではなく、9時以降は幸いにして晴れることもあれば、急に雲が増えてお目当ての列車が来るときに限って暗くなるというイライラな展開が……。これがエルニーニョってやつか……。確か2010年の訪問時も、雨期でもないのに凄まじいスコールに連日襲われたからなぁ……。しかし、スコールは短時間で済み、その後空気が澄むのでまだまし。今回はスコールになるほどではなく、重く湿気て汚れたままの空気が漂い続けるままであるため、たまったものではありません。撮影中もとにかく激しく汗をかき、例年であればポカリを毎日900ml、ミネラルウォーターを1.5リットル購入すれば、日中の補水は何とかなっていたところ、今年はポカリも水も全然足りない……とくに活動初日は4リットル以上飲み、夜もビールやら何やら、2リットル近く飲んで事なきを得た次第です。パクアン急行様によりますと、私が到着する前日まではスカッと爽やかに晴れて秋のような日が続いたとのことですので、己の不運を呪うのみです。というわけで、期待外れの雲行きにカリカリするくらいなら、乗り鉄や観光をして体力を温存した方が良いかな、と判断しました。それでも1,500カットくらい連写しまくったわけですが……(爆)。