地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

小田急9000形・優等運用の勇姿!

2005-11-23 20:43:00 | 大手民鉄 (小田急)


 去年の今頃、小田急線上からあっという間に4000形が消えていったのと同じように、9000形が一気に数を減らしつつあります。そこで今日は、折角の休みながらも仕事疲れで爆睡してしまい起床が遅かったこともあり、近所の小田急で忘れないうちに9000形の最後の活躍を記録して来ました。特に、最近は江ノ島線内各停運用に入っているシーンをいつも目にしていたもので、下り列車に対して完璧な順光になる昼頃から江ノ島線沿線で効率良く撮ろうと目論んだのですが……。
 まず、江ノ島線内最大の収穫は、最初に藤沢本町でカメラを構えた直後姿を現した9407F快速急行の勇姿! 9000形の優等運用を久しぶりに目撃しました (^o^)。
 しかしどうやら、この宝くじモノのカットで江ノ島線内撮影運を使い果たしてしまったようで……その後善行で1時間少々粘っていたのですが、嘆かわしいことに下り列車はVVVF車ばかり (ToT)。1本だけやって来た5200は上り電車にカブられてしまいました (号泣)。
 そこで江ノ島線には見切りをつけ、9407Fが新宿から折り返し13:01発箱根湯本行きとしてやって来るのを座間にて待ち構え無事撮影成功 (^^)。ただ、こういう時に限って曇るんですよね……。それでも、10両急行の先頭に立つ姿を消滅前に記録できたのでありがたいことです!
 その後続けて、町田発湯本行きの急行や、14:50時頃に海老名から新宿へ向かった急行にも9000形6連が使用されており、さらに15時半過ぎにニセ厚木へ移動したところ、15:35に通過した新宿行10両急行に9007Fが!! どうやら今日は、出庫した4・6両編成は昼間全て急行運用に入っていたようです。どうりで江ノ島線内各停では姿を現さないわけですね……(-_-)。
 というわけで、ダイヤや運用表を持っていない人間としてはハッキリ言って偶然に頼らざるを得ない小田急撮影、とりわけ引退間際の車両の撮影ですが、これもひとえに、2000形以外の全ての通勤車が混結可能で、かつゴチャ混ぜ運用が可能な小田急ならではの難しさでしょうか……。裏を返すと、9000形がこれだけまとめて昼間の急行運用に入る可能性も今後は非常に低いわけで、そういう意味で実はものすごくラッキーな一日だったのかも知れません。(それでもやっぱり江ノ島線内で効率良く撮りたい……^^;)
 
 そういえば今日は海老名にて、「休止車両」とプリントされた紙を貼られた9009Fが眠っている光景を目にしました (-_-)。その後、まだ運用に入ったばかりで足回りが全く汚れていない3662Fも目撃。いよいよ9000形全廃のカウントダウンが近づいているようです。お早めにどうぞ……

さよなら京急700形!その1

2005-11-20 18:49:00 | 大手民鉄 (京急)


 去る10月16日にアップした記事の中で、すっかり本数を減らしてしまった京急700形について「今すぐの完全運用離脱は考えられないものの、あと1年もつかどうか」と書いた私ですが、意外にも別れが余りにも急にやってきたために大いに狼狽えてしまいました……。そう、京急HPをご覧頂いた方はご存じの通り、京急700形は今月28日限りで引退となります (ToT)。そこで現在、739FにさよならHMを取り付けるなどして、計3編成が最後の力走中です! 私も、ここしばらくは余り撮り鉄するヒマがなかったのですが、きょう京急沿線で用事があったついでに1時間半ほど寄り道してHMつき739Fの勇姿を撮影してきました。
 今日は天気が良かったこともあって、各駅のホーム先端・名所港町・車内などなどあちこちに撮り鉄が降って湧いており、つい最近までほとんど誰も他に撮っているのを見かけなかったのは一体何だったの?という状態 (^^;)。
 しかしまあ、この時期の大師線というのは本当に撮りづらいです。まず、訪れたのは時間の都合上午後だったため、順光で電柱に被られずに編成写真を撮る場合は全て後追い撮影 (^^;)。そして「秋の夕暮れはつるべ落とし」という言葉通りに日の傾きが早く、建物の影がさっさと車体にも落ちてしまい、なかなか良い場所が見当たりません。
 そういうわけで、後追いに終始せざるを得ないなど、必ずしも十分満足の行かない撮影でしたが、最後まで沿線住民を乗せて活躍し、私も幼少時から大いにお世話になり続けた700形に、心からありがとうと言いたい気持ちでいっぱいです。
 う~ん、もう1回時間を作って撮影に行こうか、それとも次は琴電か……。
 昼間が無理なら夜中に寄り道して、小島新田駅前の立ち飲み酒屋で一杯ひっかけてから700形に乗って帰って来るのも良さそうです (この一案、工業地帯の地味な足であり続けた700形への別れに一番相応しいような気がしているのですが、やっぱりそんなヒマないかも -_-)。

