今回の出張帰り寄り道 (爆) 富山地鉄訪問の目的は、とにかく一刻も早く8590改め17480の雪まみれ姿を見てみたいという点にありましたが、その期待は天気予報大ハズレのため空振りに……。逆に何とドピーカンとなり、それが朝方の放射冷却による冷え込みを恐ろしく強烈なものにしたのみならず、光線の角度をひたすら気にしながらのヒヤヒヤの連続を強いられたのでありました。とはいえ結果的に見れば、今の時期の日本海側で雪景色と快晴の組み合わせはそうそうあるわけではないことから、今回は今回で訪れてラッキーだったのだろうと思っているところです。
そしてもう一つラッキーだったのは……私が乗った富山6時12分の立山行が17481Fであったのに続き、7時11分の立山行が17483Fであったこと!! 先日アップした17481Fの撮影の直前にこの列車を撮影するべく待ち構えていたところ、初撮影となる17483Fの雄姿が急勾配の下の方から迫って来るのをファインダー越しに眺めながら、思わず感涙にむせんだ次第です (笑)。嗚呼、8692F先頭車に続き8693F先頭車も、いまやこうして厳寒の雪山に果敢に挑んでいる!!
思うに、東急8000系列の譲渡先として、一年365日酷暑&車両不足のインドネシアは非常にハードな環境でありますが、それとは全く異なる意味=冬期の気象の過酷さと線形の悪さという点で、富山地鉄立山線山岳部は群を抜いているように思います。とはいえ、大出力モーターの2M編成ということで、過酷な条件に果敢に挑む条件は満たしており(立山駅で豪雪との闘いに敗れて出火した14721Fは1M1Tということで、とにかく富山地鉄は強力な電車を欲したのでしょうか)、実際に14760形や10030形と比べても、あのデンジャラスなサウンドの割には安定的に登っているように思われます。というわけで、2枚目の画像を撮影したのちそのまま17483Fに乗り、雪晴れの山岳風景を山下りの車内でヌクヌクと眺めながら、これからますます山登りのスペシャリストとして頑張れよ……と内心エールを送ったのでした♪
それにしても、返す返すも富山朝6時・7時発の立山行が2本連続で17480で来てくれて良かった……と思います。と申しますのも、昨年末のダイヤ改正以来、どう考えても客が少ない立山線山岳部の冬ダイヤは列車の本数が大幅に整理されているからです。改正前であれば、午前中に大幅に間隔が開く時間があったものの、昼前後に約1時間間隔であったはずが、今や日中は約90~110分程度開いてしまっています (その間に岩峅寺行が挿入され、大体2本に1本が立山行、2本に1本が岩峅寺行という勘定に。岩峅寺行はアルペンルート開通期間になると立山まで延長運転)。したがって、立山行が約1時間間隔で来る朝方に17480形が2連続で来るという展開は、17480形と雪景色の組み合わせを立山線山岳部で撮りたいと思う遠来の人間にとって究極のプレゼントだったのです!! というわけで、雪まみれではないにせよ、これはこれでホントに訪問して正解だった!と痛感したのでした……。