少々多忙とインドネシア遠征で目を離している隙にいろいろと大きな変化があるミャンマーの鉄道。先日ネーピードーの与党本部で起こった党内クーデターの報には、「まさかこの先政情不安に陥って、鉄道撮影も制限されたらどうしよう」と不安がよぎりましたが、取り敢えずは支障ないようで何よりです。
そんな中、いつもお世話になっております西船junction様もたまたま訪問されていたようですが、ヤンゴンにおけるキハ11・キハ40・RBE改造RBTの3編成同時デビューという何ともラッキーなタイミングでおられたようで、リアルタイムなレポートから、ますます世代交代が進むミャンマーの鉄道に目が離せないという気分です。
というわけで、ミャンマー客車の勝手流分類、いよいよ佳境に入りつつあります……。今回は、標準車体のオール荷物車兼緩急車のBBEZ10500形です。まぁご覧の通り、特筆する必要は何もないかと存じますが、面白いのは連結位置でしょうか。客車でありながら、混合列車 (急行列車でもヤンゴン近郊客レでもRBE列車でもない列車は大体混合列車です) の場合は他の一般客車とは引き離され、延々と貨車が続いた最後尾にポツンと連結されていたりします。要するにこれはもう客車と言うよりも、ワフ的な使い方であるとしか思えません (笑)。
しかしまぁ、ミャンマー国鉄の近代化が盛んに伝えられる中、こんな緩急車を連結した悠長な混合列車が、一体何時までヤンゴンに顔を見せ続けることになるのか気になるところです。ヤンゴン中央駅の貨物&荷物用空間は、近い将来始まる再開発で真っ先に潰されるでしょうし、ピィ本線混合列車のヤンゴン側の始発駅であるチミダインも、広大なスペースを明らかに持て余した状態です。広電の始発駅となるのを機に、いろいろ再開発がなされるのではないか……と予想。そうなると、例えばトーチャウカリーやインセインから北に貨物列車用の拠点が出来るのかも知れませんが、そうなった頃に混合列車が必要とされているのでしょうか?!