秋の頂き物 (2) ぱれっとさんのバス探訪・いわき編

2005-11-19 22:38:58 | 頂き物画像


 続いてご紹介するのは、ぱれっとさんから頂いたモノコックバス画像です。ここで扱う基本は鉄道なのですが、恐らく路線バスも好き!という方も多いでしょうから、まあブーイングもありますまい (^^
 思うに、ひと昔前まで路線バスといえば、丸みを帯びて何か垢抜けないけれども不思議な表情をたたえた車両たちがブイブイと力強いエンジン音を上げながら街で野山で奮闘していた、という印象があります。そして、私自身はバスの細かいメーカー名や形式名には全く詳しくないのですが、鉄道で行けないところへはそんな70年代~80年代初頭テイストが激しく炸裂した路線バスに乗って行くのが楽しみでしたし、高校時代はバスが洪水のように走っている道を通学路としていましたので「おっ、○台続けてボロバスで来たな~^o^」とか思いながらニヤニヤしていたものでした (怪しい……^^;)。それに何と言っても床が木張りであり、乗ると防腐剤の臭いがプーンと漂ってくるのも半鋼製釣掛式電車に乗る楽しみと共通で、何ともたまらんものがあります。
 しかし……そんな愛すべきモノコックバスたちも、四角いバスに追われて続々と廃車……。昨今の排ガス規制の影響で、ますますその動きは加速しつつあるようです。モノコックバス帝国の観すらあった沖縄でももう東陽バス (特に馬天営業所所属車) ぐらいしか走っていないようですし……。
 そんな中、モノコックバスを酷愛されるぱれっとさんが出張先のいわき駅前でご覧になったのは……まだまだ常磐交通のモノコックバスが主力として奮闘する姿でした! いや~、傾斜のある正面といい、窓が細かい扉といい、このテイストが最高! (^o^)
 このときぱれっとさんは時間に余裕があったため、この「高坂団地」行き (循環していわき駅に戻ってくるルートだそうです) に乗られたとのことですが、年季の入ったエンジンが急坂で必死のうなりをあげるさまに興奮の連続だったとか……。素晴らしいです!
 とりあえず私も、福島臨海や常磐線455系・417系などを撮りにいわきに行きたい!と思っていますが、こういう画像を見てしまうとなおさら思いは募るばかりです……(^^;

 しかし……ぱれっとさんのバス画像は、これでは済まないのでありました。次回乞うご期待!

晩秋の頂き物 (1) 165系アルプスさんの飯田線117系

2005-11-18 18:42:57 | 頂き物画像


 今日から数回はちょっと一息という感じで、いつもお世話になっている方から頂いた秋の収穫画像の中でも「これは!」と思ったものを特集してみたいと思います。まずは、中央&飯田線周辺をホームグラウンドとしておられる165系アルプスさんから頂いた、JRC「さわやかウ○-キング」臨として飯田線に入線した117系の画像です。
 この臨時列車、これまでは113系4連で運用されていたものが、この秋から117系に車種変更されたとのことですが、これもまあ113系では座席数が少なく、この手のイベントの上客である中高年ハイカーの皆様から苦情が上がったためでしょう (^^;)。それに、JRCの117系は確か昼間の運用がなくなってしまったため、波動運用に振り向ける余裕も大いにあり、ということなのでしょう。
 しかし、やはり関東人の私から見ますと、かつて京阪神や中京圏の新快速として大いに活躍していた117系は、青春18きっぷの旅でたまに乗るたびに、余りにも光り輝いて見えるうらやましい存在でした。デッキの有無やトイレの多少を除けばほとんど同スペックの185系には、ごく一部の普通運用を除けば特急料金を払わなければなりませんでしたから……(-_-;)。
 そんな117系が今や、かつての流電クモハ52や80系の後を追うかのように飯田線を細々と走る姿には、改めて時の流れを痛感せずにはいられません……。
 というわけで、しみじみといろいろな想像が湧く画像をどうもありがとうございました~m(_ _)m

哀愁の北京北駅 (4) 機回し荷役線の怪

2005-11-17 21:16:36 | 中国の鉄道


 しばらく私鉄ネタをメインにアップしてきたため、すっかり9月の北京ネタを忘れておりましたが、また来月北京を訪れる予定ですので (鉄活動が出来るかどうか現時点では微妙ですが)、先に蔵出ししておくことにしましょう。
 大都会北京の谷間にひっそりと佇む北京北駅を発着する列車は全て客車列車であるため (中国国鉄では電車・気動車はまだまだ圧倒的に少数)、当然のことながら駅構内の先端部に機回し線があるのですが、如何せん列車の本数自体が少なく機回しもたまに行われる程度ですので、はっきり言って草が伸び放題 (^^;)。周囲のこんもりとした木々や背の低い建物とあいまって、ヘロヘロさの極致を呈して怪しい魅力 (?) を放っております……。
 中国の鉄道は事実上線路に入り放題であることが少なくなく、しかも道路との間を仕切る柵がないもので、「郷に入りては郷に従え」で (^^;) 私も線路に入りまくってローアングルで巨大DLを撮っておりますが、いや~参ったのは足下のゴミ (爆)。画面右側に写っているものは全部そうです (汗)。今回は敢えて覚悟を決めていますが、虫も多く……くわばらくわばら (このときは問題なくて助かりました ^^;)。



 では、ゴミだらけの線路だということは完全に放置された線路かと申しますと……さにあらず、何と現役の線路で、訪問時は有蓋車がポツンと1車置かれていました。さらにその先 (↑の画像の手前側) は幅の広い踏切の途中で線路が消えて行く……という、まさにディープな途切れ方! 大きな木の下でくつろぐ近所の皆様 (?) と貨車・ヘロ線の組み合わせ……これほど気合いの入った「トワイライト系」鉄道風景は初めて見ました……。過去数回中国を訪れても、ここまでスゴい光景は初めてでして、首都北京でこれとは、まさに灯台もと暗しです (^^;)。
 さらに驚きだったのは、このゴミ線 (^^;) に置いてある有蓋車で荷役が始まったことです! 単に留置してあるだけかと思ったのですが……。しかもその荷役たるや、専用のプラットホームらしきものはなく、ゴミだらけの空き地に置かれた三輪自転車に積み荷の澱粉をドサドサと載せて行くというワイルドさ (^^;;;)。とりあえず、自分が北京で食べる料理に、この場所で荷役された粉が使われていないことを祈ることにしましょう……

 以上4回にわたって北京北駅という大都会のディープな駅を取り上げてみましたが、如何だったでしょうか。この、下手な観光地と比べてはるかに印象に残る駅も、現在大改造が進行中で、数本分のホームを使用停止にして新しい駅舎と上屋を建設中でした。既に北京・北京西駅は容量の限界が見えつつあるので、目の前の地下鉄西直門駅で将来数本の地下鉄路線が交わるようになるのに合わせて、山西北部・内蒙古・寧夏・東北西部に向かう列車をすべてこの駅に集約させようという計画なのかも知れません。しかし、その完成のあかつきには、こういう超ディープ空間も全て再開発の対象になって露と消えて行くことは疑いありません。というわけで、ご覧になりたい方は急がれますよう! 但し、治安がよろしいとは言えませんので、そのつもりで……(^^;